2025.03.01
最終更新日
2025.03.06
施主様インタビュー

「犬と住む」「暗室を作る」から始まった暮らし。「諦めない」こそがリノベの心得!|インタビュー

リノベーション施主様インタビュー

大切なワンちゃんと住めて、作業場としても充実した住まいにしたい −

専門学校で教鞭を取りつつ、自身も写真家としての活動を続けているN様。物件探しから、間取りなどのプランに至るまでとにかくこだわり続けたお住まいについてクジラメンバーでお伺いしました。

▼今回のPJチームメンバー
N様
クジラディレクター:矢野
クジラデザイナー:片山

物件探しの必須条件

矢野:今日はお時間頂きありがとうございます。ここはいつ来ても大阪の街を見渡せる景色が素敵なので、清々しい気分になります。

N様:ありがとうございます。

片山:本当に気持ち良いですよね。

矢野:初めてお会いしてから、随分長いお付き合いになってきたと嬉しく思っております。不動産を探し出したのはいつ頃でしたかね?

N様:2021年じゃないかな。

矢野:当時、僕ともう一人の営業が担当してたくさんの物件を見学に行きましたよね。

N様:なかなか買えるところがなかったですね…

矢野:改めて「なぜ、中古マンションを購入して、リノベーションしようと思ったのか」からお聞かせ頂けますか?

N様:その頃は芦屋市の海側に住んでいたんですけど、仕事場から遠かったんです。そうすると犬が一人になる時間が長いんですよ。

N様:同時に奈良で展示会もあったりしたので、芦屋〜奈良の距離が遠くて。

だから「動きやすくて」「犬と一緒に住めて」「暗室を作れる」という条件で不動産を探すことにしましたね。

片山:途中、気に入った中古マンションが別で一番手が入って、買えなかったりもありましたよね。

矢野:物件探しだけでなく、間取りなどのプランでもとにかく時間をかけてこだわり抜いた案件でした。

“自分専用”の作業場がある暮らし

矢野:リノベーションして一番のお気に入りってありますか?

N様:いろいろありますけど、やっぱり作業場。住まいと一体にできたのが良かった。

矢野:玄関すぐの2部屋の動線にこだわりましたよね。写真を現像する暗室と、もう一部屋は作業室と呼んだらいいですかね?

N様:そうですね。ネガ(フィルム)を置いたり、写真を壁に広く貼って眺めたりと準備室も兼ねています。壁の一部分はマグネットが貼れるように。自分の使い勝手にあわせて作ってもらいましたね。

片山:住居・作業スペースの切り替えについても議論して間取りを決めていきましたよね。

矢野:暗室と作業室の動線や使い勝手など、ここに住みながら良い制作活動に入れるってことが一番重要だと考えていました。そのためにも使う当事者であるN様にとことんお付き合い頂いたのが思い出深いです。

N様:暗室の流し台は大変でしたよね。やっぱりいろんなサイズをカスタマイズして作るって大変だなって思いました。既製品じゃない(オリジナル)ので。

N様:引っ越した後も、流し台の水の流れ方の改善とかいろいろとお付き合い頂きました。

片山:今の所、目立った問題はありませんか?

N様:無いです。この流し台も“やって良かった”ものです。

細部に出る、住む人の個性

矢野:住居スペースのリノベーションプランでこだわったこと、悩んだことをお伺いできますか?

N様:まずはキッチンですね。

キッチンレイアウト

片山:カウンターキッチンにするパターンなど含め、複数検討しましたよね。

N様:いろいろ悩んだ末に、「やっぱりL型にしますっ!」って電話したのを覚えています。笑

矢野:当時の図面はこんな感じです。

リノベーションインタビュー

片山:「リビング・ダイニング・キッチンのどこからでも冷蔵庫に行きやすい動線」「リビング側からキッチン周辺の生活感がなるべく見えないように」の2点にこだわっていろいろと議論しました。

N様:キッチンのパターンも悩みましたが、ダイニングテーブルとの位置関係もたくさん悩みましたね。

いざ住んでみると、キッチン上の黒いペンダントライトはもっと位置を手元(に照明が当たるよう)にするべきだったなと思っています。

室内窓

N様:遊びに来た知人・友人はみんなこれ良いって言いますよ。

矢野:これですか?

