施主の五感で確かめて決める【KUJIRAメソッド⑦】

こんにちは、クジラ株式会社の三橋です。
今回は、パースよりもサンプル、サンプルよりもショールームと、実際に見て、そして、手にとって体感することで、家を完成させた施主の並走事例のご紹介です。
目次
パースだけでなく実物を確かめること
リノベーションの打ち合わせで、パースを見せると多くのお客様は「わぁ!」と声をあげます。未来の住まいが目に浮かび、気持ちが高まる瞬間です。
しかし、⻆本様は少し違いました。反応は控えめで、「これなら大丈夫」と淡々とした表情。
けれどそれは、決して興味が薄いのではなく、実物を見て触れ、自分の感性で判断する方だったからだと後に分かりました。
⻆本様は「表情のある質感」「自然なムラ」「経年変化を楽しめる素材」に強く惹かれる方でした。
家具に残る傷や錆さえも「味」として受け止め、愛着を持って使い続けてきたご様子。打ち合わせでサンプルを差し出すと、必ず手で撫で、光にかざし、「これって時間が経つとどう変わりますか?」と尋ねられます。質感や色の変化を想像しながら、素材そのものと対話しているようでした。
▼長年大切にされてきた家具たち(ダイニングテーブル、ベンチ、チェア、TVボード)
▼⻆本様邸の素材サンプル
ショールームで実物を体験する意味
だからこそ、私たちが重視したのは「ショールームで実物を体験すること」。
toolbox(タイル、照明器具、キッチン、水洗、タオルバー)、ウッドワン(床、建具、キッチン)、無垢フローリングドットコム、LIXIL、AICA(洗面台、さらには、弊社が特殊塗装を施したカフェ「ourlog coffee」、名古屋モザイクタイル…。
⻆本様は私たちと共に、いくつものショールームを巡り、一つひとつの素材を手で触れ、光にかざして確かめました。
特殊塗装に関しては、試作サンプルを何度も修正。現場に持ち込み、自然光の下や窓際、キッチン横など様々な場所で見比べました。
「CGパースよりもサンプル、サンプルよりもショールーム」。そうしたプロセスを経て、全ての素材が選ばれていきました。
実物を確認することの大切さは、現場でも発揮されます。たとえ同じサンプルでも、光の入り方や時間帯で表情は変わります。⻆本様と一緒に、晴れた日の昼間を狙って現場を訪れ、色味や質感を確かめながら最終決定を行いました。
その結果、「見るたびに新しい表情を見せてくれる家」ができあがりました。無垢フローリングの温かみ、特殊塗装の奥行きある色、タイルのランダムな表情。自然光や風、時間の移ろい、そして経年の変化さえもデザインの一部として暮らしを彩っていきます。



自分の感性を信じて選ぶ
⻆本様邸は、「五感で確かめて決める」というメソッドを体現した住まいです。
「写真で十分」「データで決めたい」という人もいるかもしれません。しかし、実際に手で触れ、光の下で見て、自分の中に湧いた感覚を信じること。
そのプロセスを経て選ばれた素材は、何年経っても愛着を持ち続けられるはずです。
リノベーションは図面や数字だけではなく、暮らす人の「感性」が主役になるもの。クジラはその感性を引き出し、実現するための伴走をしていきます。


