2022.04.19.Tue リノベーションのヒント

【リフォーム・リノベーション壁材】壁紙・クロスの特徴と選び方

壁紙・クロス 画像

住まいの壁材を選ぶ時に一般的なのが壁紙・クロスです。

リフォーム・リノベーションの際、使い勝手の良さから広い範囲に取り入れやすい壁紙・クロスですが、せっかく張り替えるならしっかり吟味したいですよね。

住まいのなかで壁面の面積は広く、ここのコーディネートが住まい全体の雰囲気を左右すると言っても過言ではありません。今回は壁紙・クロスについて特徴や選び方を解説します。

壁紙とは?クロスとは?

どちらもよく耳にしますが、壁紙とクロスは同じものを指します。

住まいの内装に使用する壁材の多くが、壁紙・クロスから検討されることが多く、住まいづくりには欠かせません。

ここでは壁に貼る内装材として壁紙・クロスと総称していますが、厳密には使用している素材によって種類分けされています。

ビニールクロス

一般的に広く取り扱われており、価格も一番安価です。
デザインも他の壁紙・クロスのなかで一番多く、リフォーム・リノベーションなどではよほどこだわりのリクエストがない場合、ビニールクロスから選ぶことが多いです。

紙クロス

薄く繊細な印象のある紙クロスは少しこだわりたい方におすすめです。
紙は音を通しにくい性質を持っているので、和室や寝室など静けさを求める空間にも使い勝手がいい素材です。

日本製なら和紙を使用した紙クロスやヨーロッパでは非常に薄い紙クロスでおしゃれで上品な雰囲気を作ってくれます。

しかし紙クロスはビニールクロスに比べて薄いので少しの凹凸でも目立ってしまいます。
紙クロスを希望する場合は施工経験豊富な職人さんがいる会社を選ぶ方がベターかもしれません。

織物クロス(布クロス)

木綿や麻のような自然素材や、ポリエステル、レーヨンといった化学繊維を織り込んで作られています。
平織や綾織、不織布などの種類があり、見た目は重厚感のある仕上がりになります。

埃が付きやすいというデメリットがあり定期的に掃除やメンテナンスが必要です。

無機質系クロス

珪藻土や漆喰のような石・土やガラス、セラミックなどを紙の上面に乗せた壁紙・クロスです。
珪藻土や漆喰の壁は塗装すると費用が高くなりますが、無機質系クロスにすることで費用を抑えられます。

紙クロスと同様、薄手のものが多いので下地の凸凹が目立ってしまうこともあります。
施工業者は慎重に選びましょう。

木質系クロス

紙の上に薄くスライスした天然木やコルクなどを貼り付けている壁紙・クロスです。
プリントされているビニールクロスの木目調より本物の木の温かみある雰囲気を楽しめます。

他の壁紙・クロスより高額になることが多く、アクセントクロスとして部分的に使用するのがおすすめです。
また種類によっては耐水性もない場合があるので選ぶ時にはクロスの性能も要チェックです。

リフォーム・リノベーションに壁紙・クロスを使用するメリット

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他にもいろんな壁材があるなかで壁紙・クロスを使用するメリットは何でしょう?
多くの人が住まいづくりにクロスを使用する魅力についてみてみましょう。

費用が抑えられる

内装に壁紙・クロスを使用するメリットで一番大きいのは費用面です。
天然素材のものを使用するのに比べて大きく費用を抑えられるので、住まいの中で強くこだわりたい箇所に予算を回すことができます。

壁紙・クロス 画像また天然素材では予算オーバーだった木目デザインや珪藻土、モルタルの壁なども壁紙・クロスなら予算内で叶えられることもあります。
本物に比べれば多少見劣りするかもしれませんが、どうしても取り入れたいデザインであれば壁紙・クロスで叶えるというのも一つの手段です。

デザイン豊富で手軽

壁紙・クロスといっても種類は無限?と思えるほどたくさんのデザインがあります。
特にビニールクロスはクロスメーカーのカタログが見切れないほどです。
他の壁材ではしっくりこなかった方でも壁紙・クロスならきっとお気に入りが見つかりますよ。

また、最近では素人でも貼り替えしやすいDIY用の壁紙・クロスもたくさん販売されています。

これから長く住んでいくうえで模様替えをしたい!となった時にも壁紙・クロスなら他の壁材に比べて手軽に模様替えを楽しめます。

機能性の高いクロスも

最近では特にビニールクロスで機能性を持った壁紙・クロスが増えてきました。
よくある壁紙・クロスの機能には以下のものがあります。

〇消臭効果
〇防腐効果
〇抗菌作用
〇調湿機能

トイレや水回りなど汚れやすい場所には汚れに強いタイプもあります。
壁紙・クロスは傷ができてしまうと一部分だけを修復が難しいのがデメリットですが、傷がつきにくいという壁紙・クロスも出てきています。

デザイン性も大事ですが、使用する場所によって機能性も合わせて考慮に入れるとより長く住みやすい住まいになります。

壁紙・クロスでおしゃれなインテリア

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壁は部屋の中でも目に入る範囲が大きく、お部屋のインテリアを左右する大事なポイントです。

壁紙・クロスを選ぶ時にはお部屋のテイストに合わせたカラー・デザインになっているかをまず確認しましょう。

アクセントに木質系クロス

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北欧モダンなお部屋はアクセントに木質系クロスをテレビ周りに使用しています。
白い壁との対比で木目の壁が映えておしゃれな印象を与えてくれます。

ナチュラルインテリアにグリーン

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お部屋全体に取り入れる壁紙・クロスにはあまり絵柄の入ったデザインを選びにくいという方が多いです。
こちらでは印象的なデザインの壁紙・クロスがリビングスペース一面に取り入れられています。

他の家具をシンプルにすることでうまく派手な壁紙・クロスと調和させています。
ナチュラル空間を作ろうとするとどこか寒々しい雰囲気になってしまいがちですが、壁紙にグリーンを使用することでシンプルながらも暖かい空間が出来上がります。

アクセントクロスにこだわる

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キッチン奥の壁とカウンター下の壁紙・クロスを統一させ、お部屋のアクセントカラーにしています。無地の壁紙・クロスは見える色が大切。

▼この壁材・クロスを使用したリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

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こちらは水回りや廊下にアクセントクロスを使用した事例です。主張の強い色を使っても良いですし、落ち着いた色を選んでも良さそうです。毎日使う部分だからこそ、自分自身にぴったりのアクセントクロスにしたいものです。

▼この壁材・クロスを使用したリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

壁紙・クロスを理解してリフォーム・リノベーションを楽しもう

壁材に壁紙・クロスを使用するのはデザイン・費用・機能どの面でもメリットがあります。
床や天井と一緒にお部屋のインテリアを大きく左右する壁材にはデザイン性と機能性どちらも考慮しながら検討していきましょう。

こだわりの住まいづくりにお気に入りの壁材・クロスをぜひ見つけてみてくださいね。

▼壁紙・クロス以外の壁材が知りたい方はコチラ!

 

WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

菅原 沙絵SAE SUGAHARA

設計 / 大阪府大阪市出身 / 普段からデザインを意識的に見て、自分ならどうするのか考えるようにしてます / インテリア雑貨が好きでナチュラル・シンプルなものを集めることにはまっています

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