2022.03.24.Thu 施主様インタビュー

インタビュー|家を遊び場に。ハンモックに揺られる暮らしを実現

“家でも遊べる家づくり”をコンセプトに、アウトドアが趣味のT様ご夫婦が戸建住宅をフルリノベーション。
庭を眺める土間スペースと、吹き抜けのある伸びやかなリビングが特徴の家づくりに込められたストーリーをお聞きしました。

▼今回のPJチームメンバー
リノベーション事例

チルタイムを過ごせる土間との出会い

クジラ(以下省略):本日はよろしくお願いします!
まず、玄関から入って右手側の土間収納に道具が凄くたくさん並んでいるのが気になったんですけど、キャンプは元々2人の趣味だったんですか?

T様:昔からずっとっていう訳ではなくて、最近ハマっている趣味ですね。
ここ2年ぐらいで道具を揃えていってます。
家でも使えたらいいな!と思ったので、極力併用して使える物を購入しています。

土間のある玄関

▲土間で使っているテーブルや椅子はキャンプでも使っている物。

ーこの土間すごくいいなと思ったんですが、これは元々のご要望だったんでしょうか?

T様:元々の要望としては、のんびりと過ごす生活を希望していました。
元々の要望は、

・広いお庭のある家
・小上がりのリビング
・1階が主な生活拠点になるようにしたい

でした。2人ともできるだけ家では活発に動きたくない性格なんですよね。

ー動線では庭-土間-キッチン-リビングが繋がっている間取りになっていますよね。物件探しの時点で繋がっているような動線はご希望されていたんですか?

▲1階平面図

T様:物件探しの時点では、土地が広めの庭付き戸建で探していました。
庭でキャンプとかBBQができたらいいなと思っていて。
キャンプ場にもアクセスしやすいよう、山が近い立地をGoogleマップで見たりしてました。

元々生まれ育ったのが大阪じゃないので特に立地のこだわりはなくて。大阪の泉南あたりや、府外だと生駒や能勢も連れて行ってもらいました。

三輪:最終的に今お住まいの物件と生駒の物件を気に入られていましたよね。ただ、生駒の物件を案内をさせてもらった時に、建物の状態が良くないかも?って思ったので、施工管理の西屋敷に現地調査してもらった結果、生駒の物件は地盤沈下がひどかったので、今お住まいの物件をご購入しましたよね。

ー自社に施工管理がいるクジラの強みが活かされた場面ですね。

T様:そんな中、これまでたくさん物件を三輪さんと一緒に見ていくうちに、そんなに庭の広さいらないのでは?と思ったんです。

三輪:土間が欲しいということをお伺いしていたので、庭にテントを張らなくても土間スペースがテント替わりになるんじゃないかと思ったんです。
キッチンをリビングと土間にアクセスがしやすいような配置にすることで、キッチンで作ったご飯を土間や庭で食べることができたらそれはもうキャンプかな、と。グランピングのようなイメージを考えて提案させていただきました。

T様:おかげさまで食事は土間で食べることが多いです(笑)
庭を見ながらゆっくりできるので、土間スペースは夫婦ともすごく気に入っていますね。

リノベーションした土間収納

庭-土間-キッチン-リビングが繋がっている動線

▲リビングから見ると、土間まで一直線に繋がっている導線が分かる

庭-土間-キッチン-リビングが繋がっている間取りになった経緯は?

高橋:2回目のお打ち合わせでプラン図を3パターンご提案させて頂きました。今住まわれている間取りのもととなったのがプランA。プランBは水回りを南側に配置することで、洗濯→外に干す→WICに収納する動線が短い間取り。プランCはキッチン-リビング-土間収納の配置にし、土間収納とリビングが一体になるようなプランでした。

キッチンの向きを検討したり、日当たりのいい2階にLDKを配置するのはどうか?など活発にお打ち合わせをした記憶があります。

▲実際に打ち合わせで提案をしたプラン図(一部)

高橋:アウトドア用品を収納しやすいために、玄関とお庭からアクセスできる配置にしたものの、せっかくお庭に隣接しているので“収納するスペースだけではなく、第二のリビングのようになれればな”と思っていたので、三輪とはプランAを推しました。

T様:プランAとCで悩んだものの、合わせて2階のプランを見た時に、プランAがトータル的にしっくりきましたね。
結局ドラム式洗濯機を購入したので、洗濯物を乾燥させた後すぐにWICに仕舞えて便利です。シーツみたいなかさばるようなものは外干しをしているものの、ほとんど外干しをしないので、プランBにしなくて良かったなと思ってます(笑)

高橋:家事動線をなるべく短くするために、脱衣所とWICは隣接させたいというご要望は初回のお打ち合わせでありましたよね。
お打ち合わせを進めていくうちに、脱衣所とWICに建具をつけるかどうかはかなり悩まれていました印象でした。建具をつけることにより、回遊することができるものの、収納量が減ってしまう、というのがご夫婦でも意見が分かれた箇所。また、WICが階段下に干渉していたのもあり、よりイメージがしやすいように簡単な3Dパースを用いて、棚の数やハンガーパイプの長さ、場所などご提案させて頂きました。

T様:私たちの希望でなるべく畳む作業をしたくなかったので、ハンガーパイプを長めに取り付けていただきました。やっぱり脱衣所とWICは行き来したかったので、どうやったらスペースを有効活用ができるかを3Dで提案いただけたのが分かりやすくて、良かったです!

