長屋・古民家
まるで町工場にいるような客室 -SEKAI HOTEL Fuse-
CONCEPT
「町工場に泊まれる」をコンセプトに、町工場を連想させるデザインの仕掛けと共に、
リユースした素材を取り入れることで唯一無二の客室が完成しました。
最大6名が泊まれるメゾネットタイプの客室です。
POINT 1古材と黒皮鉄を施したファサード
"鉄"と聞くと無機質な印象を受けますが、色の濃淡やムラといった味わいがあるのが黒皮鉄の特徴です。味わいがあることで、無骨でありながらもラフな印象を受けます。
鉄も経年劣化していく素材。少しずつ表情が変わっていく様子も楽しめます。
また、黒皮鉄の与えるラフな印象に合わせ、古材を外壁に施しました。
古材は、元々商店だった建物で使用をしていた什器の棚板を再利用しています。
雨がかからない商店街のアーケード内だからこそ黒皮鉄と古材を貼ることができました。
POINT 2圧巻の壁面
2階の天井までのびている壁面に使い古された波板を施しました。
使い古したものを使うことで一気に「町工場」の雰囲気が上がります。
約8畳ほどと6人収容にしては広くないリビングですが、天井を造らず吹き抜けにしたり階段をオープンにしたりと狭さを緩和させます。
玄関を入ってすぐに目にするリビングは、まるで町工場にいるかの雰囲気に仕上がりました。
POINT 3間接照明で雰囲気をぐっと
ゆるやかに他の空間の区切りとなるよう、寝室スペースとなる箇所にはモルタルの風味が感じられる塗料を塗りました。
天井からこぼれるほのかな灯りは寝室としての雰囲気をぐっと上げます。
間接照明は光が直接目に入らないのでリラックスしやすい照明計画の手法の1つでもあります。
無機質なモルタルに間接照明の灯りをプラスし、温かみを感じる寝室になりました。
BEFORE & AFTER
BEFORE
AFTER
BEFORE
AFTER
オリジナルソファ
ごとう製革所さんのB級品のレザー生地を使い、今回もさかとういすさんにオリジナルソファを制作して頂きました。
ソファの土台となる部分には、生地の雰囲気に負けないよう、使い古された木製のパレットを利用。家具として利用できるよう、大工さんに組み直して頂きました。

プレートがステンレスのスイッチ
Panasonicの「新金属プレート」と呼ばれるステンレス製のスイッチプレートを使用。
インダストリアルモダンな雰囲気を細部にまで施しました。

▼デザイナー×施工管理×SEKAI HOTEL Fuse支配人の対談記事はこちらから
CREATER’s STORY|作る人と使う人、目指す姿は同じであるべき?

INFORMATION
種別 |
戸建 |
構造 |
木造 |
築年数 |
不詳 |
面積 |
45.18㎡ |
工期 |
約5ヶ月 |
参考価格 |
1,090万円(税別)
※家具・家電は含まない |
リノベーション箇所 |
フルリノベーション |
デザイナー |
高橋 桃子
|
DESIGNERデザイナー
デザイナー
高橋 桃子MOMOKO TAKAHASHI
設計 / 和歌山県和歌山市出身 / 実際の現場だけではなく、資料など全ての細部にまでこだわるようにしています。 / 海辺のお家を購入後に自分好みにリノベをして、猫とのんびり住むのが将来の夢の1つです