2023.12.16
最終更新日
2026.06.30
リノベーションのヒント

【壁材12種類】クロス以外にもある?リフォーム・リノベーションで使える壁材の費用・選び方・おしゃれな部屋の事例を解説 | KUJIRA

こんにちは!クジラデザイナーの高橋です。住宅やオフィス、SEKAI HOTELの客室のデザインに携わっています。

リフォーム・リノベーションを考える時に壁材を何にするのかは、全てのお客様が悩み、時間がかかるところです。

お部屋の壁によく使用されているのは“クロス”と呼ばれる壁紙材です。ですが、実はクロス以外にもたくさんの壁材があります。今回は壁材について知識を深めましょう。

クロスを基準に比較するとわかりやすい

壁材にはクロスをはじめ、塗り壁やタイル、木材などさまざまな種類があります。まずは最も一般的な「クロス」の特徴を理解すると、それぞれの壁材との違いや、リフォーム・リノベーション全体のコーディネートが考えやすくなります。

クロスは比較的安価で施工しやすく、デザインの種類も豊富なため、広い面はクロス、アクセントとしてタイルや塗り壁を取り入れるなど、他の壁材と組み合わせて採用されることも多い壁材です。

リノベーション_壁材

量産クロスと一般クロス

無地で色柄のバリエーションが少なく、価格を抑えたものが「量産クロス」と呼ばれます。賃貸住宅や建売住宅で多く採用されており、汚れたり傷んだりしても比較的リーズナブルに張り替えられることから、メンテナンス性を重視する方にも選ばれています。

一方、「一般クロス(1000番クロス・ハイグレードクロス)」は、デザインや質感のバリエーションが豊富です。柄物からアニメのキャラクター物、高級感のあるデザインまで幅広く、アートのように空間を彩るデザインも数多く展開されています。

安価でメンテナンスしやすい壁材

飲食店などで、「レンガと思って触ったら、レンガをプリントしたクロスだった!」というような思いをしたことがある人も多いはず。

空間において、人がよく通るところやよく触るところは劣化が早いため、定期的なメンテナンスを必要とします。そんな部分にクロスを選ぶことで部分的な補修を可能にし、小規模な工事でメンテナンスを済ませることができます。

こういった特徴を持つクロスですが、「もう少しお金や手間をかけてでも…」という場合に他の壁材を検討してみましょう。

▼壁紙クロスを使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

用途や機能性にも注目

クロスには、デザインだけでなく素材や機能にもさまざまな種類があります。最も一般的なビニールクロスは、お手入れがしやすく、リビングからキッチン・洗面・トイレまで幅広く採用されています。一方、紙クロスや織物クロスは、自然な風合いや上質な質感が魅力です。

また、リフォームの参考として、クロスだけでなく珪藻土や漆喰などの自然素材と比較しながら選ぶ方も増えています。和室を撤去して洋室へリフォームする場合にも、壁材のデザインやメンテナンス性、コストを比較し、暮らしに合った素材を選ぶことが大切です。

さらに、防汚・表面強化・消臭・調湿・防カビなどの機能を備えたクロスも多くあります。リフォームで珪藻土などの自然素材を検討する場合も、それぞれの特徴を理解し、部屋の用途に合わせて選びましょう。

塗り壁材

調湿性抜群の壁材「漆喰」

DIYしやすい漆喰壁面漆喰はサンゴ礁がルーツの石灰石を焼いて水を加えた「消石灰」が原料となっています。

独特のやわらかな風合いやマットな質感が魅力で、ナチュラルな空間づくりに適しています。また、継ぎ目のない美しい仕上がりも漆喰ならではの特徴です。
最近では気軽にDIYができるような漆喰の材料や工具がホームセンターなどで売っているのをよく目にします。
物によっては今貼ってある既存のクロスの上から塗ることもできちゃいます。

模様替え感覚で漆喰DIYを楽しむのはいかがでしょうか?
コテを使うのは慣れるまではむずかしいですが、ゴム手袋をつけ、手で大雑把に漆喰を塗ることもできるので、お子様と一緒でも簡単に施工できます!

