2023.01.23.Mon 施主様インタビュー

インタビュー | 「猫のための家をつくりたい」自前の資料を持ち込んでのリノベーション

“人も猫も快適に暮らせる”をコンセプトに、自然あふれる地域でお家づくりをしたC様ご夫婦。
造り付けのキャットウォークやペットドアなど、猫ちゃんに対しての工夫が散りばめられたお家づくりに込められたストーリーを、当時を振り返りながら、PJメンバーでお話しをお伺いしました。


▼今回のPJメンバー
C様ご夫婦
C様の愛猫:かえでちゃん
クジラディレクター:田中
クジラデザイナー:兒島

ークジラ(以下省略):本日はお時間いただきありがとうございます!
こちらの造作のキャットウォークがすごく印象的ですね。こちらの開口に猫ちゃんが顔を出してくれているお写真を見て、PJメンバー以外の社員も含め、社内ですごく盛り上がりました。

旦那様:とにかく猫のための家を作りたかったんです。

田中:書籍を紹介してくださったり、C様自身が資料を作ってくださいましたよね。
実際に飼っているからこそ、その資料がすごく分かりやすくて。

▲C様が当時作成した資料と、おすすめの書籍。

田中:今でこそ「キャットウォークを造り付けしたいです」とお問合せをいただくことがとても増えましたが、当時はまだ猫のためのお家を作った事例が少なかったので、C様が作ってくださった資料や紹介したくださった書籍がありとても助かりました!C様の資料を基にたくさん勉強をさせていただきました。

旦那様:やっぱり猫と一緒に住んだ経験がない人じゃないと、どういうのが猫にとって良いのか、逆にどういうのが猫にとっては危険なのかがわからないだろうなと思い、作りました。

ー家をつくろうと思ったきっかけは何かあったんでしょうか?

奥様:結婚式がきっかけでした。結婚式の打ち合わせを進めていく中で、保険のことも勧めてもらったんです。
もう少し詳細を詰めたいと思い、次は保険屋さんに足を運ぶと、住宅ローンの話しになって。その際に、職業や年収、勤務年数だけじゃなく、年齢でもローンが組みにくくなる可能性があると教えていただきました。年齢を考慮すると、そろそろ動かないといけないねって夫婦2人でなり、まずは情報収集からはじめました。

ーその際はリノベーション以外も検討はされていたんでしょうか?

田中:クジラに相談に来られた際はもうすでにリノベーションにするって決めていましたよね。

旦那様:僕がかなり優柔不断で。色々調べては、検討しないと気が済まないんです。
新築も調べたものの、猫のために家をつくりたいという気持ちが強くあったので、建売だと自分たちでたくさん触らないといけないし、注文住宅はコストが掛かりすぎるな…となりました。だったら、中古物件を購入して、リノベーションをするのが1番コストがいいなと思い、クジラさんに問い合わせをさせてもらいました。

ーたくさん情報収集をし、検討されたと思いますが、クジラに決めた決め手はなんだったんでしょうか?

旦那様:クジラさんのHPに載っている施工事例を拝見し、スタイリッシュでいいなと思ったことですね。デザインがすごく好みでした。
それに、クジラさんが比較的新しい会社で、お若い方が多いので、“勢い”みたいなものを感じたんです。

奥様:ワンストップでやっているのも決め手でした。自分たちの理想が叶うかどうかはプロの目から見ないと分からないことってたくさんあると思うので。

実際田中さんに何軒か内覧を連れて行ってもらいましたが、家を探しているときから、「できること」と「できないこと」が金額面や施工的な面から分かるのがとても良かったです。

ー先ほどもお話に出ましたが、何軒か見に行った中でこの物件に決めた理由などはありますか?