N様:そう。室内窓。

矢野:寝室に光が入るし、リビングの顔にもなるのでいいですよね。

桐のフローリング

片山:床材は普段あまり使わない種類を採用しました。

N様:桐ですよね。

片山:はい。桐のフローリングです。

片山:ワンちゃんが高齢ということもあって、「床の硬さ・柔らかさにこだわりたい」というご要望でした。

N様:これも打ち合わせ大変だったよね。

N様:最初は杉にしようかとも考えていたんだけど、いろいろ考えて最終的には桐に。

片山:柔らかい床材でよく使うのは杉のフローリングなんですけど、N様と一緒にサンプルを見たところ「もう少し柔らかいものが良い」とのことだったので、他の床材も複数検討しました。

並行して室内の色合わせにも時間をかけて検討しました。桐のフローリングはとにかく「黒ずむ」って、(周囲のスタッフからも)言われてて。

N様:将来起こる経年変化ってわからないじゃないですか。しばらく住んでみて、今の所あまり変化しているとは思わないけど。

片山:今見ると、大丈夫そうですね。

矢野:やはり細かいところにこだわりがあるというか、打ち合わせに時間かけて出来上がった住まいですね。

片山:ワンちゃんへの愛情ですね。

リノベーション経験者としてのアドバイス

矢野:最後に、今後リノベーションを検討している人に、もし先輩としてアドバイスするなら「これをやると良いよ」みたいなのはありますか?

N様:えー。うーん…なんだろう。

N様:“やりたいことは諦めない”…?笑

矢野:めちゃくちゃ良いですね!

N様:色々とややこしいだろうけど。笑

でも“やりたいことは諦めない”が大切ですね。せっかくするんだし、その代わりすごい聞き取りしていただいたりとか、自分も動いたりとかしないといけませんけれど。まあ私は、苦労したことは忘れるんで。

それを受け止めてくれる会社に出会えることが大事なんじゃないですか。

わあ、すごい綺麗なまとめ。笑

矢野:素晴らしいですね。すみません、なんか締めまで気を使っていただいて。笑

N様:この家は結構急いで作って頂いたんじゃないかなと思うんですよね。

私、あの時奈良の展示を控えてて忙しかったんですよ 。で、もうこっち(リノベーション)は間に合わないんだったらゆっくりしてもらって。自宅に簡易暗室作って準備しようと思ってたんだけど、結構急いでいただいて、クジラさん大変だったんじゃないかな。

矢野:N様は 度々「面倒くさくてすいません」みたいなことをおっしゃるんですけど、全部うまくいくわけじゃない中で、ちゃんとお付き合い頂けているところがすごくやりやすかったです。

やり直しにもお時間いただきましたし、一緒に作っていこうっていう感覚のN様と、ちょっと変わったものを面倒ではなく、やりがいと思って作っていくことが僕らにとってもいい経験にもなりましたし、喜んでもらえてるのが嬉しいです。

N様:暗室は本当に(作って)良かったなって。

矢野:そうおっしゃって頂けて僕たちも嬉しいです。今日はありがとうございました!

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WRITERこの記事を書いた人

代表取締役 / プロデューサー

矢野 浩一KOICHI YANO

代表取締役(プロデューサー) / 宮崎県出身 / お客様の“不安”を”安心”に転換できるプロデュース / お客様と一緒にチームを作るのがクジラ流です。とことんこだわりたいお客様から、「どうしていいかわからない」というお客様までクジラスタッフを上手くご利用ください。

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