2024.09.26.Thu リノベーションのヒント

ハウスメーカーにリフォームを依頼するメリット・デメリットやポイントを紹介

新築戸建 リビング

こんにちは!クジラ株式会社の髙谷です。

家のリフォームを依頼する際、工務店などのリフォーム専門会社に依頼する以外に、大手ハウスメーカーに依頼する方法があります。そこで、今回の記事では大手ハウスメーカーにリフォームを依頼するメリット・デメリットや依頼する場合のポイントを紹介します。

Writer
髙谷 佑樹
ディレクター
リノベーションは日々の暮らしに明かりを灯してくれる魔法だと思っています。お客様の心と暮らしに寄り添うリノベーションを精一杯お手伝いさせていただきます!

代表的なハウスメーカーとは?

リノベーション ハウスメーカー

ミサワホーム、積水ハウス、旭化成、大和ハウスなど、誰もが名前を聞いたことがあるような大手のハウスメーカーには、ほとんどにリフォーム専門部門もしくは子会社が展開しているリフォーム会社があります。それが、ミサワリフォーム、積水ハウスリフォーム、旭化成リフォーム、大和ハウスリフォームなどです。これらの大手ハウスメーカーのリフォーム専門部門では、全国各地に営業所があることが多く、柔軟な対応や手厚いサポート体制が期待できます。

大手ハウスメーカーのリフォーム部門では、自社物件のみをリフォーム対応対象にしているケースもあれば、自社での建築でない物件でもリフォーム対応対象にしているハウスメーカーも多くあります。ハウスメーカーへの依頼を考える際に、まずは家を建てた際に依頼したハウスメーカーがある場合は、確認してみるといいでしょう。

ハウスメーカーのメリット


柔軟な対応や手厚いサポートが期待できそうな大手ハウスメーカーのリフォーム部門に依頼するメリットは、どんなところにあるのでしょうか。具体的にそのメリットについて、一つひとつ見ていきましょう。

圧倒的な実績による安心感

全国に営業所を展開している大手ハウスメーカーに依頼する最大のメリットとしては、施工実績を多くもつため、信頼してまかせられるということが挙げられます。経営規模が大きいため、倒産する可能性も低く、工事が急にストップしてしまうという心配もありません。施工実績も多いため、安心してまかせられることができます。

また、ハウスメーカーでは社員教育やリフォームプランについてもシステム化していることが多く、一定水準のクオリティが担保されています。工務店などへの依頼だと職人の技量などに左右されることが往々にしてありますが、ハウスメーカーへの依頼の場合は仕組みと徹底した品質管理による、満足の仕上がりが期待できるでしょう。

価格が安定している

大手ハウスメーカーのリノベーションやリフォームは、水回りのリフォーム、全体改装リフォーム、テーマごとのコーディネートプランなどと、パッケージになっているプランが充実しています。それに付随して内容や価格がわかりやすく設定されているため「どこからリフォームやリノベーションをすればいいのかわからない…」と迷っている人にとっては、相談しやすく、プランや予算が組みやすいです。既存のプランから選んで依頼すれば、大幅な金額変更が発生しにくいのもうれしいポイント。敷地面積である程度の金額が決まっている定額制のプランを提供している会社も多く、価格設定が安定しているのもメリットです。また、リフォームプランで迷うことも少ないため、効率的に見積もりや契約を進められます。

自社新築物件の住宅構造を理解している

家を建てたときに依頼したハウスメーカーに再度リフォームもお願いする場合は、構造や間取りなどの建物の詳細を把握しているため、リフォームプランの検討がよりスムーズに進み、施工ミスなどが起こりにくく、精度の高いリフォームが期待できます。

また、大手ハウスメーカーでは、家を建てた施工当時の建築図面はもちろん、打ち合わせの内容から引き渡し後まですべてシステムで一元管理されていることが多く、ある程度までは履歴をさかのぼることができます。たとえ家を建てた施工当時の担当がいなくなっていたとしても、相談してみる価値はあります。

