2022.05.14.Sat 施主様インタビュー

インタビュー | 部分リノベでも叶った理想の住まい

大阪市内の築浅マンションを購入し、部分リノベーションを行ったM様ご夫婦。
部分リノベーションでも、立地や物件の条件、やりたいデザインなどが実現したことで大満足なお2人に、PJチームメンバーがお話をお伺いしました。

リノベーションのインタビュー

▼今回のPJチームメンバー
M様ご夫婦
クジラディレクター:平林
クジラデザイナー:高橋
(クジラ施工管理:松田)

縁を感じた会社選び

ークジラ(以下省略):本日はありがとうございます!お打ち合わせを重ねていた時から半年ほど経つので、忘れている部分があるかと思うんですが、一緒に思い出しながらお話しできればな、と思います。

平林:ついにワンちゃんをお迎えしたんですね!ワンちゃんは今生後どのくらいですか?

M様:半年ほどですね。あんまり吠えなくて大人しいんですけど、ゲージから出すと元気よく飛び出してくれます。とても人懐っこい子です。

リノベーションのインタビュー

▲M様ご夫婦の愛犬“はまちくん”。初めましてでもすぐに慣れて、一緒に遊んでくれました。

ーお引越し前からワンちゃんを迎えることは考えていたんですか?

M様:そうですね!平林さんに物件の案内をしてもらう時には、ペット可マンションを希望していました。

平林:大阪市内でペット可マンションだと感覚値ですが、30〜40%ほどと絞られるイメージがあります。なので、今回お2人がエリアを広くご検討していたように、優先順位が定まっていると、とても探しやすいです。

ペット飼育の制限がかからない新築はご検討していなかったんでしょうか?

M様:1番最初は新築を多く取り扱っている会社さんのモデルルームを見に行きました!その当時は、「とりあえず家が欲しいよね」とぼんやりとしか考えていなく、情報収集がてらでした。

担当してくれた方が「これからもどんどん家は建て替えられるから、どんな環境に身を置くか分からない」って仰っていて。中古での購入なら、ある程度街の雰囲気が分かるので、それ以降は新築との比較は全然しなかったです。

ーそれ以降の動きは?

M様:クジラさんに来る前は、不動産屋さんに行って中古マンションを内覧しました。
いくつか回った際に、リフォーム済みの物件に連れて行ってくれて。その物件自体は正直微妙だったんですが、自分たちの生活スタイルに当てはめると、「ここはこうしたいね!」と夫婦でなりました。

ーリフォーム済み物件を内覧したことで、リノベーションという選択を見つけたんですね!

M様:そうなんです!内覧後には、すぐにリノベーションやリフォームのことについて調べました。
クジラさんともう1社問い合わせをしましたね。それぞれお話を聞いたんですが、クジラさんの事務所を出た後には、夫婦共々「ここにしよう!」って決めていました(笑)

ーありがとうございます!決め手ってなんでしたか?

M様:もう1社の会社さんは、マニュアル通りの決められたデザインしか選べないような感じでした。働いている方全員、服装はスーツがデフォルトで、なんだか意見がしづらそうな感じもあって。

その反面、クジラさんは私服出勤が通常で、ラフな感じで打ち合わせができそうだと思いました。実際、クジラさんはマニュアルがないので、部分工事でもフルオーダーさながら選べる建材や、決めなきゃいけない細かい部分がたくさんあり、大変ではありましたが、その分楽しかったです。

もう1つ印象的だったのが、初回にお会いした別のディレクターの方が、「最近だとNIKEの靴とかも自分好みにカスタマイズができますよね」って抑っていて。当時ちょうどNIKEのスニーカーを履いてたんです!もし靴を見て言ったなら素敵だし、知らずに言っているならと考えると、すごくクジラさんに縁を感じました。

絶対条件だった駅近希望

ー物件を探している時に、ペット可マンション以外で“これだけは外せない”というポイントはなんでしたか?

