2026.01.22
最終更新日
2026.01.22
施主様インタビュー

『大豆田とわ子』の家へ。壁紙の青と、気持ちを通す窓

リノベーション インタビュー

子育てがひと段落して、夫婦ふたりの生活が始まった。
けれど、20年過ごしたマンションは、窮屈に感じるようになっていた。

今回の舞台は、大阪・富田林にある岸渕邸。
岸渕さん夫妻が考えていたのは「住み替え」だった。けれど、希望のエリアや広さを条件にすると、どうしても予算と折り合いがつかない。時間だけが過ぎていった。

昔から家具や雑貨を集めることが趣味だという奥さま。Instagramを開き、暮らしにまつわる写真や動画を眺めるのが日課だった。

そんなある日、画面をスクロールしていると、クジラのルームツアー動画が目にとまる。

「リノベーションもありかもしれない」

新たな選択肢が、ふと光った瞬間だった。
リノベーション インタビュー

“片付けられないストレス”を手放したくて

結婚生活の初め、岸渕さん夫妻は転勤族として各地を転々としてきた。転勤のスパンが短いと、そのたびに荷物を整理できる。だから気が楽だった。ところが、今のマンションに住んでからはもう20年。掃除のしづらい植え込みカーペットに、夫の書類の山ーー。

「捨てるにも捨てられなくて、扉を閉めて見ないようにしていました」

新しく動き出した夫婦ふたりの生活。
けれどそこには、“片付けられないストレス”が尾を引いていた。

そんなとき、たまたま見つけたクジラの施工事例。リノベーションなら、収納や家事動線の悩みも解決できるかもしれない。
決め手は間取りやデザインだけではなく、一緒に悩んでくれる新人の存在があった。

“営業さん”というより、“娘”みたいな存在

岸渕邸の営業を担当したのは、新卒入社2年目の三橋。偶然にも息子さんと年が近かった。
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「三橋さんの第一印象は、“可愛らしいお嬢さん”でした(笑)。でも話していくうちに、すごく頑張り屋さんだし、この人ならおしゃれなお家を作ってくれそうと思ったんです。だから相見積もりは取りませんでした」

その期待に応えようと、施工管理やデザイナー、そして岸渕さんと綿密に打ち合わせを重ねる三橋。忙しく働く彼女を気遣い、晩ごはんのおかずを手渡すこともあったそう。

リノベーション インタビュー
三橋からの提案で、屋根裏部屋の片付けも一緒に行った。そこはリノベーションの対象外だったが、「少しのストレスも残してほしくない」という彼女の願いから。2時間かけて共に汗を流し、部屋も心もすっかり身軽に。

「三橋さんがいなかったら、きっと今も蓋をしたままだったと思います。隣で手を動かしてくれる人がいると、頑張れるものなんですね」

そうした時間を積み重ねて、気づくと“娘”のような存在になっていた。

さらに古材を探しに京都へ行ったときは、ちょっとした小旅行のようだったという。

「帰りに喫茶店に寄って、一緒にパンケーキを食べました。家づくりって、図面だけじゃなくて、こういう時間からできていくんだなって」

図面を超え、腹を割って話していくうちに、本当に住みたい世界観が浮かび上がってきた。

ドラマに影響を受けた“自分の好きな青”

奥さまは、いつか憧れたドラマのセットを思い出した。
それは『大豆田とわ子と三人の元夫』。

主人公の大豆田とわ子は建築士で、自宅を自らのセンスでリノベーションしたという設定。そのこだわり抜かれた家具やインテリアコーディネートは、多くの視聴者から反響を呼び、岸渕さんのように“セットに恋した”ファンも少なくなかった。
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水色、オレンジ、茶色ーー。
壁紙やインテリアの絶妙な色使いに惹かれ、ドラマの放送から4年が経った今でも、その印象は鮮明に残っていた。

なかでも岸渕邸で特にこだわったのは、壁紙の“青”。

「とわ子の家といえば、青い壁紙。でも私は、もう少し緑がかった青が好きで」

ドラマの中の青をそのまま再現するのではなく、長く愛せる“自分の好きな青”を見つける。これからの人生を共に過ごす壁紙だからこそ、妥協しない。デザイナーの菅原は10枚以上のサンプルを取り寄せ、実際に見て、触れて、一緒にその感覚を確かめていった。
リノベーション インタビュー
こだわり抜いた青は、インテリアの表情をも変えた。
リビングの顔となるフロアランプは、ドラマの中で一目惚れしたもの。

「青い壁に映る影がすごく美しいんです。白い壁だったら、この良さはきっと生かされていなかったと思う」

色を選ぶことは、“好き”を尊重すること。だから、自分らしい暮らしは、自分に自信を持つことでもある。自信が芽生えると、部屋での過ごし方にも変化が生まれていった。

室内窓のそばで捗る、保英検の勉強

保育士として働く奥さまは、3年ほど前から英語の勉強を続けている。憧れのインターナショナルスクールで働き始めたことをきっかけに、保英検(保育英語検定)の資格取得を目指すようになった。

「昔は英語が大嫌いでした。でも、子どもたちのために学ぶのは楽しくて」

リノベーション後は、自然と机に向かう時間が増えたという。
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「この窓のそばで勉強していると、すごく気持ちが落ち着くんです。家の中に窓を作るなんて考えもしなかったけど、開放感があって、本当に作ってもらってよかったですね」

室内窓は、視線と光を通す。部屋を広く見せるための工夫でもある。でも岸渕邸では、それ以上に“気持ちを通す窓”になった。閉めていた扉が少しずつ開き、片付けが進み、暮らしが軽くなる。すると、学び直しの時間も戻ってくる。

リノベーション インタビュー
リノベーションで変わったのは、家のカタチだけではない。
長年抱えていたストレスから解放され、心にゆとりが生まれた今、奥さまは新しいことに挑戦する日々を楽しんでいる。

やわらかな青に包まれた暮らしの中で、ふたりの第二の人生が、静かに光を灯し始めた。
▼WORKS|施工事例

WRITERこの記事を書いた人

クジラ 編集部

中崎町にあるリノベーション会社です。不動産探し、住宅ローンのお手伝い、設計デザイン、施工、インテリアコーディネートまでワンストップでお手伝いさせていただきます。お客様に最適な暮らし方のご提案をさせていただきます。

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