玄関のシューズクロークに必要な広さと間取りは?収納アイデアも紹介

こんにちは!クジラ株式会社の三内です!
![]() | Writer 三内絵七 デザイナー 大阪府島本町出身/毎日にワクワクを添えるデザインで、お客様のとってのハッピーな暮らしを提案できるよう頑張ります/常に自分のワクワクを探しています。今はクラフトビールに夢中です! |
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家に帰ってきて最初に入る空間、玄関。せっかく家に帰ってきたというのに、靴や雑貨でごちゃごちゃとしている玄関では、より疲れてしまいそう。疲れて帰ってきたときにほっとひと息つける場所にしたいからこそ、清潔感のある小ギレイな状態を保ちたいものです。
そこでいま注目を集めているのが、玄関にシューズクロークを設置するリノベーションです。じつは玄関は収納の工夫により、簡単にすっきりと見せることができます。そのために必要な広さと間取りとはどれくらい?収納アイデアにはどんなものがあるの?などについて、今回の記事では紹介していきます。
ウォークイン・ウォークスルー・オープン・クローズタイプとさまざまな種類があるシューズクロークについてや、L型・U型・Ⅰ型・Ⅱ型などがあるシューズ収納棚のレイアウトについても見ていきましょう。その特徴をあらかじめ知っておくことで、家族のライフスタイルにぴったりなシューズクロークの設置に一歩近づけるはずです。
目次
シューズクロークの役割・メリット
すっきりとした玄関に必要不可欠なのが「シューズクローク」。シューズクロークとは、玄関横の収納スペースのことを指します。土足のまま使用でき、間取り図では「SC(シューズクローク)」や「SIC(シューズインクローゼット)」と記載されます。「土間収納」と呼ばれることもあります。
玄関の面積を広く取ろうとするあまりシューズクロークの広さを十分に取らずにいると、日常的に履く靴や玄関周りの収納小物などを入れる場所がなく外にむきだしの状態になり、玄関が雑然とした印象となって、逆に狭く見えてしまいます。シューズクロークは玄関における靴の収納を効率化し、生活動線を整える重要な役割を果たしてくれるのです。
シューズクロークの役割やメリットとしてはその名の通り「靴を収納する」だけにとどまらず、広さによっては玄関まわりで使うベビーカーやアウトドア用品などの大きな雑貨を収納することも可能。使わないときに見えないようにしておけるのは、うれしいですよね。そうすることで玄関がすっきりと見えるだけでなく、外出時の動線をスムーズにしてくれる役割も果たします。
そこでシューズクロークの役割・メリットである、
● 外出時の動線確保
● 玄関がすっきりする
● 靴以外の収納スペースになる
について、以下に詳しく見ていきましょう。
外出時の動線確保
シューズクロークを設置することにより、靴を玄関に脱ぎ散らかしたままという状態を回避することができます。ある程度の広さがあるためにスムーズに靴を出し入れすることができ、玄関の面積が確保されます。すなわち、外出時の動線が確保されることにもつながるのです。
慌ただしい朝でもさっと準備することができたり、疲れて帰ってきた夜もさっと靴を収納できたり。タイムパフォーマンス的な観点でも効果を発揮し、気持ち的にも余裕が出てくることでしょう。日常のほんの些細なことですが、玄関スペースに余裕があることで、気持ちよく過ごすことができるのです。
快適な玄関づくりのためには、設計する際に外出時の動線を確保できるような配置にすることが、非常に重要となってきます。特に、スムーズな出入りを促すためには、靴の脱ぎ場や靴の収納をどこにするかを意識し、シューズクロークを配置する必要があります。
また、小さな子どもやご年配の方がいる家庭では、靴の脱ぎ履きがしやすい位置にベンチを設けるなどして、家族のライフステージに合わせた工夫をするのもいいでしょう。毎日の生活が、より快適で暮らしやすいものになりますよ。
玄関がすっきりする
玄関にシューズクロークがあることで、外出先から帰ってきてすぐしまいたい細々としたものも楽に収納することができます。特に扉があるタイプのシューズクロークにすると、少し多めにモノを収納してしまっても扉を閉めてしまえば、玄関がとてもすっきりした印象に。
シューズクロークの本来の目的である靴についても、「履いていないものはしまっておく」という習慣をつけるだけで、靴があちこちに散らかることもありません。シューズクロークがあることで、家族全員が毎日のように靴を脱ぎ履きする玄関の整理整頓がとても簡単になり、家全体の清潔感が向上します。
また家族の使いやすさだけでなく、お客さんが来たときの第一印象としても清潔な印象を与えてくれます。家族全員の靴をすべて収納することができるのはもちろん、家族ごとにゾーニングして収納することも可能。さらに、冬のブーツや夏のサンダルなど、シーズンごとの靴をまとめて収納することで、使わない靴は奥にしまっておくこともできます。
