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クジラで働く人たち

デザイナー 藤本 恭好

40代で住宅業界に再就職「エンドユーザーの視点で設計する」

大学卒業後、デザイナーとして店舗設計に携わり、その後30代でサイン業界へ転職しました。病院や商業施設の案内表示・看板を計画デザインする仕事を経験し、大きなプロジェクトや建築知識を活かせる点にやりがいを感じる一方、町・社会貢献につながる住宅設計への関心が徐々に高まります。そうした背景から転職を決意し、40代前半で再び住宅業界を志しました。

経営状況の影響もあり、コロナ禍の就職活動を進める中でクジラと出会います。当初は若いスタッフが多いことに戸惑いを覚えましたが、リノベーションにとどまらず社会的なプロジェクトにも携わる姿勢に惹かれ、応募を決めました。入社後は、住宅設計だけでなく、NPO法人と協力したユースセンターの設計なども担当。若者が安心して過ごせる空間を目指し、利用者目線で考え抜く過程が貴重な経験となり、また「見えない貧困」という社会課題に触れ、建築の持つ社会的意義を改めて実感しました。
クジラの働き方は自由で柔軟性があり、従来の建築業界とは異なる魅力があります。プロジェクトごとにメンバーが決まり、スケジュールも調整しながら進行。若いスタッフが多いため、異なる視点やアイデアに触れる機会が豊富で、新しい刺激を受けながら働くことができます。

不動産業界はこれまで利益優先の傾向が強かったですが、今後はエンドユーザー(商品やサービスを最終的に使用する人)の視点を重視する時代になるのではないでしょうか。「自分も住みたい・使いたいと思えるか」を設計の基準とし、ユーザーに寄り添った建築が求められるはず。情報の透明性が高まる中で、不動産業界全体がより誠実な提案を行う必要があると感じます。
クジラに入社し、新たな挑戦を続ける日々の中で、建築が人々の暮らしや社会に与える影響を改めて実感しました。今後もエンドユーザーの視点を大切にしながら、より良い空間づくりに貢献していきたいと考えています。

こだわりの施工

【大阪市中央区】自由に過ごせる、集まれる 繁華街のユースセンター

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入社1年目に担当した、NPO法人(特定非営利活動法人)のユースセンターをつくるプロジェクトです。
※ユースセンター:居場所を求める若者たちが利用する施設の総称
10〜20代の若者が食事をしたり、休憩したり、遊んだりできる居場所をつくることが目的でした。そこで、近くにいても視線をあまり感じないよう設計した階段型のベンチを取り入れるなど、お客様の考えを整理しながら形にしていく過程が、貴重な経験になったと感じています。また、それまで深く意識してこなかった「見えない貧困」という社会課題に触れる機会にもなり、建築やデザインが持つ社会的役割について改めて考えさせられました。

出身地

大阪府豊中市

趣味

◾️音楽・ライブ鑑賞
邦楽・洋楽問わず幅広く聴いており、よくライブにも足を運びます。ライブならではの非日常感がたまらなく好きです。特にビートルズは大好きで、ほとんどの曲はメロディを口ずさめます。音楽は、職場の若い世代とも共通の話題が生まれる楽しさもありますね。

◾️山登り
◾️サッカー観戦
◾️フットサル
◾️人の顔を覚えること(特技)
どんな人でも一度会ったら覚えられます。ほかにも、映画に一瞬だけ登場する脇役の俳優さんとかも覚えてしまいますね。

研究テーマ

人生を「旅」と捉えています。認知症を予防するためにも、一般的に考えられるリタイアの年齢をできる限り後ろへ延ばし、継続的に興味を持ち続けることを大切にしています。

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