2019.12.10.Tue KUJILKE コラム

「工場をまるごとショールームに」トイレを大規模DIYしました!

クジラでは若手メンバーが、普段お世話になっている方々の会社やご自宅にて“洗面所をDIYする企画”を行っております!
今回はクジラインターン生と入社1年目の設計担当の若手2人が、モノづくりの街と言われる東大阪にある盛光SCMさんにてDIYしました。
今回のDIYに至った経緯と、洗面所DIYの方法をご紹介します!

盛光SCMとの出会い

クジラがリノベーションを手がけたSEKAI HOTEL Fuseを作る際、「地元の工場と一緒に作りたい!」という思いがありました。そんな時に市役所から東大阪で照明を作っている会社を紹介していただき、SEKAI HOTEL Fuseの照明を共同開発する事になりました。それがクジラと盛光SCMとの出会いです。
「工場=下請け」という今までの常識から抜け出すために自社製品を開発するなど、とてもパワフルな草場さんとクジラの考え方が合致したこともあり、今回のDIYに至りました。

工場をまるごとショールームに

草場さんと打ち合わせを重ねるうちに、面白い会社だと魅力を感じるようになりました。
しかし、オリジナルブランドを作るだけに止まらず、それを“魅せる場”が必要だと思うようになりました。
そこで、
concept:工場をまるごとショールームに!
keyword:工場で一番利益を生まない部屋(トイレ)を利益に繋げる部屋にしよう
としてDIYをする事にしました。
それだけでなく、今回の裏テーマは、「社員一丸となって」というキーワードがあります。
DIYの醍醐味は自分たちで作った!という達成感と愛着を持てる事です。
そのため、盛光SCMの職人さんも一緒にDIY作業をする事にしました。
初めての打ち合わせから何度も試行錯誤し、打ち合わせ期間は約5ヶ月におよびました。

▲提案時に使用したCGパース
朝礼の時間に社員の皆さんにプレゼンをして、プランについて意見を交わしました。
どんな空間が落ち着くか、照明がより綺麗に見えるにはどうすればいいか等話し合うことができました。
とても緊張しましたが、このような場を頂いた事に感謝しています。

DIY

Before
洗面器やカウンターは古く、吊り戸棚も今はあまり使われていません。
今回撤去したものは以下の通りです。
・吊り戸棚撤去
・鏡撤去
・洗面ボウル撤去
・洗面カウンター撤去
・乾燥機撤去
・腰壁のタイル解体
・照明器具撤去

After
トイレをショールームにするために、盛光SCMのブランドである“ALED”が引き立つデザインを考えました。
インパクトのある洗面カウンターは、草場さんと交流があった徳田銘木さんから吉野杉を購入してきました。
実はこの洗面ボウル、元は照明のシェードだったんです。
こんな風にトイレには遊び心がたくさん詰まっています。
DIYしたのは以下の通りです。
・収納棚造作
・丸鏡取り付け
・洗面ボウル取り付け
・洗面カウンター加工・取り付け
・壁・天井塗装
・照明器具取り付け
・トイレットペーパーホルダー造作

作業工程

棚の製作と現場作業を合わせると約2週間かかりました。
今までKUJILIKEでDIYをたくさんしてきましたが、ここまで大規模なものは初めてで四苦八苦しながら完成しました!
DIYの各工程については以下のようなスケジュールの通りです。

Day1.解体
腰くらいまであったタイルを全て剥がし、吊り戸棚や鏡も解体しました。
タイルの裏のモルタルも全て剥がす予定でしたが、想定より剥がすのに手こずったため、一部だけモルタルは残しています。
念入りに準備をしていたつもりでしたが、現場に出て学ぶ事がたくさんありました。

Day2.壁をふかす
鏡の裏の間接照明の配線を通す空間を作りました。
新たに壁を立てましたが、既存の壁に胴縁を固定させ、Mクロスを貼るだけなので意外と簡単に作ることができました。
とは言っても、寸法がきちんと合わないと仕上がりにかなり差が出るのでとても手は抜けません。
ちなみに、Mクロスというのは合板の上に特別な加工がされた板のことです。
これ使う事によって、このまま塗装や壁紙などの仕上げを施すことができるので、とても効率的です。
壁ができたところで、電気屋さんに電気工事をしてもらい、ALEDが付きました。

Day3.防水塗装
新しく立てた壁にパテをして表面を紙ヤスリでならしてから防水塗装を施しました。

Day4.塗装
工場の雰囲気に合うペイントとしてモルタル風の仕上げになる塗料を提案しました。
今回使用したのはHaymes Paint(ヘイムスペイント)というメーカーのsurfaceシリーズのshaleという色です。
オーストラリアの塗料メーカーで日本ではまだ取扱数が少ないですが、DIYがメジャーな海外の塗料ということもあり、とても簡単にモルタル風の質感をだすことができました。
プライマーとトップコートに分かれており、トップコートには砂のような粒が入っており質感が出るようになっていました。
はじめに壁にローラーで塗料を多めに塗布し、メラミンスポンジで模様を描くように塗り広げました。

Day5.取り付け
いよいよ洗面器具の取り付けです。
カウンターがドア枠に引っかかり入らないというプチアクシデントもありましたが、事前に組み立てていた収納棚を設置しました。
洗面カウンターは本物にこだわり、吉野の徳田銘木さんでとっておきの一枚を選びました。
収納棚は、現場作業に入る前に、集成材で扉付きの物を事前に造作していました。
洗面所の床は勾配がある為、高さを調節できるよう棚の脚にアジャスターを取り付けています。

カウンターは洗面ボウルが入る穴を開け、ヤニ止めとニスを塗布しています。

トイレットペーパーホルダーは盛光SCMの社員さんに設計して頂きました。
照明のシェードにも用いられる“タタキ板金”という工法で仕上げています。
金槌で何度も打ち付けて模様を付ける工法で、槌目の大きさにこだわり、金槌の先を加工しました。

最後に

いよいよ取り付け作業に取り掛かる最終日。いつも通り現場に荷物を搬入していた時、先に洗面所に向かったメンバーが涙を浮かべながら戻ってきました。「ここに来てトイレの施工にどこか不備があったのかな?」と焦りながら向かうと、廊下の壁一面に盛光SCMの社員さん達から沢山のメッセージが。

「ありがとう、お疲れ様です。」
社外の若者にこんな言葉をかけてくれるなんて、とても暖かい気持ちになりました。自分たちの行動・仕事で沢山の人に感謝され、感動を与える事ができるんだと教えていただきました。これから何かあった時に「あの人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるような大人になれるよう精進します。
本当にありがとうございました。

WRITERこの記事を書いた人

ディレクター

本荘 はるなHARUNA HONJO

ディレクター / 大阪府柏原市出身 / お客様の思い描く未来を引き出して叶えます / 将来の夢は家をセルフリノベーションして暮らすこと。

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