旦那様:実は仮で押さえてもらっていた時は、本当にいいんだろうか…?と、すごく悩みました(笑)。
坂がすごく急なので、年を老いることを考えるととても大変なんじゃないかな、と。

奥様:私はもう決めてしまったんだから大丈夫!って(笑)。
たくさん考えてしまって他の人に購入されちゃうことを考えると、即決してよかったなと思っています。

この物件を内覧したときに、田中さんが簡易なプランを書いてくださりましたよね。それで一気にイメージができたので、ここにしよう!ってなりました。
他にはこの周辺で何軒か連れてってもらいましたが、予算オーバーだったり、規模的に小さかったり…。

田中:とにかくこの物件推しだったんです!それくらいお2人にぴったりだと思いました。
たくさん検討して決めたいC様だからこそ、“こんな間取りができます”ってイメージができないと購入の決断ができないと思い、簡易なプランを書きました。

▲当時田中(ディレクター)が作った簡易プラン。

ー物件はこの周辺で探されていたんですね。

旦那様:夫婦共々、大阪出身じゃなくて。2人とも大阪市に住んでみて、便利ですごくいいけれど、自分たちが育った町みたいにもう少し静かなところが理想だと気づいたんです。けれど、仕事のこともあるので、自然がありつつも、大阪に出やすい立地で探してもらいました。30〜40分もあれば大阪に出れているので、通勤も苦じゃないです。

兒島:この辺は自然がたくさんあってすごくいいですよね。
施工中に何度も足を運びましたが、冬でも暖かい日はウグイスが鳴いていて。自然の多さを実感しました。

旦那様:“春告鳥”って呼ばれるくらいなので、春先なんかはずっと鳴いてます。夏でも涼しい日があれば。
窓を開けている日は必ずかえでちゃんが窓台にのって、鳥を見てます。やっぱり外を眺めるのが好きみたいです。


▲かえでちゃんの体の大きさに合わせた窓台。のんびりと外を見ることができる。

旦那様:ただ、ガラスがくもりガラスなので、閉めているときは外を眺められないんですよね。
プライバシーが損なわれてしまいますが、ここは透明のガラスに変えても良かったのかな、と思っています。

ー打ち合わせ中で、なにか印象に残っていることはありますか?

奥様:とにかく猫のことについて打ち合わせをさせてもらった記憶があります。
キャットウォークの棚の高さだったり、全部の扉をペットドアにするのか…とか。

兒島:C様のPJが終わってから、何件か猫と一緒に住むお家の案件をやらせていただいたんですが、C様が1番猫の健康を配慮したPJだったなと思っています。

C様のご自宅だと、キッチンとリビング・ダイニングを分けていますが、分けないお客様も多かったり。
「分けないと食べる可能性ありますよ!」と、C様に教えていただいたことを、今度は私たちが別のお客様にお伝えています

旦那様:事例をたくさん調べている中でも、LDKを一体としているお家がすごく多いので憧れはありました。
やっぱり一体になっているからLDKが広く見えるし、コミュニケーションが取りやすくていいなとは思ったものの、以前住んでいたお家で、シンクの中にかえでちゃんが入ったことがあって。入らないように蓋をしたりと工夫していました。

奥様:それに、引越してきてから、階段下の収納におやつを仕舞っていたんです。そこにあるのを知ってたみたいで、夜中に頭突きをして(笑)。
今ではキッチンに仕舞っているんですが、キッチンは独立させるようなプランにして正解だったなと思っています。

玄関に入ってすぐの扉もそうですが、危険な目に遭いそうなところは間取りなどで解消ができたので、私たちもすごく安心です。

▲玄関にはガラス扉を採用。急な飛び出しを防止しつつ、帰宅時にお出迎えしてくれるかえでちゃんを見ることができる。

ーキッチンの室内窓は当初からご希望していたんでしょうか?