▼漆喰を使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

カフェ風で大人気の壁材「黒板塗料」

塗るだけで黒板が完成するのが黒板塗料。最近ではDIYでも大人気の塗料です。

色も黒だけでなくさまざまな種類が販売されています。家族同士のコミュニケーション用に黒板塗料を選ぶ方も多く、手軽な壁材として人気が高まっています。

リノベーション_壁材_黒板塗料

弊社でも営業スタッフの事務スペースに黒板塗料を採用しました。

▼黒板塗料を使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

showroom_renovation

バリエーション豊富な壁材「ジョリパット」

ジョリパットの壁材ジョリパットとは砂や骨材などを材料に混ぜたモルタル外壁用意匠塗料のことを言います。フランスで生まれ、日本では1975年にアイカ工業から発売され、約40年にわたる信頼の実績があります。

外壁にも使用ができるので耐久性が高いのが特徴です。
ジョリパットが硬化すると、粘性を持った厚い塗膜を形成し、負荷がかかったときに追従して、石膏ボードのジョイント(つなぎ目)部分などのひび割れの発生を防ごうとします。
カラーは180色以上、デザインは100種類以上と色・デザインが豊富なジョリパット。
岩っぽい質感だったり漆喰風など仕上げ方は様々あります。

職人によって施される柄はプロならではの圧巻の出来栄え!

砂や骨材が混ざっていることで、クロスでは味わえない質感や肌触りが楽しめます。

▼ジョリパットを使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

無機質でクールに仕上がる壁材「モルタル・モールテックス」

モルタル・モールテックスの壁面
セメントと水と砂を混ぜて練った材料のことをモルタルと言います。
外装や玄関土間に使われており、最近ではモノトーンやインダストリアルテイストの空間と相性が良く、仕上げとして施されることも増えました。
モルタル柄のクロスもたくさん普及していますが、無機質ながらもコテむらが楽しめるのは本物ならではです。
耐火性や耐久性には富んでいるものの、モルタルは乾燥すると収縮し、クラックと呼ばれる微細なひび割れが生じます。

ひび割れは気になるけれど、モルタルのような質感を楽しみたい場合は「モールテックス」と呼ばれる左官材料もおすすめです。
モールテックスは1〜2mmほど薄く塗り仕上げますが、コンクリートの5倍の強度があると言われています。

▼モールテックスを使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

 木材

本物の木目をお部屋のアクセントに「羽目板(はめいた)」

羽目板の壁面
羽目板は壁や天井に張るための板のことで、並べて張り合わせて使います。
天井や内壁に使われることが多く、シックハウスの心配のない天然素材として今注目を集めています。
外装用にも加工されて取り入れられることがある羽目板は、木目が生かされた温かみのある自然の風合いが魅力です。
日光に当たる頻度が多いと、木材が日焼けをしてしまうので、羽目板を張ったお部屋はカーテンをこまめに閉めて対策をすると◎。

▼羽目板を使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

木の種類によって特徴が様々な「合板」

合板の壁面
壁や床、天井の下地に使用することが一般的なので、羽目板や突板に比べると安価な材料です。

木目がはっきりとしていないラワン合板や柔らかな色味が特徴的なシナ合板、大胆な木目の柄をまとっている針葉樹合板など特徴がさまざまなので、希望の雰囲気に合うものを選定すると◎。
手触り感をよくするために、ざらっとしている表面を何度も研磨しなめらかに仕上げます。
合板は水には弱いので、洗面台のように水の飛び散る壁面に施工をするのはおすすめできません。

リノベーション_壁材_OSB合板

写真の事例は、天井にOSB合板を使用した事例です。最近では、カフェやアウトドア用品店などでもOSB合板を使用したデザインがよく見られるため、自宅のデザインに取り入れる人も多いようです。

▼合板を使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

showroom_renovation

リフォーム・リノベーションだからできる「古材」を壁材に

古材の壁面
解体の際に出てくる床の下地材などがきれいだと、再度加工を施し再利用をすることも。躯体現し以外にもお家の歴史を感じられる仕上げ方です。

▼古材を使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

 タイル

リビングの壁材にタイル

タイルの壁面
タイルをあしらうだけで、シンプルなお部屋も一気に高級感のある空間を作ることができます。間接照明を組み合わせることにより、タイルの凹凸が強調されより一層高級感を演出することができます。

