2020.05.15.Fri KUJILKE

子ども達が初めて触れる建築で平面図作成【KUJILIKE team T第1弾】

平面図を描く子ども

KUJILIKE

児童養護施設などに出向いて出張DIYを行なっています!
自分の過ごす空間について考え、所属するコミュニティについて考え、違うコミュニティとの関わりによって自分の将来について考える。
共にDIYする中でそんな機会を作りたいと思っています。
DIYで子供たちの可能性を広げる“KUJILIKE”とは

建築業界の仕事に触れる!

KUJILIKE teamT は初回という事でオリエンテーションを兼ねてクジラ株式会社・KUJILIKE・建築業界についての紹介を行いました。

続いて、建築の仕事に触れる第1歩目としてこれからDIYをするフロア内の共有部の平面図を作成しました。

例えば、ご自宅でDIYしようと考えている方。まず始めにご自宅で設置場所などの寸法を計測すると思いますが、単純に寸法を黙々と測るのではなくお子様やご夫婦でも楽しく測る方法を後にご紹介します!

Step1 建築業界、KUJILIKEってなに?

会議風景

まず、自己紹介をした後に「みんなのこれからやりたいことは?」という質問をしました。

この質問は普通に答えてくれたのですが、次の「将来の夢ってなに?」という質問には参加児童が中高生の男の子ということもあり、恥ずかしがってなかなか話してくれませんでした。私がみんなと同じ年齢の頃同じ質問をされても答えられなかったはずです。
KUJILIKEの活動って何をするのか。クジラは何をしている会社なのか。建築業界はどのような業界なのか。
なかなか聞き慣れない内容だったと思いますが、みんながまっすぐ目を見てくれていて沢山頷いてくれたのが印象的でした。

Step2 DIYを始める前に平面図の作成を

部屋の採寸

普段のKUJILIKEでは、DIYを始める前にクジラメンバーが施設を訪問してリノベーション物件と同様に平面図・プラン図などの作成を行っていますが、今回は子ども達自身で平面図の作成を行ってもらいました。
計測方法は上の写真の様にメジャーやレーザーを使用するのではなく、各チーム内で歩幅担当、身長担当、上肢担当、書記担当と役割を振り分け、子ども達の体をメジャーに置き換え採寸することで、楽しく建築に触れてもらうきっかけとしました。
活動中にはチームを盛り上げようとする子、チームをまとめようと頑張る子、とても細かくメモを取っている子など、みんなの個性を少しだけ知る事が出来ました。

Step3 メモを平面図へ

Step2で採寸したメモをグラフィック用紙に記入していきます。この作業で少し難しいのが実際の数字と図面用の縮尺の数字を計算する事です。

すると、ここでもチームプレーが。計算箇所の指示をする子、書き込む子、暗算が得意な子は黙々と計算をしていました。普段から一緒に生活しているからなのか、まさに阿吽の呼吸でクジラスタッフも感心するほどチームワークがとても良く、完成がとても早かったです。

Step4 作成した平面図の答え合わせを

完成した平図面がどのくらい正確に作成出来たのかレザーを使用して再度採寸しました。
数字が正しい箇所が多くみんなで喜び、一方で大きく外れた箇所は自然と原因の分析をしていて建築に触れてくれた実感が沸くものでした。

お互いに協力し合って完成

平面図を描く子ども
参加している子どもが中高生ということもあり大人との触れ合いはもちろんですが、多様な視点で物事を捉える力や自分自信を発信する力を付け、社会について少しでも知って欲しいと思います。
ゆくゆくは、職員さんに相談しにくい事を相談してもらえるような頼られる大人になりたいなと強く感じた活動でした。

今後の活動

KUJILIKEを始める前に担当職員さんとの打ち合わせでは、施設退所後の仕事やプライベートに悩んでいる児童が多いという話があり、大人や社会について触れ合う機会を設けてはいますが、子ども達は社会に出ると苦しんでしまうとのことでした。

そこでKUJILIKEteam T では、建築やDIYを通じて将来への目標を持ち、設計と施工の両方を経験することで、「自分が設計した物が、立体になる」そんな喜びを感じて欲しいと思います。

次回は、この平面図を元にみんなが使うDIYをする物を検討します!

WRITERこの記事を書いた人

施工管理

南澤 敦哉ATSUYA MINAMISAWA

施工管理 / 東京 / 普段見えにくい所も丁寧に行う事を心がけております / 趣味はキャンプに行く事で、将来は自然が豊かな場所に自分が施工管理をした家を建てたいと思っています。

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