【リフォーム・リノベーション壁材】 自然の家なら漆喰の壁!メリットとインテリア事例
漆喰の壁と聞いてどんなイメージがあるでしょうか?シンプルながらも職人の技による仕上がりは独特の質感と見栄えになります。そんな漆喰の壁のメリットとインテリアへの取り入れ方を紹介します。
目次
漆喰ってなに?
漆喰と聞くとなんとなく白っぽい泥のようなもの、という想像はついてもどういった物質なのかまではよく知らない方がほとんどだと思います。
漆喰とはサンゴ礁をもとにした「石灰石」を焼いた「消石灰」につなぎになる糊などを加えた塗り壁材です。
昔から日本のお城や寺社仏閣などにも使われてきており、日本人にもなじみ深い内装材です。
漆喰のメリット
天然素材からできている漆喰は体に害のないイメージが強いと思います。
実際、漆喰は石けんより強いアルカリ性で抗菌作用があり、カビや細菌を防いでくれる効果があります。
建材などの化学物質やカビや細菌から発生し、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドという成分を分解してくれるので、アレルギー体質の方にも多く選ばれています。
漆喰の良さは体に優しいことだけではありません。
内装材としての性能もメリットたくさんなので紹介していきます。
漆喰のメリット1:優れた調湿性と消臭効果
漆喰には無数の細かな穴が開いているため、湿度を調整してくれます。
昔の住宅では土の壁に漆喰を塗り重ねていたため、調湿効果がかなり高く日本のじめじめした梅雨~夏にも過ごしやすい環境になっていました。
今は石膏ボードが壁の下地に使用されるため、昔ほどの調湿効果は期待できません。
しかし壁紙クロスと比較すると、やはり漆喰は調湿効果が高くある程度の保温性も期待できます。
また無数の穴でニオイも吸い取ってくれます。
特に酸性のニオイは漆喰の強アルカリ性と中和するため消臭されます。
酸性のニオイと言えば体臭、生ごみ臭や排水溝のニオイなどがこれに当たるため、生活の中で発生するニオイが軽減されるのは嬉しいことですね。
漆喰のメリット2:メンテナンス楽々、長く使える
漆喰の壁はなんとなく手入れが大変そうなイメージがありませんか?
漆喰は静電気をため込まないためホコリやごみが付着しにくく、汚れがつきにくい素材です。
もし汚れがついてしまっても少しの汚れなら消しごむで消せるほか、どうしても消えない汚れは上から漆喰を薄く塗り重ねるだけで隠せてしまいます。
また壁紙クロスでは10年~15年と言われる耐用年数ですが、漆喰の壁には基本的に耐用年数は言われることはありません。
経年劣化がほとんどなく、長く使っていても性能、見た目ともに変わることがないのです。
模様で変わる漆喰の壁
インテリアに取り入れる時にぜひ楽しんで選んでほしいのが仕上がりの模様。
漆喰は職人による意匠性が高い素材で、仕上げは職人の手にかかっているとも言えるほど。
仕上げ方によって同じ漆喰でも全く表情が変わるので、お部屋のテイストに合わせてこだわりたいポイントです。
漆喰の仕上げ1:ラフ仕上げ
コテで塗り重ねたところをあえて凸凹に残したラフ仕上げです。
最近の漆喰の壁では、このラフ仕上げを採用される方が多いです。
シンプルながらも壁紙クロスには出せない味わい深さがあり、どんなテイストにも合わせやすいのも魅力です。
特にモダンテイストや北欧テイストなどにおすすめです。
漆喰の仕上げ2:コテ波仕上げ
ラフ仕上げより少し柔らかい凸凹を残したコテ波仕上げは漆喰の定番仕上げとも言えます。
カントリーテイストやナチュラルテイストにも使いやすく、シンプルながらも温かみのある仕上がりです。
漆喰の仕上げ3:コテバケ仕上げ
コテに刷毛のついたものでラインを描いた「コテバケ仕上げ」
シンプルな漆喰でも模様が欲しい!という方におすすめです。
和モダンテイストや黒を基調としたモダンテイストによく合います。
写真ではカーブしたラインになっていますが、ストレートにラインを引いていてもおしゃれな壁に仕上がります。
漆喰はDIYにもおすすめ
職人技で仕上がりが大きく変わる漆喰はDIY素材としても人気の壁材。
お子さんの一緒に家づくりに挑戦したいという方にはコテ仕上げでなくゴム手袋で大胆に漆喰DIYもおすすめです。
家族でDIYした漆喰の壁は愛着が湧き、家で過ごす時間がさらに楽しくなりそうです。
漆喰の壁で家づくりを楽しもう
漆喰の壁は内装材としてメリットがありますが、それ以上に趣のある仕上がりがポイントかもしれません。
量産型の壁紙クロスにはない味わい深さは漆喰の壁ならではです。
シンプルだからこそ仕上げにこだわって、毎日の生活に楽しみを感じる場所にしたいですね。
壁の仕上げにぜひ漆喰を候補に入れてみてくださいね。
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