 

水回りの壁材にタイル

リノベーション_壁材_タイル
外壁や床にも使用ができるほど耐久性の高いタイル。耐水性にも優れているので、水が飛び散るような洗面所やキッチンに施工するのもおすすめです。

▼タイルを使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

おまけ

躯体現し

リノベーションでできる躯体現し
壁材を貼るのではない「躯体現し」。
RC造だと、墨出しやセパ穴が残っているコンクリートの壁が、味わいのあるアクセント壁になります。
解体をしてみないと分からない部分ではありますが、その建物ならではの味わいを感じられるのが「躯体現し」の最大のメリットだと思います。

▼躯体現しを取り入れたリフォーム・リノベーションについてはこちら

波板

波板の壁面
“町工場に泊まれる”がコンセプトのSEKAI HOTEL Fuseの客室の一部の壁面に施した波板。
錆びた波板を貼ると一気に町工場の雰囲気は出ますが、住まれるお家に波板を施工するなら、メンテナンス性などを考慮して新品の波板がおすすめです。
インダストリアルな雰囲気のお部屋に仕上がります。

▼波板を取り入れたリフォーム・リノベーションについてはこちら

有孔ボード

リノベーション壁材

有孔ボードなら、フックの位置を変えたり数を増やすだけでレイアウトが自在に変えられるので、これから家族が増えても収納スペースを確保できます。

有孔ボード自体の耐荷重や取り付けに使用しているパーツごとの耐荷重には注意が必要です。

▼有孔ボードを取り入れたリフォーム・リノベーションについてはこちら

▼有孔ボードを使ったリフォーム・リノベーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

壁紙リフォームの張り替え時期・確認事項

張り替えを検討する目安の時期

クロスの張り替え時期は、一般的に5〜10年が目安です。ただし、年数だけでなく壁紙の状態を確認することが大切です。壁紙のはがれや継ぎ目の開き、日焼けによる変色や黄ばみ、カビが目立ってきたら、壁紙リフォームを検討するタイミングといえるでしょう。
また、タバコやペットによるニオイや傷が気になる場合も、クロスを張り替えることで室内の印象や快適性を改善できます。

DIYで張り替える?プロに依頼する?

壁紙はDIYで張り替えることも可能です。貼ってはがせるタイプの商品も販売されており、賃貸住宅や一部の部屋で手軽にリフォームを楽しむ方も増えています。
一方で、柄合わせやコンセント周りの施工、下地の補修には専門的な技術が必要です。仕上がりの美しさや耐久性を重視する場合は、プロのリフォーム業者へ依頼することで、長く快適に使える壁紙に仕上げることができます。

マンションで壁紙リフォームを行う際の注意点

マンションで壁紙リフォームを行う場合は、事前に管理規約を確認し、必要に応じて管理組合への申請を行いましょう。
また、マンションの構造によってはコンクリート下地に直接壁紙を施工している場合があります。クロスの種類や防カビ・調湿などの機能が適しているかを確認することで、結露やカビの発生を抑え、快適な住まいづくりにつながります。

たくさんあるリフォーム・リノベーションの壁材!

リフォーム・リノベーションで選ぶことができるたくさんの壁材をご紹介させていただきました。
施工法が簡単で比較的安価な材料のクロスに比べると、どの壁材も費用は高くなってしまいますが、リフォーム・リノベーション全体の予算を調整することで実現も可能になります。

また、気分転換に壁一面だけでも塗装をしたり漆喰を塗ってみたりとDIYをしてみるのもおすすめです。ぜひ、お気軽にご相談ください!
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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

高橋 桃子MOMOKO TAKAHASHI

和歌山県和歌山市出身 / 実際の現場だけではなく、資料など全ての細部にまでこだわるようにしています。 / 海辺のお家を購入後に自分好みにリノベをして、猫とのんびり住むのが将来の夢の1つです

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