脱衣所に隣接したWIC

▲脱衣所に隣接したWIC

ウォークインクローゼット

▲ハンガーをかけるだけにした収納システム

色んな遊びがあるリビング

ーリビングの小上がりはどのような理由でご希望されたのでしょうか?

T様:キッチンに立っている人とリビングでくつろいでいる人の目線が出来るだけ近いようにできればいいなと思って小上がりは希望しました。
目線が合うことで家事をしている時でも話がしやすいかなと思って。

高橋:リビングを小上がりにすると、天井が低くなってしまうのでどうしても閉塞感が出てしまいます。
「広々したリビングでゆったり過ごしたい」とおっしゃっていたのに、閉塞感のあるリビングじゃT様のイメージしているような空間にできないと思い、視線が抜け開放感のある広々したリビングになるよう、上部を吹き抜けにしました。

どうしても建物の骨組みである梁が出てくるので、圧迫感を感じるのかな、と思っていたものの、天井の仕上げを小屋組表しにしたことで全然気にならないですね。梁にハンモックを固定しているのは、アウトドア好きのお二人らしい楽しみ方!

ー確かに小上がりがあるにも関わらず、この空間はすごく広く感じますね。

高橋:吹き抜けにすると床面積が少なくなるので間取りの工夫が必要だったんですが、ここは元々十分な広さの床面積があったことと、ワークスペースの広さを縮小する提案をすることで解決しました。

三輪:解体後の現場お打ち合わせの時に、西屋敷から「吹き抜けの窓や梁が掃除できるようにキャットウォークを造りませんか?」とご提案させて頂きましたよね。寝室から出入りする扉を、「なんか面白くしたい!」と楽しくお打ち合わせをしたのを覚えてます。船の扉みたいにハンドルを回して開けるのとか面白いよね!とか、秘密基地みたいに入れるようにかがんで入ろう、とか。

高橋:最終的には「まるで壁のような扉」になりましたね。枠がなく、壁と同じクロスを扉に施工することにより、壁と同じ見た目の扉をつけました。プッシュすることで開閉できます。開口が小さいこともあり、よく職人さんたちには「施主様は猫を飼ってるの?」って聞かれてました。

ーちなみにその後キャットウォークはどうですか?

T様:出入り口でめっちゃ盛り上がったのに、検査をしたとき以来、お互い高いところはあまり得意じゃないから出ていないです(笑)遊びに来る友人からは面白いね!ととても好評です!

吹き抜けのあるリビング

▲リビングから上を見上げると、設えたキャットウォークや、既存の梁や小屋組が見える。

ー他に、クジラからの提案で良かったことってありましたか?

T様:「ワークスペースの入り口を低くしたらどうか?」の提案は面白くて、よく覚えてます。
くぐらないと入れない高さなんです。

身長よりも低い開口部

▲高さ120cmのくぐらないと入れない開口高さの入り口

三輪:自宅で遊ぶっていうキーワードで考えたときに、そういえば案内の時に「元の部屋が狭くて、T様とお仕置き部屋みたいだね」って盛り上がったことを思い出して。他の家にはない、”遊び心”を入れたくて提案しました。

T様:引っ越しの業者さんが困惑してました(笑)
扉で間仕切っていないけれど、120cmの低い開口が視線を遮ってくれてて、仕事に集中できます。
WORKスペースは3畳くらいの狭さなんですけど、天井が高いので狭さは感じづらいです。窓からの日差しや風が気持ち良くて気に入ってます。

リノベーションを経験して暮らしに対して意識が変わった

―リノベを終えて、考えたことや暮らし方について変わったこと、感想などお聞かせください。

T様:自分たちでデザインや細かい仕様も考えてたくさん打ち合わせをしたから、きちっと整理整頓して使いたいと思うようになり、以前はほとんどしなかった掃除・洗濯を少しやるようになりました。

洗濯物をためないとか部屋を汚さないように気を付けたりすることできちんとした生活ができています。住まいの快適具合がぐんと上がりましたね!

あとは、リビングのハンモックや土間でゆっくりする時間が増えたので、以前は外食が多かったのですが家できちんとご飯を作るようになりました。家で過ごすことがとても多くなった気がします。

―今後リノベを検討している人にアドバイス。

T様:とにかくやりたいことは全部言う!

他社と比べてクジラさんは打ち合わせ回数に縛りがないので、たくさん打ち合わせをしました。
お互いが気兼ねなく打ち合わせできるように「決起集会」と名付けた飲み会を、物件の決済の日のような節目の日にしましたね。

すべてを終えて振り返ってもやっぱり時間ちゃんととって、しっかり話せて良かったな、と思っています。

クジラさんはやりたい要望に対して「費用の関係でできなくても別案として費用を抑えるためにこういうやり方があります」というように、要望そのままが実現しなくても他の方法で実現できるように提案をたくさんしてくれました。

あとは、デザインや仕様をお任せで選ぶのもいいけど、今回自分でも調べてとても勉強になりました。
住まいに対する愛着も持てますし、将来のことを夫婦でしっかりと話し合えたことでより深くお互いを知れたと思います。

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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

高橋 桃子MOMOKO TAKAHASHI

設計 / 和歌山県和歌山市出身 / 実際の現場だけではなく、資料など全ての細部にまでこだわるようにしています。 / 海辺のお家を購入後に自分好みにリノベをして、猫とのんびり住むのが将来の夢の1つです

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