GLOSSARY

リノベーション用語集

建築・不動産業界で使用されるリノベーション用語集をご覧いただけます。用語は随時更新されます。

建築用語小上がり(こ-あがり)

壁で部屋を仕切るのではなく、床面に高さを設けて空間を分ける部屋の作り方です。
リビングの中に取り入れられるのが主流で、空間の中に高低差が出るため奥行き感を演出できます。

小上がりのヒント
小上がりで高低差をつけることでいくつかメリットがあります。
・床下に収納ができる
面積が小さく収納スペースがあまり取れない間取りでも、小上がりの床下に収納を作ることができます。季節家電やシーズンオフの衣類など、普段使わないものを収納しておくのに便利です。小上がりの側面に引き出しを作れば、出し入れが簡単になるので、パントリーとしても使うことができます。

・段差に腰掛けることができる
床からの高さを腰掛けるのにちょうどいい高さにすれば、ソファで腰掛ける人と目線の高さを揃えることができます。そのため、リビングだけでなく小上がりにもくつろぐスペースを作ることができます。小上がりは畳にすると、より心地いい空間になるのでおすすめです。

・リビングにも寝室にもなる
リビングの一角に引戸で仕切れるように小上がりを設けることで、昼間はリビングの延長として、畳に寝転んでもいいし、腰掛けてもいい、段差にもたれてソファのようにも使えます。赤ちゃんがいる家ではおむつを替えたりする場所、洗濯物をたたむ場所としても重宝しますよ。
また、夜には引戸を閉めて来客用の寝室としても使用することができます。

リノベーションで小上がりを作るにはいくつか注意点もあります。
・小上がり部分の天井が低くなる
天井高が決まっているマンションでは、小上がりにすると頭が当たるほど天井が低くなる場合があります。あえて天井を低くして居心地のいい空間を作ることができますが、掃除や作業をする際は不便に感じてしまうこともあるかもしれません。

・部屋が狭く見えることもある
小上がりのメリットは部屋をゆるく仕切れることですが、もともとのリビングの面積が狭いと、小上がりを作ることでより部屋が狭く見えることがあります。ダイニングテーブルなどの家具の大きさを考慮した上で、検討することをおすすめします。

まとめ
小上がりは床面に高さをつけて空間を分ける方法です。引戸をつければ、開いている時は大きなリビングの一部として、閉じている時は一つの個室として用途によって使い分けることが可能です。限られた面積でも複数の使い方ができる場所を作ることで、空間を有効的に使うことができますよ。小上がりの高さは周りとの目線の高さや、収納量を考えて検討するのがいいでしょう。

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