リノベーション用語集

ニッチとは、壁の一部分をへこませて作った空間を意味します。この空間に花や飾り物を置いたり、収納用途として使うことができます。ニッチの空間の形には様々あり、壁に小さなへこみを設ける程度のものから、床部分から奥行きのあるへこみを設ける大きなものまであります。

ニッチには様々な用途があるため、リノベーションの際にはどのように使うのかを検討したいものです。
ニッチには、次のメリットがあります。

・スッキリと機能的で洗練された印象を受ける
・出っ張りがないため、邪魔にならない
・奥行きのある空間を照明などでおしゃれに演出できる
・収納用途ではスペースをとらず、室内を広く使える

壁に普通の飾り棚を設けると、雑然とした印象となりがちですが、ニッチなら奥行きのある空間に収まり、スッキリとした印象となります。ニッチは出っ張りがないため、じゃまにならず、室内を広く使えるといった実用上のメリットがあります。ディスプレイとしてだけでなく、モニターフォンやスイッチなど壁に出っ張りが出てしまうものを納めておくスペースとして活用できます。また、実用性だけではなく、ニッチに置いた飾り物を間接照明で照らすといった様々なおしゃれな演出も可能です。階段下や廊下、玄関、トイレなど、使われていない壁部分にニッチを設けることで、壁面を有効に活用することもできます。

ニッチを作る際の注意点
様々なメリットのあるニッチですが、注意点もあります。

・奥行きが壁の厚みの制限を受ける
・壁の種類によっては作れないので、早めに設計デザイナーに要望を伝える

ニッチを設けるには、壁に充分な厚みが必要です。奥行きのあるニッチを設けたい場合には壁を厚くしなければなりません。しかし、壁を厚くすることで圧迫感が出たり、通路が狭くなって困ったりしないか、確認が必要です。また、壁の種類によってはニッチを設けることができない場合があります。反対側が外壁の壁は断熱材が入っているので、壁にへこみを作ることができません。他にも、内部にその他の構造物がある壁もニッチを設けることができないので設計デザイナーに確認しましょう。また、地震などの横揺れに耐えるための耐力壁にも、ニッチは作れません。ニッチを設けたい場合は、早めに設計段階から設計デザイナーに要望を伝えるようにしましょう。

まとめ
ニッチとは壁にへこみを作った空間のことを指します。ニッチを作ることで空間をおしゃれに演出することができることができます。ニッチは壁の厚さや種類によって制限があるので、設けたい場合は早めに設計デザイナーに相談しましょう。