靴以外の収納スペースとして
さらに、シューズクロークは靴以外の収納スペースとしても活用できます。傘やベビーカー、アウトドア用品など、外で使うために衛生的に家の中にしまいたくない大きめの雑貨についても、さっとしまうことができます。これにより、玄関まわりがよりすっきりとした空間に。
また、外出するときに忘れがちな小物などを収納するスペースを作っておくのも一つのアイデアです。リビングや部屋が2階以上にある家の場合は、玄関で忘れものをしたときに靴をまた脱いで階段を上って取りに行かなければいけない……という思いをしたことがある人も多いでしょう。そんなときも忘れがちな雑貨をシューズクロークの一角にまとめておけば、さっと取り出してスムーズに外出することができます。
シューズクロークは靴を収納するだけでなく、収納の工夫次第で可能性が広がり、より快適に過ごす手助けとなってくれるでしょう。
1畳サイズのシューズクロークのデメリット
日本の狭小住宅においてはあまり広いシューズクロークを設置することができない……という場合も多く、シューズクロークとして一般的なのが1畳ぐらいのサイズ感。1畳とそこまで広くないため、そのデメリットについて事前に理解しておく必要があります。もちろん1畳サイズのシューズクロークでも、活用法を工夫することによっては快適に使うことができますよ。
1畳サイズのシューズクロークのデメリットである、
● 玄関・動線を圧迫する可能性がある
● 掃除の必要性がある
● レイアウト次第で使い勝手が悪い
について、以下に詳しく見ていきましょう。
玄関・動線を圧迫する可能性
1畳という狭さとはいえ、シューズクロークは下駄箱を設置するよりも広いスペースが必要となります。そのため、シューズクロークを設置することで出入り口が狭く感じられることもあります。せっかくシューズクロークを設置しても、これでは台無し。ストレスを感じることのないように、現在の居住スペースにシューズクロークを設置する余裕があるかどうかにつても検討しましょう。
また、1畳サイズのシューズクロークは限られたスペースのため、特に家族が多い場合は、工夫してうまく収納しないと靴やその他の物があふれやすくなってしまいます。
掃除の必要性
掃除の必要性も挙げられます。ただでさえ靴やその他のアイテムが集まる場所では、ホコリや汚れがたまりやすく、さらに狭い空間となるとよりホコリの温床に。定期的な清掃を行うことで気持ちよく使うことができます。掃除を怠ってしまうと、ニオイやカビの原因になってしまうことも。玄関が清潔な状態ではないと、家全体の清潔感にも影響を与えてしまいかねません。
また、掃除を怠ることで収納スペースが圧迫され、使い勝手がどんどん悪くなっていきます。整理整頓も含めた掃除を心がけることで、シューズクロークの機能を最大限に引き出せます。こまめな掃除を心がけましょう。
レイアウト次第で使い勝手が悪い
また、収納が限られている1畳サイズのシューズクロークでは、効率的なレイアウトを考えないと、使い勝手が悪くなることがあります。玄関自体の動線はもちろん、シューズクロークへ入る入り口が狭いと「通り抜けをするのが困難で使わない」ということが起こる可能性も。
シューズクロークのレイアウトが不適切であると、途端に使いづらく、せっかく収納があるのに無駄にすることになってしまいます。収納の仕方を工夫しないとどこに何を置いたかがわからなくなってしまい、必要なときにさっと出すことができず、使い勝手が悪いシューズクロークとなってしまいます。
さらに、レイアウトによっては物の出入りがしにくくなり、狭く感じることもあります。このような問題を避けるためには、事前にレイアウトをじっくり検討し、自分のライフスタイルに合った配置を選ぶことが重要です。
シューズクロークの種類
シューズクロークには、いくつかの種類があります。代表的なものは、「ウォークインシューズクローク」。広いスペースを確保することができ、靴以外の雑貨などの収納にも適しています。そのほかにも、両側に出入り口がある「ウォークスルーシューズクローク」なども人気。扉のない「オープンタイプ」や、扉のある「クローズタイプ」などもあります。これらの特徴を知っておくことで、家族のライフスタイルには何がフィットするかを選ぶ基準となりますよ。
4種類あるシューズクロークである、
● ウォークインシューズクローク
● ウォークスルーシューズクローク
● オープンタイプ(扉なし)
● クローズタイプ(扉あり)
について、以下に詳しく見ていきましょう。
ウォークインシューズクローク
「ウォークインシューズクローク」は、広いスペースを確保することで、靴の収納に加えて他のアイテムも整理できるタイプのもの。ウォークイン」という名の通り、入って歩くことができるくらいの広いサイズの収納です。玄関自体にある程度の広さがあるという居住スペースにおすすめのタイプです。