工事期間が短くなるケースが多い

多くの施工事例を持つハウスメーカーは施工方法のマニュアルが充実しており、工場で大量生産された建材や製品を使用することができるので、工期の短縮や品質の安定化を実現しています。

スケジュール管理にも長けています。多少は天候の影響を受けることもありますが、スケジュールの遅延が少なく、完成までスムーズに進行する場合がほとんどです。リフォームやリノベーションを依頼した場合も、およそ3ヶ月以内というと短い工事期間で完成することが多いです。スケジュール的にあまり猶予がないという場合は、納期通りにリノベーションを遂行してくれるハウスメーカーへの依頼はおすすめできるでしょう。

アフターフォローが手厚い

ハウスメーカーでリフォームを依頼すると、保証制度やアフターサービスなど完成後のアフターフォローが手厚いのもメリットの一つです。設備や工事によって保証内容が細かく決められていることも多いですが、「ここに問い合わせれば教えてくれる」といったように窓口が一本化されていることがほとんどであるため、安心感がありまです。

担当者がもし変わってしまった場合でもきちんと引き継ぎされることが多いため、リフォームやリノベーション後に何かあった場合も安心して相談することができます。また、24時間365日体制のコールセンターがあるハウスメーカーも多いです。水漏れや雨漏りなど急に対応してもらいたいことについても、深夜や休日に相談できることも多く、心強いです。

大手ハウスメーカーのリフォーム部門に依頼するメリットを、以下にまとめます。
・倒産する可能性も低く施工実績を多くもつため、信頼してまかせられる
・パッケージプランが充実していて価格設定が安定しており、プランや予算が組みやすい
・家を建てたハウスメーカーに依頼する場合は構造や間取りを把握しているためリフォームプランがスムーズに進む
・施工方法のマニュアルが充実しており
・工期が短期間で済むため、仮住まいなどの費用がかかりづらい
・保証制度やアフターサービスなど完成後のアフターフォローが手厚い

ハウスメーカーのデメリット

ハウスメーカー デメリット
大手ハウスメーカーにリフォームやリノベーションを依頼するメリットはたくさんありますが、同時にデメリットもあります。きちんとデメリットも理解した上で、依頼するかどうかを検討しましょう。

料金が高くなりやすい

大手ハウスメーカーでのリフォームやリノベーションは、工務店などのリフォーム専門会社に依頼するよりも、価格が高くなりやすい傾向にあります。モデルハウスの運営費や広告宣伝費、人件費などが多くかかっているためです。手厚い保証制度やアフター体制も、工事価格の高さにつながります。

工務店や個人に依頼した場合と比較すると、1坪単価で見たときにだいたい10万円前後高くなると思っていいでしょう。その計算でいくと、10坪で考えたときに工務店や個人に依頼した場合より100万円前後多くのコストがかかります。そう考えると、その金額差はとても大きいものになります。ただしパッケージプランを選択する場合は大手ハウスメーカーに依頼しても金額が変わらないといった場合もあるため、プラン内容が決定したら大手ハウスメーカーと工務店などのリフォーム専門会社の両方に見積もりを取り、比較するとよいでしょう。さらに大手ハウスメーカーの場合、後にまた追加でリフォームしたくなった際などは他社への依頼の場合に保証が効かない可能性も高いです。

プランのカスタマイズ性は低い

大手ハウスメーカーでのリノベーションの場合は、施工方法をマニュアル化している場合も多いです。具体的に「ここはこうしたい」という希望があっても、あまり例をみない個性的なリノベーション内容である場合やマニュアルに沿ったものでない場合は、希望が叶わない可能性があります。対応自体は可能でも、プランから外れたことで値段が一気に跳ね上がってしまう場合もあります。とはいえ、コーディネートプランが充実している大手ハウスメーカーも多いため、一度相談してみるといいでしょう。

