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建築・不動産業界で使用されるリノベーション用語集をご覧いただけます。用語は随時更新されます。
建築用語コンクリート打ちっぱなし
建築物における仕上げの一種。工事現場で打ち込んだコンクリートに塗装やタイルなどの仕上げ材を施さず、型枠を取り外した状態そのままで仕上げとする手法です。コンクリート独特の素材感が魅力的であるため、デザイン性を重視するマンションや住宅などで採用される傾向があります。
コンクリート打ちっぱなしのヒント
中古マンションのリノベーションで、コンクリートうちっぱなしの壁に憧れる方も多いのではないでしょうか。デザイナーズマンションなどのクールで知的なイメージは男性だけでなく女性にも人気のテイストの1つです。
アイアンの素材を組み合わせてインダストリアルなテイストにしたり、古材と合わせてブルックリンスタイルにすることができます。
コンクリート打ちっぱなしのリノベーションにおける注意点
デザイン性の高さをはじめとして、メリットの多いコンクリート打ちっぱなしですが、注意しておきたい点を確認しておきましょう。
・熱を伝えやすい傾向がある
・結露やカビに注意
・汚れが付きやすい
・軟弱地盤では地盤改良も
・取り壊すときに費用がかかる
コンクリートには熱伝導率が高いという性質があり、外気の暑さや寒さにコンクリートそのものの温度が影響を強く受けます。そのため、室温が夏は高く冬は低くなるため、冷暖房費が高くなってしまうことがあります。外断熱工事を行うことで、ある程度対処することもできます。また、形成後のコンクリートには水分が含まれており、数年をかけて徐々に放散されていきます。そのため、この水分により結露やカビが発生しやすくなります。除湿器や暖房は、水分を発生しないエアコンを使用することをおすすめします。また、表面の仕上げを行わないので汚れが付きやすい傾向があるため、外壁は汚れを防ぐ塗装を数年おきに行うのがベストです。コンクリート打ちっぱなしでは重量があるので、地盤が強固である必要があります。地盤が軟弱な場合は地盤改良をしなければなりません。そして、寿命の長いコンクリート住宅でも、いつかは取り壊す時が来ます。お孫さんの代かもしれませんが、その際の撤去費用は多額となることも頭の隅に入れておきましょう。
まとめ
コンクリート打ちっぱなしとは、コンクリートに仕上げを施さず、そのままの状態で仕上げとする手法です。デザイン性の高さで人気ですが、取り入れる際には注意点も考慮しておきましょう。また、リノベーションでコンクリート打ちっぱなしにするには、仕上げ材を解体しないとどのような状態になっているか分からないため、解体してからの補修工事が必要になり場合もあるので注意しましょう。