インナーガレージの費用はいくら?新築・後付け別の相場と大阪の施工実例

「愛車を雨風や盗難から守りたい」「趣味の道具を室内に置けるガレージが欲しい」——そう考えて、インナーガレージ(ビルトインガレージ)の費用を調べ始めた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、費用は新築で建てる場合と中古戸建にあとから増設する場合で構造がまったく違います。この記事では、新築時の坪単価目安、中古戸建に増設する場合の追加費用、坪数・台数別の間取りパターン、固定資産税への影響、そして大阪でつくる際の注意点まで、順を追って解説します。あわせて大阪市住吉区でのインナーガレージ施工実例もご紹介します。
目次
インナーガレージとは|ビルトインガレージ・ガレージハウスとの違い
インナーガレージとは、住宅の建物内部に車を格納できるスペースを組み込んだガレージのことです。「ビルトインガレージ」「ガレージハウス」もほぼ同じ意味で使われており、呼び方の違いによる大きな仕様差はありません。
・インナーガレージ/ビルトインガレージ:住宅本体の1階部分などに車庫スペースを組み込んだ形式を指す呼び方
・ガレージハウス:ガレージのある住まい全体を指す呼び方。間取り雑誌やハウスメーカーの企画商品名として使われることが多い
いずれも「駐車場を建物の外に独立して置くのではなく、建物の中に取り込む」という発想は共通です。この記事では便宜上「インナーガレージ」に呼び方を統一して解説します。
インナーガレージの費用相場|新築の場合

新築でインナーガレージをつくる場合、坪単価50万円〜80万円程度が目安です。車1台分のガレージスペース(4〜5坪程度)を確保する場合、総額で200万円〜400万円程度を見込んでおく必要があります。
新築時の費用は「建物本体の坪単価」に近い水準でガレージ部分の建築費がかかると考えるとイメージしやすいです。ガレージは居室ではありませんが、シャッターや構造補強、床の仕上げなどが必要なため、単純な「空きスペース」より高くつきます。
車1台用・2台用の費用目安
坪数は車種によっても変わります。ミニバンやSUVを想定する場合は、車両の全長・全幅に加えてドアの開閉スペース(両側30〜40cm程度)を見込んだ坪数で見積もっておくと、実際に駐車してからドアが開けにくいといった後悔が少なくなります。
インナーガレージの費用相場|中古戸建にガレージを増設する場合
中古戸建にあとからインナーガレージを増設する場合、新築時よりも割高になりやすく、総額150万円〜350万円程度が目安です。これは1台分の増設を想定した金額で、既存の建物の状態によって上下し、大規模な構造補強が必要な場合は300万円〜500万円以上になるケースもあります。
新築とリフォームで費用構造が違う理由は、増設ならではの工事が発生するためです。
・構造補強:既存の柱・壁を撤去してガレージ空間をつくる場合、建物を支える構造計算・補強工事が必要になることがあります(耐力壁を含む場合は特に注意が必要です)
・既存壁の解体・撤去費用:ガレージにする部分の壁や基礎を撤去する費用が別途かかります。撤去範囲や既存構造によって金額差が大きいため、見積もり時に内訳を確認しましょう
・建築確認申請:床面積10㎡以内の増築であれば原則として建築確認申請は不要ですが、防火地域・準防火地域内では面積にかかわらず申請が必要です。大阪市内は準防火地域・防火地域の指定エリアが多いため、増設前に自治体への確認が欠かせません。申請費用・手続き期間は自治体・規模により異なるため、事前に大阪市の窓口や設計担当者へ確認しておくと安心です
新築であれば設計段階からガレージを前提に構造を組めますが、中古戸建の増設は「すでにある建物にどう組み込むか」という制約の中で工事するため、同じ1台分でも割高になりやすいのが実情です。中古戸建を検討している方は、購入前に「この家にガレージを増設できそうか」を確認しておくと、あとから予算が膨らむ事態を避けやすくなります。
ガレージハウスの間取りパターン|坪数・台数別

インナーガレージの間取りは、坪数と台数の組み合わせでいくつかのパターンに分かれます。
1台用の間取り
延床25坪〜30坪程度の住宅であれば、1階の一部(4〜5坪)をガレージに充てるパターンが一般的です。玄関とガレージを近接させ、雨の日でも濡れずに車から室内へ移動できる配置が好まれます。
2台用の間取り
延床35坪〜40坪程度になると、2台分(8〜10坪)を横並びで確保する間取りが可能になります。2台用は1階の床面積を大きく使うため、1階のリビングやその他の居室を2階に多く配置する設計になりやすい点は押さえておきましょう。
平屋・2階建てでの違い
平屋の場合はガレージ分の床面積がそのまま居住スペースを圧迫するため、延床面積に余裕を持たせる必要があります。2階建ての場合は1階にガレージ、2階に居室を集約できるため、限られた敷地でもガレージを確保しやすいのが特徴です。
将来の車の増減を見込んだ間取りの考え方
「今は1台だが将来2台に増やすかもしれない」という場合は、増設を見込んで隣接スペースを庭や物置として仮利用しておく方法もあります。あとから壁を抜いて拡張する前提で設計しておけば、将来の増設工事がスムーズになります。
費用を左右するポイント|見積もり比較で見落としがちな3項目

