2023.06.04
最終更新日
2023.09.01
リノベーションのヒント

【育児向きの住まい】マンション・戸建の子育てにおけるメリット/デメリットを解説

育児向けの住まい

子供が産まれて家の住み替えを検討する家族は多くいます。

広さや収納、騒音などの面で戸建の方が子育てには向いているというイメージが強いかもしれません。しかし実際には子育ての時期にマンションに住むという選択肢も捨てがたいメリットがあります。

今回はマンション・戸建それぞれのメリットとデメリットを比較してみます。

メリット|マンションでの子育て

高い防犯性

オートロックのマンションなら入居者や来訪者以外は基本的には入れないので、安心感があります。

管理会社によっては24時間対応しているところも多く、管理人の方が巡回してくれているだけでも防犯に繋がります。

同じ棟内に子供の同級生がいる場合も多く、子供たちをみんなで見守れるというところも安心です。

ワンフロアに全ての家事動線

築年数がそれほど古いマンションでなければワンフロアでバリアフリーになっていることがほとんど。段差があるマンションであっても、一戸建てに比べて随分と掃除が楽です。

洗濯の際に、1階と2階を行き来するようなこともマンションではありません。ベランダがリビングに隣り合っていることがほとんどなので、子供の様子を見ながら洗濯物を干せるのも安心ですよね。

交通アクセスの良い好立地

マンションはアクセスの便利な場所に建てられていることがほとんど。一つの建物・立地に多くの世帯が住むマンションなので、開発時に交通アクセスについても考えられています。

同じ予算であれば戸建よりマンションの方が駅から近いなど利便性の高い場所に住めます。高校生以上になってくると通学に電車を使うことも出てきますよね。

駅まで10分以上かかる距離だと通学の負担がかなり大きくなってきます。

デメリット|マンションでの子育て

騒音

最近の分譲マンションではかなり防音効果が高められていますが、とはいっても隣の部屋とは壁一枚で隔てられているだけ。大きな音がすれば聞こえてくることもあります。

隣の部屋からの音だけでなく、上の階の足音もマンションではよく聞かれるデメリットです。

子供がどうしても走り回ってしまう場合にはクッション性の高いマットを敷くなどの対策も必要になってくるでしょう。

また楽器演奏や音楽鑑賞など大きな音がする趣味がある場合にはイヤホンに接続できるものにしたり、防音効果を高める工事をするなどの対応も必要です。

子供部屋の確保とタイミング

マンションの場合、ファミリー向けとして作られている場合でも3LDKか4LDKで、70㎡~90㎡程度が一般的です。

子供が2人以上いる場合には一人に一部屋ずつ子供部屋を作るのは難しくなります。特に難しいのが子供部屋を確保するタイミングです。

子供の成長に合わせて「そろそろ一人ずつ子供部屋を…」なんて考える方も多いはず。住みながらのリフォーム・リノベーションというだけでもハードル高く感じますが、さらに「どう子供部屋の広さを考えるか?」まで悩み出すとさらに億劫になりそうです。

家族の人数によってはマンションでも100㎡以上の物件を選ぶ、もしくは戸建を検討するなどの慎重な判断が必要ですね。

メリット|戸建での子育て

ここからは戸建のメリットについて見ていきます。

戸建の最大のメリットは居住面積の広さが挙げられますが、戸建に住むメリットはそれ以外にもあります。

居住面積の確保

一戸建ては2階建てや3階建て構造がメインです。

ファミリー向けとはいっても3LDKや4LDKが最大のマンションに対して、戸建ては3LDK以上の間取り、多くは4LDK以上を採用されています。面積にして90㎡、100㎡を超える物件も決して珍しくありません。

子供に個別の部屋を作ってあげたい、書斎スペースを個室で作りたいなど部屋数を多く確保したい場合には戸建であれば希望の部屋数を叶えられそうです。

収納の面でも、マンションの一室で作れる収納スペースには限界があります。

戸建であればある程度、広めの収納を作りやすく、なにかと物が増えやすい子育て中にはありがたいですよね。

近隣への騒音を気にしなくて良い

子供が小さい場合、どうしても家の中で走り回ったり飛び跳ねたりするものです。

戸建であれば隣の家とは空間が十分にありますし、階下への音を気にする必要もありません。子供に思う存分、家の中で走ったりジャンプさせてあげられますね。

子供に楽器を習わせたいという場合にも、夜中に演奏するわけでもなければある程度の楽器は許容されます。

土地の利用の仕方にもよりますが、戸建て住宅なら庭を確保しやすいのもメリットの一つ。

子供が小さいうちはお庭でプールやピクニックごっこ、ガーデニングなども楽しめます。庭は子供が小さいうちだけでなく大きくなってからも使用する機会は多いので、作っておいて損はありません。

お庭に物置があればアウトドアグッズなど汚れているものでも手軽に収納できるのも嬉しいポイントです。

デメリット|戸建での子育て

一度に目が行き届かない

朝2階の寝室で子供がまだ寝ているうちに朝ご飯や家事を進めたい時や洗濯物を干しに2階へ上がるといった時にどうしても子供から目を離すことになります。

ベッドからの転倒、自分でドアを開けようとして指を挟む、階段から落ちるといった事故が多いのも戸建ならではです。ベビーモニターを使用する、ゲートを設置する、といった対策が必要になります。

防犯面

留守家庭がすぐに分かったり、窓からの侵入のハードルも低いなど、防犯面ではマンションに比べて不安な要素が多くあります。警察庁が公表しているデータにおいても、侵入窃盗の発生場所1位は戸建です。

 

また、解放感のために大きな窓を採用するとその分、外からも見えやすい環境になってしまいます。住宅街などでも隣の家と充分な距離があるとはいえ、カーテンを開けたら家の中が隣の家から丸見えといったこともあります。

セキュリティだけでなくプライバシーの観点からも戸建住宅のこうした面はデメリットとして挙げられます。

最後に

もちろん、マンションと戸建どちらが「正しい」というような考えはありません。みなさんのライフスタイルや将来の計画に基づいて考えるべきです。

大切なのは、しっかり情報収集した上で全体的に考えていくことだと思います。

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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

片山 飛翔TSUBASA KATAYAMA

設計 / 兵庫県三田市出身 / お客様の空想をより良い形で体現する事を常に意識しています / 料理が得意です。お客様とプライベートでも遊べる仲になる事が夢です

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