外出前の動線を確保しやすく、さまざまな種類の靴や細かな雑貨も一つに集約することができます。ウォークインシューズクロークを設置することで、かなり玄関がすっきり。十分な広さがあるので家族全員の靴を同じ場所で一括管理でき、さらに必要なものがすぐに取り出せるという利点もあります。広いものであれば、ベビーカーやアウトドア用品などの玄関まわりにも置いておきたい雑貨の収納も可能です。
ウォークスルーシューズクローク
「ウォークスルーシューズクローク」は、2か所に出入り口を設けているタイプのクローゼット。室外からシューズクロークを通り抜けて室内に入ることができます。2か所に扉があるため奥にしまっている靴も取り出しやすく、動線的にもスムーズです。
人が通り抜けられるような広さと通路の幅を確保しなければならないので、中途半端なサイズ感で設計するとかえって使いづらくなってしまうので、ウォークスルーシューズクロークを配置する面積を確保できるのかどうか、現在の建物の間取り的に適しているのかどうかについて、よく検討した上での設置が必要です。
オープンタイプ(扉なし)
オープンタイプは扉がないため、手軽に使えるかつ、広さを最小限におさえることができるため狭めの玄関にも適しています。収納スペースを確保しつつ、靴や小物を楽に取り出すことができるため手軽に設置できて人気です。
デメリットとしては、ホコリがたまりやすいこと。また、お客さんが来訪した際にはシューズクロークの中が丸見えであるため、常に整理整頓しておく必要があります。ですが裏をかえせば、こまめに整理する習慣が自然と身につくともいえるでしょう。
さっと使えるという点で機能性は申し分なく、デザイン性にもこだわることができたら玄関のインテリアの一部にもなります。こまめに掃除できるという人はぜひ視野に入れておくといいでしょう。
クローズタイプ(扉あり)
クローズタイプは扉があり、扉で仕切られて収納物を隠せるため、見た目がすっきりします。見た目が整い、外からの視線を気にすることなく、大切な靴の収納が可能です。 また、扉を閉じることでホコリや湿気から靴を守る効果もあります。必要に応じて扉を開け、靴を取り出す動作がしやすい設計が重要です。
デメリットとしては、玄関のスペースに制約がある場合はレイアウト次第ではかえって使いづらくなってしまうということです。クローズタイプでも対応できる玄関の広さかどうかについて、リノベーション施工会社とよく相談しましょう。
収納棚アイデアと配置の工夫
シューズクロークの中に収納棚をどのように配置するかによって、使い勝手や収納力が格段に変わってくるものです。棚の配置レイアウトは、主に4種類。L型レイアウト・U型レイアウト・Ⅰ型レイアウト・Ⅱ型レイアウトがあります。現在の居住スペースにはどのタイプがマッチするかどうかを、それぞれの特徴を知ることによって見極めましょう。
4種類あるシューズクロークの収納棚のレイアウト、
● L型レイアウト
● U型レイアウト
● Ⅰ型レイアウト
● Ⅱ型レイアウト
について、以下に詳しく見ていきましょう。
L型レイアウト
L型レイアウトは、壁を効率的に使い、正面と隣り合うどちらかの壁に収納棚を設置するタイプです。角を利用するため、デッドスペースが減少し、靴や小物を分別して収納できるため、すっきりとした外観を保つことが可能です。出入りの動線を確保しつつも、靴や小物を効率的に整理することができます。狭いスペースにも有効で、利便性と美しさを兼ね備えたシューズクロークを実現できるでしょう。
U型レイアウト
U型レイアウトは、正面とその両脇の壁に収納棚を設置するタイプで、ウォークインタイプのみ設置できます。収納力がたっぷりで視覚的に広がりを感じさせ、効率的に収納スペースを拡張するのに適しています。玄関のスペースとリノベーションコストに余裕がある、家族が多い、という場合は広々とつかえるU型レイアウトがおすすめです。
デメリットとしては、棚を設置するコストが高くなるという点と、棚以外のスペースが狭くなるという点です。棚にはホコリがたまりやすいため、掃除する場所が多くなる場合も考えられるため、常に清潔を保つ必要があります。
Ⅰ型レイアウト
Ⅰ型レイアウトは、シューズクローク内の一面にのみ収納棚を設置するタイプです。廊下側に設置することで、出入り口をスムーズに保ちながら靴を見やすく収納できます。このタイプのメリットは、限られたスペースでも効率的に収納ができるということ。ただし、設置する棚の高さや幅を工夫しないと、収容力が制限される可能性があります。1列に並べると靴や収納するモノが取り出しやすくなり、掃除もしやすくなります。
Ⅱ型レイアウト
Ⅱ型レイアウトは、向かい合った二面の壁に収納棚を設置するタイプです。当然、Ⅰ型より収納力がグンとアップします。両脇に棚があるため圧迫感を感じる場合があり歩く面積が狭くなる点がデメリットですが、収納力はⅠ型レイアウトよりも格段にアップします。
シューズクロークは何畳必要?間取りの目安は?