インナーガレージの費用は、本体工事以外の項目で差が出ます。見積もり比較の際は、以下の項目が含まれているか確認しましょう。
シャッター費用
・手動シャッター:本体価格25万円台〜(メーカー標準価格、税別・施工費別)
・電動シャッター:本体価格35万円台〜(メーカー標準価格、税別・施工費別)
上記はいずれもシャッター本体のみのメーカー標準価格で、取付・電気工事などの施工費は別途かかります。電動シャッターは開閉の手間が省ける一方、故障時の修理費や電気代がかかる点も踏まえて選ぶ必要があります。施工費込みの総額は現地条件で変わるため、見積もり時に確認しましょう。
防音・防臭対策
車のエンジン音やアイドリング音、排気ガスのにおいが室内に伝わらないよう、ガレージと居室の間に防音・気密性の高い壁や換気設備を設けるケースがあります。防音・防臭対策は「壁の仕様グレード」と「換気設備の有無」で費用が変わるため、標準仕様より防音性を上げたい場合は、見積もり比較の際にこの2点を必ず確認してください。
構造補強
ガレージ部分は開口部(シャッター部分)が大きく、建物の重さを支える壁が少なくなりがちです。地震に耐えられるよう、鉄骨梁や耐震補強を追加する場合、その分の費用が上乗せされます。
固定資産税への影響|上がる?上がらない?判断基準と確認先

インナーガレージをつくると、床面積が増える分、固定資産税が上がる可能性があります。金額は自治体・建物仕様によって異なるため一律の目安は示せませんが、コンクリート基礎などで固定され屋根・周壁を備えたガレージは、居住スペースと同様に課税対象の床面積に含まれる点は共通しています(三方を壁で覆われていないカーポートは対象外)。
シャッターの有無や壁の仕様によって「建物」として評価されるかどうかが変わるケースもあるため、増設を検討する段階で、大阪市の固定資産税担当窓口や設計担当者に確認しておくことをおすすめします。費用計画には、初期の建築費だけでなく、毎年かかる固定資産税の増加分も織り込んでおくと安心です。
大阪でインナーガレージをつくるときの注意点
大阪でインナーガレージを検討する場合、都市部特有の土地条件を踏まえておく必要があります。
・狭小地が多い:大阪市内をはじめ、都市部では敷地が限られているケースが多く、ガレージ分の坪数を確保すると居住スペースが圧迫されやすくなります。優先順位(何台分必要か、居室を削ってでも欲しいか)を早い段階で決めておくと、間取り検討がスムーズです。
・準防火地域・防火地域の指定:大阪市内は準防火地域・防火地域に指定されているエリアが多く、建築基準法および大阪市建築基準法施行条例により、外壁や開口部(シャッター含む)の構造・防火性能に制限がかかります。使用できる建材やシャッターの仕様が制限されることがあるため、着工前に大阪市の都市計画情報(マップナビおおさか)または大阪市建築確認課で事前確認が欠かせません。
・接道条件・建築確認:中古戸建に増設する場合、前面道路の幅員や接道状況によって、増築できる規模が制限されることがあります。購入前・着工前に敷地調査を行い、増築の可否を確認しておきましょう。
大阪の施工実例|住吉区・EV充電コンセント付きビルトインガレージ
大阪市住吉区のお客様は、キャンプ道具の積み下ろしを雨の日でも室内で済ませたいというご要望から、ビルトインガレージにEV充電用コンセントを組み込みました。将来の車の電動化まで見据えた設計です。
詳しくは施工事例ページをご覧ください。
大阪市住吉区・アウトドア好きのための住まい(ビルトインガレージ+EV充電コンセント)
まとめ|費用を抑えて後悔しないインナーガレージにするために
インナーガレージの費用は、新築なら坪単価50万円〜80万円程度、1台分で200万円〜400万円程度が目安です。中古戸建への増設では、構造補強や壁の解体費用が加わり、150万円〜350万円程度が目安になります。
大阪でインナーガレージをつくる場合、本体費用に加えてシャッター・防音防臭対策・固定資産税の増加分、そして準防火地域の規制確認までを費用計画に組み込んでおくと、着工後の想定外を防げます。
「うちの土地・建物でインナーガレージが実現できるか知りたい」という方は、現地調査を含めた相談から始めることをおすすめします。住吉区の施工事例のように、暮らし方に合わせた設備を組み合わせたガレージづくりも可能です。まずは、現在の敷地図・接道状況がわかる資料をご用意のうえご相談ください。
| 台数 | 必要坪数の目安 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| 1台用 | 約4〜5坪 | 200万円〜400万円程度 |
| 2台用 | 約8〜10坪 | 400万円〜800万円程度 |