M様:エリアはあまりこだわりはなく、大阪市内であればっていう感じでしたね。あとは、駅近は絶対条件でした。

ーこのエリアは“駅近”ではないですよね?

M様:そうなんです。いざ住んでみると、家が気に入っているので、今となっては全然気にならないです(笑)

当時平林さんが、「ここは駅から遠いですが、ペット可マンションで築浅。トイレやお風呂などの設備機器も内装も綺麗な箇所が多いので、残す部分は上手く残して、他にやりたいことをしましょう!」と仰っていたので、すぐにイメージがつきましたね。

マンションの共有部にワンちゃんの足が洗えるスペースがあったり、エントランスに売店スペースがあったり、マンションに住んでいる子どもたちの挨拶が盛んだったりとすごく好印象でした。家だけじゃなく、周辺の環境も気に入ってます。

平林:お2人が“大阪市内であれば”とエリアを広く考えてくださったので、ペット可マンションでも探しやすかったですね。
内覧したとき、正直これ以上いい物件はないんじゃないかな?と思うくらいお2人にぴったりでした!

10年ほど不動産業界にいますが、やはり物件との出会いはタイミングが全てです。

M様:内覧が終わったその日に、デザイナーの高橋さんに初めてお会いして、さらにイメージが湧きました!

ー具体的にはどういったことをお話ししましたか?

M様:洗面台をなんか良い感じにしたいっていうすごく漠然とした要望に対して、「三面鏡は綺麗なのでそのまま残しつつ、壁面にタイルを貼りませんか?」って。

高橋:確か洗面台と三面鏡の間に水がかかっても大丈夫なように、ミラーが壁面に貼られていましたよね。洗面台を使うたびにミラーを拭かないと水垢が目立つような部分で。

耐水性もあって意匠性のある素材のタイルを施さないか提案させていただきました。

リノベーションのインタビュー

▲洗面台Before/After

M様:いつもざっくりした要望が多かったんですが、それを拾ってくれて提案してもらえたのが良かったですね。どの打ち合わせでも「そんなことができるんだ!」って新たな発見があり、楽しかったです。

造作テレビボードとネイビーブルー

ーそんな中で、特に印象に残っているお打ち合わせはありますか?

M様:テレビ面はメーカーの既製品の壁面収納を希望してたんですけど、いくつかパースで提案をいただきました。

リノベーションのインタビュー

▲当時打ち合わせで使用したイメージパース
(既製品の壁面収納/収納スペース+既製品のTVボード/造作壁面収納)

高橋:初めてお会いした時に、

・リビングに既製品の壁面収納を取り入れたい
・洋服はWICに全て片付けたい
・ネイビーが好きなので、アクセントとしてどこかにいれたい

というご要望をお伺いしました。

ー既製品以外に提案した意図は?

高橋:M様からいただいたご要望を持ち帰って社内で話した時に、既製品の壁面収納だと圧迫感が出て、天井の高さがあるのにもったいないよねって話になりました。

そこで別案として、
・隠せれる収納場所を設け、既製品のTVボードが置けるようなプラン
・TVボードを浮かせ、壁掛けTVにすることで抜け感を出しつつも、収納量のある造作壁面収納のプラン

という内容のパースと、比較ができるように、M様がご希望されていた既製品の壁面収納のプランのパースも作成しました。

M様:イメージパースを出してもらう前に、自分達が希望していた物だと、リビングに圧迫感が出るようなことは、口頭で説明してもらっていました。その際に、高橋さんの「既製品の壁面収納じゃなく、オリジナルの収納を取り付けて、テレビを置く面にネイビーのアクセントを施しませんか?」っていう提案も凄く良かったんですが、実際にパースで比較・検討できたのが決め手となりました。

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少しの工夫で、掃除用具の居場所を確保

M様:既製品の壁面収納には掃除用具を入れたいよねって話をしてたんですが、それ以外の物はどんな収納するのかがイメージ湧かなかったのもありますね。

ー掃除用具の収納はどこに?