シューズクロークにどれくらいの広さや間取りが必要かどうかは、各家庭のライフスタイルや住む家族の人数などによっても変わってきます。一般的には1〜2畳程度が目安とされていますが、靴の数や収納したい物によっても違います。
例えば、家族の人数が多い場合は必然的に靴の数が多くなります。家族が少ない場合でも靴好きであれば当然靴の数は多くなるでしょう。そういった場合やベビーカーやアウトドア用品を収納したいという場合は、広めのスペースが必要です。このように、どれくらいの広さのシューズクロークを設置すればよいかの判断基準となるポイントはいくつかあります。
シューズクロークは何畳必要かを判断するポイントについては、
● 靴の数
● 傘の本数
● ベビーカーの有無
● スポーツ用品やアウトドアグッズ
などがあります。以下に詳しく見ていきましょう。
靴の数
当たり前のことですが、シューズクロークの広さを考えるときに靴の数がどれくらいなのかを把握しておく必要があります。例えば、家族の人数が多い場合は必然的に靴の数が多くなります。家族が少ない場合でも靴好きであれば当然靴の数は多くなるでしょう。家族の人数やライフスタイルによって異なりますが、大人一人あたり2〜5足を基本と考えつつ、スノーブーツなど趣味に応じた靴が必要な場合など、個人のライフスタイルに沿って靴の数をカウントしてみましょう。
また、靴の種類によっても収納の幅や高さ、奥行きが変わってきます。ブーツやヒール、運動靴、サンダルなど、多様な種類が存在し、それぞれに適した収納方法が必要です。季節ごとの靴や靴を履く頻度によって、保管する際には、通気性や見やすさも考慮する必要があります。家族がどれくらいの靴を保有しているのかカウントしたうえで、シューズクロークとして必要な面積も明確になってきます。
傘の本数
傘の置き場所は後からなんとでもなる……と思いがちですが、意外に置く場所がなかったりするもの。傘の本数を把握しておくことは、意外と盲点です。家族の人数に応じて、どれくらいの傘が必要かどうかを考慮したうえで、傘を置くスペースを確保しておく必要があります。
傘とは意外にかさばるもの。特に、上下の空間が必要となります。立てて収納する方法や、傘専用の収納ホルダーを活用することで、スペースを有効に活用できるでしょう。十分な傘の収納スペースを確保することで、外出時にもスムーズに傘を取り出せ、玄関周りが整然と保たれます。
ベビーカーの有無
特に小さな子どもがいる家庭では、ベビーカーを収納できるスペースが必要です。これにより、玄関周りがよりスムーズになり、外出時の負担が軽減されます。ベビーカーはサイズが大きく、収納時にスペースが必要となるため、その分の余裕を考慮した広さが求められます。
設置スペースに余裕がある場合は、ベビーカーを置いておくための場所をあらかじめ確保しておくのもいいですね。家族のライフステージの変化でベビーカーが必要なくなったとしても、代わりに大きなものを収納できるスペースがあることはメリットにつながります。
スポーツ用品やアウトドアグッズ
スポーツ用品やアウトドアグッズを収納するためのシューズクロークは、アウトドア好きな家族にとっては重要なポイントです。アウトドアアイテムは一般的にサイズが大きくかさばるものも多いため、何を置きたいかをあらかじめリストアップしておき、収納できるスペースを確保しておくことが必要です。
具体的には、テニスラケットやキャンプ用具なども考えられます。大きい雑貨だけでなく、小さな細々とした雑貨も近くに収納できるスペースを設けておくと、準備する際に無くしものがなく便利。そこで活用したいのが、フックや棚。これらを利用することで、効率よくスペースを使えます。スポーツやアウトドアのための専用のコーナーを、シューズクローク内に設置するのもいいでしょう。
失敗しないシューズクローク対策
