ソフトとハードの両面で「地域を元気に」ホテルマンから営業へ
大学の先輩がクジラの社員で、ちょうど富山にSEKAI HOTEL Takaokaができるタイミングだったこともあり、大学の先生を通じてインターンを紹介してもらいました。大学2年生の頃にインターンを始め、ホテルの立ち上げに携わることに。
大学では都市計画を専攻していたので、地域社会について考えることが多く、SEKAI HOTELの現場で働く日々は、とても刺激的で勉強になりました。
これまでは、ホテルの運営など「ソフト」の面で仕事に関わってきましたが、次は空間そのものをつくる「ハード」の部分に携わってみたいと思い、入社を機に営業ディレクターを志望。SEKAI HOTELで働いていたスタッフが、KUJIRAのリノベーション部門で入社するというのは前例がないらしく、これまでの経験を新たな視点として活かせるのではと思っています。
とはいえ、インターンからそのままクジラへの入社を決めたわけではありません。卒業後の進路については、他の会社も含めて真剣に就職活動をしていました。そのなかで、代表から「しっかり悩んで決めてほしい」と言ってもらい、就活の相談も受けてもらっていたんです。
入社の決め手のひとつは、学生時代から関わっていた先輩方の存在です。仕事への姿勢や人との向き合い方に触れるなかで、「自分もこんなふうに働きたい」と思える場面がたくさんありました。また、クジラは「何をするか」よりも「なぜそれをするのか」を大切にしていて、常に仕事の意味を考えながら取り組める点も、自分の成長につながると感じています。
20代のうちは、とにかく全力で仕事に取り組みたいです。住宅リノベーションには「これが正解」という答えがない分、時には夜遅くまで作業が続くことも。しかしそれ以上に、人の人生に深く関わり、暮らしをより豊かにできるという喜びがあるんです。
私には「地域を元気にしたい」という目標もあります。SEKAI HOTELでインターンを始めたのは、秋田にある祖父母の家もきっかけのひとつ。自然が美しく魅力ある場所なのに、過疎化と高齢化の波で、地域の未来が不安視されているのを目の当たりにして、なにか自分にできることはないかと考えるようになりました。
将来的には、住宅の枠を超えて、店舗や商業施設の設計にも携わり、社会的な面から地域を元気にするような空間づくりに挑戦していきたいです。