2022.03.20
最終更新日
2022.10.20
リノベーションのヒント

常にキレイな家に! 収納デザインアイデア& リノベーション費用事例集

「引っ越すたびに収納スペースを広げているのに、なぜか足りなくなっていく…」

多くの人が理想の住まいを求めるなかで、収納との戦いはどこまでも続きそうです。広さ、使い勝手など実用的な面も大事ですが、特に居住空間に収納スペースを作る場合にはデザイン性も捨てがたいところ。

それこそ、いろんなリノベーション経験者の住まいにお邪魔して「考えた時」と「住んでから」の話を聞きたいですよね。

今回はクジラ株式会社が手がけたリノベーションの事例から、住まいの場所別に合った収納の費用やデザインについて紹介していきます。

玄関収納

ドアを開けた瞬間、ごちゃつく玄関が目に入ったら?
住まいの顔とも言える玄関はできるだけすっきりさせておきたい場所です。
玄関収納には既製品の種類が豊富な「カウンタータイプ」と収納力抜群の「シューズインクローゼット(土間収納)タイプ」があります。

玄関収納1: カウンタータイプ

カウンタータイプは

①腰の高さまでくらいのカウンターのみ
②床から天井まで棚になっていて床付近に少しスペースが空いている(フロート)
③カウンターと吊戸棚の組み合わせ

に分かれています。

家族の人数や所持している靴の数、収納したい物などに合わせてどのカウンターがいいか探していきましょう。

玄関収納デザイン例1:ディスプレイを楽しむカウンター×吊戸棚

こちらは③のカウンタータイプの収納。シックな床の色に合わせたダークカラーの木目がおしゃれなカウンタータイプの収納棚です。床と玄関収納、室内建具のカラーコーディネートもバランスがいいですね。

さらに、吊戸棚とカウンターの間にスペースを空けたことで玄関ディスプレイも楽しめます。

▼この玄関収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):70.74㎡/リノベーション費用:1,060万円(税別)
収納部分費用:15万円(税別)

玄関収納デザイン例2:造作カウンターでオリジナリティ&スペース確保

こちらは①のオープンカウンタータイプ収納。カウンターと言ってもこちらは造作のオープンタイプの収納スペースにしています。
幅が狭い玄関でも、奥行きを強調することで圧迫感がなく広く感じられます。
土間続きなので自転車などを置く場所も確保でき、扉がないので靴をすぐに出し入れできるのもポイントです。

▼この玄関収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):78.53㎡/リノベーション費用:940万円(税別)
収納部分費用:9万円(税別)

玄関収納2:シューズインクローゼット(SIC)

玄関収納デザイン例3:好みのデザインを取り入れながら収納スペースも確保

こちらは、玄関から可愛いアーチをくぐったとこにあるシューズインクローゼット。
入口部分を少し狭めておくことでぱっと見た目はすっきり、中はしっかり収納できるようになっています。
収納であっても自分好みのデザインにできるのはリノベーションならではですね。

▼この玄関収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):105.0㎡/リノベーション費用:1,940万円(税別)
収納部分費用:18万円(税別)

玄関収納デザイン例4:土間収納でアウトドアグッズもスッキリ

こちらは本格的なアウトドア用品がたっぷり収納されている土間収納です。
汚れていてもそのまま収納できるので居住空間が汚れる心配もなく、キャンプの準備・後片付けも楽々です。

くつろげるスペースもあり、趣味のアイテムに囲まれたコーヒータイムは素敵な時間が過ごせそうです。

反対側から撮った収納スペースは玄関から近いところに靴の収納スペースがあるのが分かります。
シューズインクローゼットを採用すると玄関から一度シューズインクローゼット側を通って家の中に入ることになりますが、普段使いの靴はカウンターに収納して玄関からの動線を真っすぐになるよう収納するのも便利です。

▼この玄関収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):115.76㎡/リノベーション費用:2,200万円(税別)
収納部分費用:20万円(税別)

玄関収納デザイン例5:ライフステージやライフスタイルに合わせる、ウォークイン玄関収納

最近はウォークインタイプの玄関収納も人気です。

コートやベビーカーなども玄関に置くのではなくシューズインクローゼットに隠して収納しておくスタイルが増えてきました。そして、近年アウトドアのブームも相まって、さらに注目されているのが土間収納です。