高橋:廊下からアクセスすると、“通路”としてのスペースが長いのが無駄な動線。寝室からのアクセスだと、通路が1方向のみで済みつつ、廊下側に収納スペースを作ることができました。

リノベーションのインタビュー

ー少しの工夫で収納量が増えたんですね。
対面のキッチンとカウンターもとても素敵ですが、こちらにもエピソードがあれば教えてください。

M様:実はそこだけ唯一夫婦で意見が分かれました。当初はダイニングセットを置きたくて、家具屋さんを何店舗か回ったんですが、「ダイニングテーブルを置くと部屋が狭く見えそう」という結論に落ち着きました。

また、ワンちゃんを迎えることを考えると、ゲージを置くスペースが必要だと気づき、ダイニングセットではなく、カウンターにて2人並んで食事してます。

松田:元々キッチンは既存利用で考えていたのを、対面キッチンとカウンターを実現できるように、触らない箇所を増やしたり、壁面収納を既製品ではなく造作にし、安価な材料で計画したりと、予算の調整をさせていただき、実現できました。

換気扇のダクトを通すために天井を下げ、更にキッチンの排水のために床を上げないといけなく、キッチンスペースが少し窮屈になってしまうのが、懸念点だったかなと思うんですが、実際使ってみてどうですか?

リノベーションのインタビュー

▲壁付キッチンから対面キッチンに行った場合の一例。
マンションだと、水回りを動かすことにより、床や天井に制限がかかってしまう。

M様:窮屈さは感じないです!段差が1段上がってるのが、なんだか“今から料理の支度をするぞ”というスイッチが入るような箇所で、実は気に入ってます。

高橋:吊り戸棚を付けなかったのも、窮屈さを感じない工夫の1つですね。最近ダイニングセットを置かないっていうお客様も多いんですが、実際カウンターでのお食事はどうですか?

M様:並んでの食事、案外いいですよ!お鍋とかホットプレートでの食事を良くするんですが、カウンターの幅が広いので、物を広げ易くて。奥行きも絶妙にいいです!
シンクとの間の壁が腰壁なんで、片付けまでの動線も短くて楽ちん。

親戚や友人がよく遊びに来るんですが、とても好評です!

リノベーションのインタビュー

▲対面キッチンとカウンター。ダイニングスペースにははまちくんのゲージを置いている。

リノベーションを通じて変化した暮らしの価値観

ー実際に住んでみていかがですか?

M様:コロナ禍ってこともありますが、家にいる時間がすごく増えました!とにかく居心地がいいです。

前に住んでいた家はリビングでしかくつろぐ場所がなくて。今は和室でごろごろしたり、ダイニングではまちと遊んだり…LDK内にくつろぐ場所が増えたのがいいなあ、と実感しています。それぞれ違うことをしていても、存在を感じられるのもいいですね。

これは余談ではあるんですが、お隣の方とは引越してから、すごく良くしてもらっていて。工事が始まる前に施工管理の松田さんがしっかり挨拶してくださったのが良かったみたいです。私たちが工事現場に来た時も、職人さんたちが明るく挨拶してくださったり、楽しそうに作業されていたのもすごく好印象でした。

ーアドバイスがあれば。
M様:住んでから「やっておけば良かった…」とならないように、とにかく意見を伝えましたね。
いつも漠然とした要望や理想の形を伝えると、「こんなのどうですか?」って提案や代替え案をいただいたり、実現するために価格を提示していただいたりと、すごく納得感のある打ち合わせをさせてもらっていました。

どんな些細なことでも真摯に対応していただけたので、相談のハードルが低く、たくさん対話ができてよかったです。
物件探しから、クジラさんでリノベーションを行えて、本当によかったなと実感しています。

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▼担当したクジラのデザイナーってどんな人?

WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

高橋 桃子MOMOKO TAKAHASHI

設計 / 和歌山県和歌山市出身 / 実際の現場だけではなく、資料など全ての細部にまでこだわるようにしています。 / 海辺のお家を購入後に自分好みにリノベをして、猫とのんびり住むのが将来の夢の1つです

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