2023.02.25.Sat 施主様インタビュー

インタビュー | “人とは違う家にしたい”〜ホテルのデザインも取り入れた長屋リノベーション

今回リノベーションさせていただいたのは、長屋(テラスハウス)にお住まいのN様ご夫婦です。
ご結婚を機に、ご主人様が元々住んでいた長屋をリノベーションして、お二人で暮らすこととなりました。

リノベーションのインタビュー

▼今回のPJメンバー
施主様:N様ご夫婦
クジラデザイナー:片山(右端)
クジラディレクター:田中(右上)
クジラディレクター:堀(中央)
クジラ施工管理:西山(左端)

結婚を機に決断した長屋リノベーション

クジラ(以下省略):本日はお時間いただきありがとうございます!引越しも無事終わって、リノベーションしたお家での新生活いかがですか?

N様:今までとガラッと変わりましたね。それこそ結婚して二人で暮らすようになりましたし、元々は2階の自分の部屋メインで生活していたのも、今では1階のリビングで過ごすことがほとんどですね。

―リノベーションを考え始めたのもご結婚がきっかけですか?

N様:そうですね、結婚が決まったことがきっかけですね。

2人で住もうと考えると、水回りが狭かったり、部屋も細かく区切られていて使いづらいなあと。
新しく建売を買うか、今住んでいる長屋(テラスハウス)をリノベーションするかで検討してましたね。

堀:弊社に問い合わせして頂いたときにはすでにリノベーション一択でしたよね。

N様:そうでしたね。建売だとよくあるありきたりな間取りやデザインになるので、なかなか建売を買うというイメージが湧かなくて。
どうせやるなら人とは違う、変わったことがしないなぁと思い、リノベーションすることにしました。

リノベーションとは 写真

―そうだったんですね。ご主人様主導で動き始めたんですか?

N様:そうですね、元々自分が住んでいる家だったので。

今住んでいる家が長屋(テラスハウス)なので、長屋をリノベーションしてくれる会社がないかなと思い、「長屋 リノベーション」で検索したらクジラさんが出てきて、見学会もやっているということだったので、奥さんと一緒に見学に行きました。

堀:布施にあるSEKAIHOTELの客室を見学していただいたのが最初でしたよね。

N様:そうですね、リノベーションした物件を実際に見たのが初めてだったので、こんなにガラッと間取りを変えることができるのかと驚きました。見学した客室で使っていたエキスパンドメタルがすごく気に入ったので、片山さんにデザインするときに取り入れて欲しいとお願いしました。

※SEKAIHOTEL(セカイホテル)とは、クジラ株式会社のグループ会社が東大阪市の近鉄布施駅近くで運営しているまちごとホテルです。

▲実際に内覧したSEKAI HOTEL FUSEの客室

▲玄関前に施工したエキスパンドメタル

ホテル客室のデザインを自宅へ取り入れる

堀:ちょうど見学会で見ていただいたSEKAI HOTEL Fuse(大阪府東大阪市)客室のデザインが、ピッタリN様の好みに合ってましたよね!

N様:そうですね。なので、デザインの要望を伝えるときは「SEKAI HOTEL Fuseみたいな感じで!」とお願いしましたね。

―SEKAI HOTEL Fuseの客室の雰囲気を住宅に転用する際に、気を付けたポイントはありましたか?

片山:SEKAI HOTEL Fuseの客室は全体的に暗い色合いでまとめていたのと、照明も少し暗めにしていました。
今回は住宅だったので、過ごしやすさを考慮して室内の照度に気をつけましたね。パソコン作業や書き物をするときなど、普通に過ごす上でストレスにならないよう明るさはしっかり確保しています。

―N様にとっての「家づくりこだわりポイント」は何ですか?

N様:とにかく「ありきたりなデザイン」「人と一緒のデザイン」は嫌だなと思っていました。間取りについては、クジラさんが提案してくれたものをベースに修正を加えていった感じですね。

片山:デザインは画像共有できるサイトで候補の写真をたくさんあげていって、その中からイメージを固めていきました。

リノベーションのインタビュー▲Pinterestを使用して、N様・クジラのイメージを共有

西山:間取りについても玄関周りを特にプラン打ち合わせの時に検討されていましたよね。

N様:そうですね、まず元々ついていた玄関扉が勝手口みたいな見た目だったので、小さい頃から少しコンプレックスでもありました。

玄関の前がすぐ道路なので、扉を開けた時に道路を走ってる自転車とぶつかりそうになったこともあり、安全面的にも位置の変更は検討しないといけないなと思っていました。リノベーションして、好きじゃなかった玄関が今ではお気に入りの場所になっているので、本当にやってよかったです!

▲お気に入りの場所となった玄関ポーチ

N様:あとは機能面でいうと防音の工事ですかね。どうしても長屋でお隣の家と繋がっているので、お隣の方の生活音とかが気になって…。今回しっかり防音工事をしていただいたので、生活音を気にすることなく生活することができています。

リノベーションのインタビュー

西山:これまで多くの長屋(テラスハウス)リノベーションを実施してきたクジラだからこそご提案できた部分だと思います。僕も前職まではこういった仕様で施工することが無かったので、本当に良いリノベーションです。

作るプロセスも楽しめたリノベーション

—打ち合わせしている中で思い出に残ったことはありますか?