リビング収納 / 寝室収納

リビングスペースや寝室など、普段の生活感が出やすいスペースに設置する収納は物を出し入れしやすいことと見た目に物がごちゃつかないこと、さらにはデザイン性も良いことなど譲れないポイントがたくさん出てくると思います。

オープンタイプと扉付きのクローズタイプの収納をうまく使い分けることで日々の生活のなかで片付けやすく、すっきりしたお部屋を目指すことができます。

リビング収納 / 寝室収納1:テレビボード収納

まずはテレビボード周りの収納事例を見ていきましょう。
テレビ周りにはAV機器、DVDなどのコレクション、リモコン、ゲーム機など少しのアクションで取り出したいものが多く、収納の使い勝手が悪いとすぐに物が散らかってしまいます。
そのため、オープンタイプとクローズタイプの収納をうまく使い分けることが大切です。

テレビボード収納デザイン例:収納力抜群ながら、ワンランク上のおしゃれを演出

シックなアクセントクロスが印象的なリビングスペース。
テレビボードだけでは収納スペースとしては不足してしまいますが、吊戸棚もつけることで収納力がアップします。
大きなテレビボードと吊戸棚、床とアクセントクロスにマッチした素材はリノベーションの造作ならではですね。

▼このテレビボードのリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):74.36㎡/リノベーション費用:660万円(税別)
収納部分費用:38万円(税別)

リビング収納 / 寝室収納2:本棚収納

本棚はたくさんの種類があって、どんな収納方法がいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。
居室スペースに置くなら耐震性などを考えて造作の方が安心かもしれません。
ここでは実際にリビングスペースに設置した本棚収納の事例を見てみましょう。

本棚収納例:本好き必見! 夢の壁一面本棚

リビングスペースに構えた大型本棚です。

手前のカウンターではリビングにいる家族の様子を見ながら仕事もできるようになっています。
子どもたちの本、おもちゃ、大人の本や思い出の写真までたっぷり収納できる本棚はおしゃれなうえに収納力もばっちりです。

▼この本棚収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):65.13㎡/リノベーション費用:970万円(税別)
収納部分費用:18万円(税別)

本棚例2:集中力をアップさせる本棚&ワークスペース一体型

続いて、本棚・学習机・作業スペースを一体型にした事例です。

リビング学習がこの数年でブームになり、リビングにデスクを置く家庭が増えてきました。
しかし、リビング学習をしてあげたいと思ってもリビングに勉強机を置くとなるとスペース問題が発生してきます。

こちらの事例では、学習机と作業スペース、大型の本棚を全て同じ空間に集約させました。
小物も並べて家族のオリジナリティ溢れる本棚に仕上がっています。

▼この本棚・作業棚収納のリノベーション事例
施工面積(部分リノベーション):71.75㎡/リノベーション費用:550万円(税別)
収納部分費用:29万円(税別)

リビング収納 / 寝室収納3:クローゼット収納

クローゼットはリビング、寝室どこに設置しても物を隠して収納しておけるうえに収納量もしっかりとれます。

ただしクローゼットの大きな扉は、部屋のデザインと合っていないと少し残念なインテリアにもなりかねません。クローゼットを設置するときには部屋のデザインとマッチするデザインの扉を選びたいですね。

クローゼット収納例1:リビングスペースクローゼットで生活感をなくす

リビングに大型のクローゼットがあると物をしっかり収納でき、お部屋がすっきりします。

クローゼットを考えるときにぜひ時間をかけてほしいのが、「どのくらいの大きさが必要か」だけでなく、「中をどう使うか?」です。

こちらのクローゼットには掃除機を入れるスペースなどをあらかじめ考えて作られています。中にどういう物を収納するかをリストアップし、使いやすい棚板のプランなどをリノベーションのプロに相談することで、非常に収納上手なクローゼットに仕上がります。

▼このクローゼットのリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):48.0㎡/リノベーション費用:1,000万円(税別)
収納部分費用:12万円(税別)

リビング収納 / 寝室収納4:ウォークインクローゼット(WIC)