いつでも快適に保っておきたいシューズクローク。外の砂やホコリが入り込んでくる玄関にある収納という特性上、快適に保っておくにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。掃除やメンテナンスを怠ってしまうと、カビやホコリの温床となりやすく、せっかくシューズクローゼットを設置したのに清潔感のない物置のようになってしまっては台無しです。このような失敗のないように、対策が必要です。
シューズクロークを設置したことを失敗としないために、
● 脱臭は抜かりなく
● 動線を邪魔しない扉を配置
● 使いやすい照明を設置する
などがあります。以下に詳しく見ていきましょう。
脱臭は抜かりなく
靴は使用後に湿気を含み、臭いの原因となることがあります。せっかく立派なシューズクロークを設置しても、ニオイのもととなっては台無しです。シューズクロークの脱臭対策は、玄関を快適にキープするための最重要事項ともいえるでしょう。
効果的な脱臭方法として、通気性を考慮した収納が挙げられます。クローク内の風通しを良くするためには、棚に隙間を設けたり、扉を開放的に配置したりするといいでしょう。消臭剤や脱臭グッズの活用もおすすめです。定期的な掃除や靴を清潔に保つことも大切。脱臭対策をしっかり行うことで、シューズクロークは常に清潔で快適な空間となります。
動線を邪魔しない扉
扉ありのシューズクロークの場合、動線をスムーズに保つことが使いやすさのカギに。扉の設計次第で、出入りの際の利便性が大きく変わります。例えば、引き戸やスライドドアなら、扉が開いているときでも動線を妨げることが少なくなります。開き扉にする場合は通行の妨げになることもあるため、玄関スペースに余裕がないという場合には工夫が必要です。
また、扉の位置や種類を考慮することで、玄関全体の機能性が向上します。扉を設置する場合は、せっかくなら素材やデザインにも配慮を。インテリアのテイストに合わせたものを選ぶと、統一感が出ます。
使いやすい照明
シューズクローク内の照明も見落としがちなポイントです。中に何を入れたかを確認しやすいように、十分な照明を確保する必要があります。省エネで長寿命なLED照明は、多くの家庭で選ばれています。明るさを調整できる調光機能があればベター。人感センサー機能を持つ照明であれば、入退出時に自動点灯してより快適に使うことができます。防災対策としての灯りを設置しておくというアイデアも、安心に繋がります。
まとめ
たかがシューズクローク、されどシューズクローク。日々家族が出入りする家の顔的存在でもある玄関を快適に保つには、非常に重要な役割を果たします。シューズクロークを設置することで、美しい玄関を実現できる、家に帰ってきても気持ちよく過ごせる、来客が来たときの印象も良くなる、といったメリットがあります。
特にシューズクロークの設置を考える際には、居住スペースの玄関に対して適切な広さや間取りを検討する必要があります。1畳のサイズは一般的ですが、靴の本数や併せて収納するアイテムにより、必要な広さは変わってきます。たとえば、靴の数が20足を超える家庭であれば、少なくとも1.5畳以上のスペースがあった方が使い勝手がいいでしょう。また、傘やベビーカー、アウトドア用品などほかに収納したいアイテムが多い場合は、広いスペースがあるとより便利です。
靴以外にもいろいろなものを収納するシューズクロークでは、動線を意識した設計がカギ。たとえば、動線を考慮し、扉を開けた際にすぐ手に取れる位置に傘やバッグを収納できる棚を配置すると、スムーズに外出準備ができます。さらに、掃除のしやすさも考慮し、配置を工夫することが大事です。掃除機がすんなり入るスペースを設けることで、清潔感を保つことができます。
L型レイアウト・U型レイアウト・Ⅰ型レイアウト・Ⅱ型レイアウトなどレイアウトの種類もさまざまなので、ライフスタイルや設置スペースの条件に合わせてどれが適切かを検討しましょう。これらのポイントをふまえることで、家族にとって使い勝手がよく、暮らしをよりよいものにしてくれるシューズクロークの設置を実現することができるでしょう。