細やかな要望に対応してもらえない可能性がある

大手ハウスメーカーのメリットは、窓口が一本化しているというところにありますが、これは裏を返すとデメリットになる可能性もあります。それは、直接工事に携わる現場の人と会話ができないため、クライアント側の要望が伝わりづらいという点です。現場の人と直接会話ができれば、ちょっとしたニュアンスの変更などもすぐに伝わりやすいですが、1つの工事にさまざまな人が携わる大手ハウスメーカーのリフォームでは、さまざまな人を介して要望を伝えることで、こちら側の意図が思うように伝わりづらいといった場面が考えられます。

大手であればあるほど、下請けの会社に実質の工事は外注して工事をまかせるといったケースもあります。とはいえ、大手の業者は下請業者を管理統括するノウハウも当然ながら持ち合わせているものです。あまり心配しすぎることはないですが、発注の流れがどのようになっているかについてもきちんと確認しておくとよいでしょう。

大手ハウスメーカーのリフォーム部門に依頼するデメリットを、以下にまとめます。
・手厚い保証制度やアフター体制のため料金が高い場合がある
・施工方法をマニュアル化していることが多くカスタマイズに不向き
・現場の人と直接会話ができない場合が多い

ハウスメーカーでリフォームを成功させるためのポイント

リフォーム ハウスメーカー
大手ハウスメーカーへのリフォーム依頼は、多少費用がかさむことがあってもある程度一定のクオリティのリフォームが担保されています。安心してリフォームを進めることができ、アフターフォローも充実しています。どのようにリフォームするかなどの具体的イメージがあまり決まっていない場合や、ある程度おまかせで進めたいという場合は、プランが充実している大手ハウスメーカーのリフォームが向いているでしょう。新築の際にハウスメーカーに依頼して家を建てたという場合は、そのハウスメーカーが持っているリフォーム部門にまずは問い合わせしてみるのもいいでしょう。

リフォーム専門会社が向いているケース

リフォーム ハウスメーカー
とにかく予算を抑えたいという場合は、リフォーム専門会社や工務店への依頼がおすすめです。プランがパッケージ化されていないことが多い反面、自分で最初から間取りやデザインを考えて進めることができるため、カスタマイズして個性的な住まいを実現させたい場合は大手ハウスメーカーよりはリフォーム専門会社や工務店がいいでしょう。工期にある程度の時間を要する場合も多いため、じっくりとリフォームやリノベーションに取り組む時間があるという場合は、リフォーム専門会社や工務店を選択するのでもいいでしょう。

まとめ:リフォームで理想の住まいを手に入れよう

長く住んだ家をリフォームするのなら、安心と信頼のある大手ハウスメーカーに依頼するのも一つの方法です。新築を建てる際にハウスメーカーに依頼した場合は、まずそのハウスメーカーがもっているリフォーム部門があるかどうか調べてみましょう。

ハウスメーカーのリフォームにはメリット・デメリットがあり、リフォームにかけられる予算やどんな住まいにしたいかによって、依頼するのが適切がどうかは変わります。リノベーションやリフォームに具体的なプランがあまりないという場合や、完成までにあまり時間をかけたくないという場合は、大手ハウスメーカーがおすすめです。経営規模が大きく施工実績も多い大手ハウスメーカーのリフォームは、安定感や信頼感がありサポート力が高く、安定したクオリティを期待できますが、反面で、リフォーム専門店や地域の工務店と比べると価格が高い傾向にあったり、施工工事がマニュアル化されていることが多いためプランの自由度が低い傾向にあったりします。

こういったことをよく理解した上で、大手ハウスメーカーに発注するかを検討するといいでしょう。新築時にハウスメーカーで建てた家でも、リフォーム専門会社や地域の工務店に、リフォームやリノベーションの工事をお願いすることはもちろん可能です。

どんな暮らしがしたいかを具体的にイメージした上で、慣れ親しんだ家をより住みやすくしてくれるリノベーションやリフォームを成功させましょう。そうすることで、より理想の暮らしに近づけることができるでしょう。

WRITERこの記事を書いた人

ディレクター

髙谷 佑樹Yuki Takaya

ディレクター / 大阪府堺市出身 / リノベーションは日々の暮らしに明かりを灯してくれる魔法だと思っています。お客様の心と暮らしに寄り添うリノベーションを精一杯お手伝いさせていただきます!

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