ウォークインクローゼットは女性なら誰もが一度は欲しいと思ったことがあるのではないでしょうか。
最近では「ファミクロ(ファミリークローゼット)」として家族全員の衣類をまとめる収納も話題です。
服、かばん、アクセサリーなど身支度に必要なものを全て一か所に置いておくことで収納しやすく、毎朝の用意もスムーズになりそうですよね。

ウォークインクローゼット例:寝室直結でシームレスな身支度を叶える

こちらの事例では、寝室から入れるウォークインクローゼットを作りました。

住まいの中で一番プライベートなスペースである寝室の隣にウォークインクローゼットを作ることで、身支度の全てを寝室内ですることが可能になります。

「下着は洗面所、小物は玄関、コートなどは寝室の収納に取りに行く」というようなことにならずにスマートな動線設計となります。

▼このウォークインクローゼットのリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):59.40㎡/リノベーション費用:800万円(税別)
収納部分費用:29万円(税別)

キッチン収納

キッチンは物がどうしても多くなり、すぐに散らかってしまう場所No.1かもしれません。
リノベーション前にどのくらいの収納量が必要か、しっかり見直してみることで適切な収納スペースを確保して、片付けやすく、散らかりにくいキッチンにしていきましょう。

キッチン壁面収納

キッチン収納例1:壁一面収納でスッキリとしたキッチンを実現

生活感が出やすく、かつスペースを取るカップボードや家電の収納スペースが悩ましい壁付けキッチンですが、こちらは一面に収納を構えています。部屋のデザインと収納棚の扉のカラーがマッチしているので天井まである収納でもそれほど圧迫感がありません。
キッチン周りのものが全て収納できるほど大きいのでダイニングスペースがすっきりします。

▼このキッチン壁面収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):76.0㎡/リノベーション費用:1,585万円(税別)
収納部分費用:20万円(税別)

キッチン収納例2:オリジナルのカウンター収納で作業スペースも確保

「対面キッチンに憧れていたけれど、リノベーションするには壁付キッチンしかできない」と落ち込んでいる人にはこちらのカウンター造作収納もおすすめです。

手前に対面キッチンのようなカウンターを設置し、カウンター下にはよく使う食器や食品類をまとめて収納できます。

作業スペースも広くなり、料理の効率もアップしそうなキッチンになっています。自然と家族との会話も増えそうですね。

▼このカウンター造作収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):65.13㎡/リノベーション費用:970万円(税別)
収納部分費用:38万円(税別)

デッドスペース活用収納例

お家のなかでの「デッドスペース」と聞くとどこが思い浮かぶでしょうか?
実は廊下と階段下が収納のデッドスペースになりやすいのです。
ここではうまくデッドスペースを活用したリノベーション事例を見てみましょう。

階段下収納

階段下収納は最近では定番になってきています。

デッドスペースになりやすい階段下。こちらは居室にある階段下収納ですが、奥行きがしっかりあるので大型の荷物も片づけやすくなっています。

壁を作っていることでリビングスペースから収納は見えず、お部屋をすっきりさせられます。ちなみにこういったスペースは、収納ではなく冷蔵庫置き場に設計することもよくあります。

▼この階段下収納のリノベーション事例
施工面積(フルリノベーション):72.0㎡/リノベーション費用:1,140万円(税別)
収納部分費用:6万円(税別)

収納スペースを見直そう!

住まいの場所別、収納スタイルについて紹介してきました。

リノベーションではお部屋のデザインに目が行きがちですが、収納スペースの計画も忘れてはいけません。
それぞれのお部屋に適切な収納スペースが確保されていれば物を片付けやすく、散らかりにくいお家になります。収納したい物や量によってベストな収納スタイルは違ってくるので、どんな収納がいいのか分からない時にはリノベーションのプロとしっかり相談していくことが大切です。

より快適な暮らしになるよう。この記事で紹介した事例を自宅の収納スペース見直しに活用してくださいね。

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WRITERこの記事を書いた人

クジラ 編集部

中崎町にあるリノベーション会社です。不動産探し、住宅ローンのお手伝い、設計デザイン、施工、インテリアコーディネートまでワンストップでお手伝いさせていただきます。お客様に最適な暮らし方のご提案をさせていただきます。

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