旦那様:そうですね。どうしてもキッチンを独立させてしまうことで、圧迫感を感じてしまいそうだと思い、希望していました。
室内窓もそうですが、キャットウォークの位置や高さなど、兒島さんがイメージパースを作ってくれたので、すごく検討しやすかったです。

奥様:キャットウォークのこともそうですが、収納の棚の高さだったりも細かに決めさせてもらえて。
打ち合わせの時は、「そんなところも決められるんだ」とびっくりするくらいたくさんのことを決めました。
猫のことも含めて、自分たちに適切なサイズを決められるのはすごく魅力的ですね。

▲兒島が実際に作ったイメージパース

旦那様:キャットウォークは造作してもらいましたが、TVボードは市販(既製品)のものを提案いただけたのもすごく良かったです。

田中:TVもキャットウォークに合わせたデザインでオリジナルで造作したかったのですが、どうしても予算が合わず…。

兒島:田中と一緒に合いそうなTVボードを探して、それもイメージパースに反映をして、ご提案させていただきました。
予算とのバランスを考慮し、C様には市販(既製品)のTVボードを提案させていただきましたが、全体の雰囲気を損いたくなかったので、私たちも何度もパースでの比較・検討をしました。

ーそんな猫のことを優先に考えられているお2人ですが、意見が合わなかったことはありましたか?

田中:プランでもデザインでも打ち合わせはすごくスムーズだったな、という印象がすごくあります。

旦那様:実は打ち合わせの前日には夫婦で先に確認し合っていたんです。

奥様:キッチンの大きさはこんなに必要かな?とか確認してましたね。

田中:そうだったんですね!どうしても戸建だと決めないといけないことが多く、打ち合わせが長丁場になることが大半。
ですが、C様みたいに事前準備していただけるとすごくありがたいですね。

旦那様:確かに、最後の方なんかは何を決めたっけ?ってくらい打ち合わせをさせてもらいましたね。
僕が計画を立てて動きたいタイプなので、最初に出させてもらった資料なんかは仕事中にせっせと作成していました。(笑)

ー実際に住んでみていかがですか?

旦那様:猫の動線がすごくいいなと思います。
階段には猫専用の通り道があったり、最初は全ての扉に検討してましたが、入って欲しくない家事室やキッチンにはペットドアを設けなかったり。


奥様:階段とキャットウォークが繋がっている専用の通り道もすごく気に入ってるみたいです。
私たちがリビングで寛いでいると、ひょっこりと顔を出してくれます。

兒島:当初C様より、キャットウォークは遊ぶだけのものじゃなく、別の部屋に移動するときに使えるといったような、複数の用途があるものにしたいというご要望をいただいてました。

プランを作っているときに、「ここの壁に開口を設け、キャットウォークと繋げるの面白くないかな?」とチーム内でなり、ご提案をさせていただきましたよね。
他にもキッチンを眺められたり、角のところでお昼寝ができたり、そんな複数の用途が散りばめられたキャットウォークになりました。

旦那様:逆に言えば、本当に猫のことばかり考えていたので、一緒に住む自分たちのことももう少し検討したら良かったな、と思っています。
せっかくの戸建なので、庭のことも一緒に考えられたらよかったな、と住んで感じました。楽しみながらDIYして触れるのも面白い点ではあるんですけどね。

ー最後になりますが、弊社だからこそやって良かったことはありますか?

奥様:家を探すときから、この要望ならこれくらいの金額がかかりそうっていうのが分かるのが良かったです。
ワンストップでしているからこそのメリットですよね。

旦那様:最初ってフルリノベーションをするというより、中古物件を少し触って綺麗にするイメージだったんです。けれど、プロの目線から見て、自分たちの要望ってフルリノベーションじゃないと叶えられないと教えていただき、それに対しての金額もしっかり説明してもらえたのですごく納得感がありました。

自分たちであれこれ動くよりも、一括で頼むことで物件や立地、やりたいことやデザインなどどれも妥協せずできるので、クジラさんのようなワンストップでやっている会社さんでして良かったと実感します。

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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

高橋 桃子MOMOKO TAKAHASHI

設計 / 和歌山県和歌山市出身 / 実際の現場だけではなく、資料など全ての細部にまでこだわるようにしています。 / 海辺のお家を購入後に自分好みにリノベをして、猫とのんびり住むのが将来の夢の1つです

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