2021.04.20.Tue リノベーションのヒント

スイッチ種類|アメリカンスイッチの使い勝手は?メリットや取り付けの注意点

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インテリアにこだわるならスイッチの種類にもこだわりたい。そんな方に人気なのが、アメリカンスイッチです。

アメリカで長く使用されてきたスタイルのスイッチで、シンプルな見た目がインテリアのセンスをぐんとアップさせてくれます。しかし日本のメーカーから展開されているスイッチと見比べてみると機能面ではどうなの?という不安もあるでしょう。

今回はアメリカンスイッチの魅力はもちろん、取り付けの注意点や使い勝手についても検証してみます。

アメリカンスイッチの使い勝手は?

アメリカンスイッチは、つまみ(トグル)を上下に切り替えることでオンオフできるスイッチです。

スイッチの種類で言えば片切りスイッチに分類されますが、日本のスイッチのように左右の動きで切り替えるのでなく上下の動きで切り替えることが大きな違いです。

日本の電機メーカーからは「ほたるスイッチ」や「センサースイッチ」など機能付きのスイッチが多く展開されています。

こうした機能付きのスイッチがある一方で、アメリカンスイッチはオンオフの切り替えのみという点では使用する場所によっては物足りないと感じることもあるようです。

ここからは具体的なアメリカンスイッチのデメリットを見てみましょう。

調光機能が使えない

リビングなどシーンを使い分けて使用したい場合に調光機能付きスイッチを検討されることもありますよね。アメリカンスイッチには調光機能などはないので、一つの照明で照度の調節をすることができません。

最近ではリモコン付きの電球で照度・明度を調節できるタイプもあるので、照度の調節は電球で対応するというのも手です。また照明の数を増やすことでもシーンの使い分けは可能です。

横幅が長くなる

左右への切り替えをする日本式のスイッチでは縦に最大3つのスイッチが並びます。

そのため狭いスペースにもたくさんのスイッチを配置できますが、アメリカンスイッチではスイッチは全て横に並びます。

スイッチの数が多くなるLDKなどでは意外と出入口付近にまとまった空いた壁を作ることが難しかったりします。

アメリカンスイッチを取り入れたい場合にはどこに設置するのか、配置するスイッチの数はいくつか、などあらかじめ確認しておくことが必要です。

取付工事を断られることも?

工事業者によってはアメリカンスイッチの取り付けはできませんと言われてしまったというケースもあります。

日本で一般的に普及しているスイッチプレートとサイズが異なること、輸入品であれば取り付けの説明書などの有無が不明なことから「詳細が分からないことはしたくない」という理由で断られるようです。

スイッチは通常、「スイッチプレート」「スイッチ」「取り付けボックス(埋め込みボックス)」の3つがセットになっています。アメリカンスイッチと言っても取り付けボックスの構造は日本式のスイッチと同様です。

スイッチプレートが取り付けボックスのサイズと合わない場合を除いては決して取り付けが特殊というわけではないので、施工経験がないことを理由に断られた場合でもよく相談してみるといいでしょう。

大手メーカーの商品も登場

最近ではパナソニックからクラシックシリーズとしてアメリカンスイッチも展開されています。

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出典:https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/haisen/switch_concent/cla-chic/

これまでアメリカンスイッチの工事経験のない業者であっても、パナソニック商品であれば対応がスムーズになるので断られる心配も無いでしょう。

スイッチとの相性を考えたリフォーム・リノベーション事例

日本で広く使用されているパナソニックの「コスモシリーズ」のようなスイッチと違い、少し個性的にも見えるアメリカンスイッチ。

実際インテリアに入れるには個性的すぎないかとハードルが高く感じるかもしれません。

しかし、つまみの色やプレートの素材の組み合わせ方でどんなテイストにもマッチし、インテリアに溶け込んでくれます。

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中古戸建のリノベーション

白い壁に白いアメリカンスイッチを採用しています。

シンプルでもお部屋のアクセントになるので、思わず人目につく位置に取り付けたくなりますよね。

寝室やトイレのスイッチなど、それほど機能が必要でないところほど、スイッチにはこだわりやすいかもしれません。

▼このアメリカンスイッチを使ったリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

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このように、配線をむき出しにしたデザインやコンクリート打ちっぱなしの壁にも相性抜群です。

▼このアメリカンスイッチを使ったリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

コンクリート打ちっぱなしのアーバン、インダストリアルテイストには黒のつまみとメタルのプレートが王道ですね。

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出典:https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/haisen/switch_concent/cla-chic/

空間作りが難しいテイストでもアメリカンスイッチを取り入れるだけで統一感がぐんと生まれます。

つまみとプレートの組み合わせも楽しめそうです。

手に触れる“オシャレ”をアメリカンスイッチで

アメリカンスイッチの機能や取り付けの注意点などを解説してきました。

色と素材の組み合わせで印象が全く変わるアメリカンスイッチはインテリアにオシャレさをプラスしてくれるアイテムです。

毎日過ごす空間がよりお気に入りの場所になり、居心地がアップすること間違いなしです。インテリアにこだわりたい!という方はぜひ、アメリカンスイッチをご検討ください。

他にもオシャレなスイッチはたくさんありますので、興味ある方はコチラの記事もオススメです。

 

WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

兒島 ゆう子YUKO KOJIMA

デザイナー / 兵庫県豊岡市出身 / 暮らしが好きになるお家づくり / 蚤の市へ行ったり古い家具をもらいに行ったりと、ストーリーを大切にもの選びをしています。

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