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クジラで働く人たち

施工管理 鈴木 文人

“暮らし”を語るのは当たり前「それを“会社”でやっているのが斬新だった」

鈴木さんは、約17年間フリーランスで店舗の設計施工に携わってきた人です。街と店、ストリートの空気のなかで仕事をつくり、暮らしと仕事が地続きのまま走ってきた。そんな鈴木文人さんが、なぜいまクジラで施工管理として働いているのか。入社して見えた会社の輪郭と、自分の変化について聞きました。

「17年間ぐらい、ずっと店舗の設計施工をやってました」

鈴木さんの仕事は、図面を細部まで描き切るタイプというより、スケッチやイメージを組み上げていく側に強みがある。図面化はCADオペレーターと連携し、コンセプトボードや参考写真を探しながら、お客さんに伝わる形へまとめていく。

仕事の入口も“押し出しの強い営業”ではなく、紹介が中心。「人が人を呼ぶ」流れの中で、案件を重ねてきました。ただ、年齢とともに、興味の向きが変わってきたと言います。

「ずっと“街と店”が軸だったんですけど、だんだん気分が変わってきて。建築業界に長くいるなら、次は“暮らしと家”の視点で関わってみたいなって」

さらに、50歳を前に芽生えた違和感があったようです。

「経験と小手先で、なんとかなってしまう感じが出てきた。理由も後付けで作れるし、フォローもうまくなる。でも、それが自分の中で違うなって。もう一回、取っ払ってヒリヒリしたかった。本気で働きたいと思ったんです」

個人でやっていると、どうしても「伝える」「チームでつくる」が起きにくい。孤独ではないけれど、学び直すなら組織のほうがいい。さらに鈴木さんは、AI時代の流れも冷静に見ていました。

「センスと人柄だけで仕事を取ってきた“中途半端なタイプ”は、淘汰されると思ったんです。だから、どこかに所属して学んだほうがいい。そういう感覚がありました」

その選択肢として入ってきたクジラ。鈴木さんは「“暮らし”という言葉自体が斬新だったわけではない」と言います。

「“暮らし”を掲げるのは、この業界では珍しくない。でも、それを“会社ベース”でやってるのが斬新だなと思いました。施工管理、設計、営業って職能が違っても、結局そこに向かっていかないと、いいものができない。そういう感覚が、会社の中にちゃんとある」

もう一つ、鈴木さんが強く言及したのが、社長の存在です。営業のトップが社長であり、信頼を得る所作や言葉選び、温度感の操作が、実務として高いレベルで体現されている。鈴木さんはそこに、会社の推進力を見ています。

一方で鈴木さん自身は、いまの自分を「施工管理だけ」とは捉えていません。

「カテゴリで自分を決めたくないんです。入口として施工管理で入ったけど、ディレクションとかPMとか、必要ならできると思ってる。机で覚えるより、外に出て体に染み込ませるほうが自分には合ってる。いまはそれがちょうどいい」

仕事と日常の関係について聞くと、「切り分けるのが苦手」と鈴木さんは笑いました。建築やデザインは、生活と密接につながっている。だからこそ、その感覚を言葉にして共有できる形にすることが、これからの課題だとも言います。

最近、いちばん変わったことは“朝”でした。

「通勤が長くなって朝が早くなったぶん、朝の部屋の感じとか、光の入り方とかを日々体感するようになった。朝を取り込める空間っていいよね、って勝手に考えるようになりました」

暮らしの時間帯が変わると、家の見え方が変わる。鈴木さんがクジラでやろうとしているのは、その“感覚”を、チームで扱える形にしていくことなのかもしれません。

出身地

京都生まれ静岡育ち

趣味

◾️旅/映画/音楽/食事
旅で非日常を、映画・音楽・食事で日常を楽しむ。お酒も好き。
◾️バスケットボール
週1ペース。学生から60代までいろんな人が集まり、プレイだけでなく雑談や価値観の違いに触れられるのが面白い。

研究テーマ

仕事と日常が密接に絡み合う自分の思考や感覚を、他者と共有できるように言語化し、固定化していくこと。
また、個人では曖昧でも成立していた部分を、仲間が増える環境で“再現可能な形”にしていくこと。

生年月日

1976年9月9日

入社年

2025年

最終学歴

大阪造形センター 
立体造形科

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