N様:そうですね、キッチンやお風呂を選んだり、間取りを考えたり、2人で一緒に家のことについて考えるのが初めてだったので、打ち合わせ自体がすごく新鮮で楽しかったですね。

田中:楽しかったと言って頂けて嬉しいです!細かいことも全部イチから決めていかないといけないので、大変だったと思いますが、毎回お付き合い頂きありがとうございました。

リノベーションのインタビュー

N様:いえ、こちらこそです。メーカーのショールームも5社ぐらい行きましたよね。普段行くことがない場所だったのですごく楽しかったですし、こういうこともできるんだとか、こういう商品があるんだとか、勉強になりました。

片山:ショールームは皆さん楽しんで見学される方が多いですね。カタログと実物では、色の見え方やサイズ感が違うように感じるので、キッチン・お風呂・トイレ・洗面台など決めるときは必ず実物を見るために一緒にショールームに行くようにしています。

田中:打ち合わせしている中での思い出でいうと、色々な箇所に濃度の異なるグレー色が混雑していて「グレー使いすぎじゃない?!」となりましたよね。どこのグレーを残すのか、逆にどこのグレーに色味を合わせていくのかをCGパースを見ながら検討したのもすごく記憶に残っています。

▲実際に打ち合わせで使用したCGパース

N様:そうでしたね(笑)プランやデザインを検討している期間は、打ち合わせの度に新しくCGパースを用意してくれていたので、すごくイメージが湧きやすく、比較もしやすかったので助かりました。

片山:頭で想像するのは難しいですし、完成後に「なんだか思っていたのと少し仕上がりが違うなあ」となるのもお互いにとって残念なので、必ずCGパースを確認してもらってから最終決定してもらうようにしています。

暮らしの中のお気に入り

ー弊社からの提案の中で、ビビッときたものやお気に入りのアイデアなどございますか?

N様:階段は「蹴上を作るのか」「作る場合は色をどうするのか」など色々悩みましたが、結果的に今の階段の仕様にしてよかったと思っています。リビングの雰囲気にもバッチリ合ってますよね。それと階段下に収納も取れましたし、傾斜も緩やかになったので、上がり下りがすごくしやすいです。

西山:元々の階段が急だったので、できるだけ緩やかにして上り下りしやすい高さで寸法を調整しました。踏み板を広く取り、蹴込みの高さも高すぎず低すぎずで「ゆったり」という印象かと思います。20〜30年後も身体的に上り下りが苦にならないような階段だと思います。

リノベーションのインタビュー

▲リビング階段

片山:僕からは「限られたスペースでいかに広く魅せるか」にこだわって、階段の位置やデザインを提案させていただきました。喜んでいただけてすごく嬉しいです。

N様:あと、寝室と水回りを2階に配置したことがお気に入りです。

寝室については「天井を上げて梁を見せる」という考えがなかったので勾配天井をにしたときのCGパースを見せてもらって、雰囲気も出るし、同じ6畳でも天井高が高い分広く感じられるのが良いなあと思い採用しました。

▲勾配天井

リノベーションのインタビュー▲打ち合わせ時に使用したCGパース

N様:また、2階に水回りを持っていく案も、そもそも2階に持ってあげるという概念がなかったので、提案してもらったことで、結果的に間取りもうまく納まり、満足しています。

田中:お気に入りの空間とかはできましたか?

N様:僕はトイレですね。体が大きいので、一般的なトイレって横幅が狭くてすごい窮屈なんです。
それを普通のサイズよりも広くしてもらったので、ゆったり入ることができるようになり、やってよかったなと思っています。

▲トイレ

西山:横幅が何cmぐらいあればベストなのか、実際に現地で測って検討しましたよね。施主様に合わせて数mm単位で間取りを決めることができるのがリノベならではの良さですね。

リノベーション後の暮らしの変化

—リノベしてから生活に変化はありましたか?

N様:そうですね、結婚して2人で住むようになったので、一人暮らしのときとはやはり生活自体は変わりましたけど、元々2階が生活の主体だったのが、今では1階が生活の主体になりましたね。

西山:今回のリノベーションは、長屋(テラスハウス)ということで断熱材や防音材もしっかり施工させてもらったこともあり、通常よりも工期が長くかかり、金額も通常より多くかかっているのですが、出来映えも踏まえて満足度はいかがですか?

N様:金額面に関しては、工事費用だけを見ると周りからはもう少しお金出せば建売の新築買えるやんと言われました(笑)

ただ断熱工事や防音工事も長く住む上で欠かせない工事でしたし、デザインやこだわりをすべて詰め込んでいてこの金額なので、特別高いとは感じていないです。何よりも自分たちが満足しているので問題ないです。

クジラさんが気を遣って、打ち合わせの途中で度々減額案も持ってきてくれましたけど、結局自分達で高い方を選んでしまっていましたしね(笑)

田中:そうでしたね(笑)満足しているというお言葉をいただけてすごく嬉しいです。

リノベーションのインタビュー

堀:最後になりますが、これからリノベーションする方に向けてアドバイスがあれば教えていただけますか?

N様:自分たちで色々な事例を見たり、調べたりしておくべきですね。

こういうデザインもあるんだとか、こんな間取りもできるんだとか、新たな発見になるので。なので、クジラさんがやっていたような竣工物件の見学会とかに参加するととても勉強になるので、タイミングが合えばぜひ参加して欲しいですね。

あとは、間取りを考えるときは、イメトレをよくしておくことですね。ここにこれがあれば便利とか、ここにコンセントがあったら良いとか気づけるので。こういった細かいところにもこだわってリノベをしたい方はクジラさんが合うと思います。

値段だけで住める環境が欲しいのであればもっと安い会社はあると思いますが、自分がこうしたいとかこだわりがあるかたはしっかり意見を汲み取ってくれて、提案もしてくれるクジラさんのような会社が向いているのではないかなと思いますね。

WRITERこの記事を書いた人

田中 美咲

ディレクター / 岡山県岡山市出身 / お客様のライフスタイルに合わせた唯一無二のお家を一緒に作っていきたいです! / パンには目がありません。オススメのパン屋さんがあれば教えて下さい!

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