2024.12.01
最終更新日
2025.05.28
NEWS&RELEASE 施主様インタビュー

インタビュー|“仕事相手”として選んだクジラ。後悔しない「会社選び」と「店舗作り」とは

築100年以上の長屋をリノベーションしてケーキ屋「Sweets Shop CIRCLE」をオープンされたT様。
納得のいく店舗が完成するまでの過程には、数え切れない量のやり取りと重要な視点がありました。今回は、そんなT様の、後悔しない「会社選び」と「店舗作り」についてクジラPJメンバーがインタビューしてきました!

▼今回のPJメンバー
施主様:T様
クジラディレクター:山根
クジラデザイナー:菅原

リノベーションせざるを得なかった

ーそもそもなぜリノベーションしようと思われたのでしょうか?

T様:ケーキ屋を始めるにあたって、ここを使いたいと思っていたんですが、かなり古かったので、結構なやられ具合で。「リノベーションをしたい理由」というより、「リノベーションせざるを得ない」といった感じでした。

ーどうしてクジラに依頼してくださったのでしょうか?

T様:まず「大阪 長屋 リノベーション」で1番上に出てきましたね。

そこからホームページを見て、フィーリングというか、直感でクジラさんが良さそうだなと思いました。ファッショナブルだし、なんか「ベンチャー感」がありますよね。

「自分より一回り若い人」と仕事をする

山根:「ベンチャー感」が、T様にとって好印象だったということでしょうか。

T様:そうですね。
昔、とある人に「一回り下の子と付き合うといいよ」と言われたことがあって。
決して「自分の言うことを聞いてもらおう」ということではなくて、やっぱり自分とは感覚が一回り違っていて、彼らはその感覚で仕事をしているから。

他社さんにも見てもらったんですが、当時37歳の僕より年上の40代くらいの方たちだったんです。うちに来るお客様は 40代、ましてや50代、60代も多く、年齢層で言えば自分より上の人が多いんですけど、それでもやっぱりその古さでは戦えないんですよね。世間の人々の感覚は新しい方に向いているのに、作る人たちがずっと古い感覚のままだったら、絶対に良いものはできないから。

実際に、他社さんにガスのオーブンを勧められた際は驚きました。今は電気の時代ですから。山根さんが当時主流だった電気のスチームコンベクションオーブンを勧めてきてくださって、安心しました。

山根:そうだったんですね。初めて知りました!

T様:あとは、山根さんに初めてお会いした際、「あ、かっこいいな」と思ったのはありますね(笑)
あれが確か11月頃で、ちょうど、人の個性がファッションに出やすい時期だったので。

山根:ありがとうございます!(笑)
若いスタッフばかりで、心配はなかったですか?

T様:確かに、やっぱりちょっと若すぎるからどうかなって一瞬思いました。
でも施工管理の方(当時47歳)が出てきて、スタッフ同士の会話を聞いていたら「ああ、 ちゃんと年上の方もいて、バランス良くやってるんだな、 大丈夫そうだな。」と安心しました。

「長屋ならではの問題」

ー「長屋ならではの問題」が沢山あったと聞いています。

山根:雨漏り、白アリ、構造の補強、隣地との境界などがありましたね。

T様:はい。建物があまりにボロボロだったので、もしリノベーションが無理そうだったら諦めようと思っていました。先に解体をしていただき、リノベーションができると分かった時は嬉しかったですね。

山根:ほとんどの場合、建物の構造がどの程度弱っているのかというのは、解体してみないと分かりません。そのため、今回は先に解体工事のみのご契約を行い、まずはリノベーション可能かどうか、どこにどんな補強が必要かを見させていただきました。

T様:解体後に建物の状態もしっかりと説明してくださったので、多少プランの変更などもありましたが安心して工事を任せることができました。

山根:ありがとうございます。解体前にある程度プランのお打ち合わせをしておりましたが、実際どれくらいの寸法が取れるのかや、補強にかかる予算は解体してからでないと分かりません。そのため、最終的なプランは解体後に調整していきました。

迷った時のCGパース

ーカウンターの向きもかなり検討されたとお伺いしました。

T様:最初は正面にカウンターを向けたいと思っていました。外から見えるようにケーキを並べられますし、来店されるお客様に対して正面を向けるので。

菅原:でも長屋は横幅が狭いので、正面向きだと座席数が限られてしまうのが難点でしたね。

T様:「席数の確保」も譲れなかったので、横向きにするかどうか、かなり悩みました。

ーなるほど。そこからどのように決めていかれたのでしょうか?

T様:まず、CGパースを何パターンも作っていただいたので、平面図だけで見ているよりもイメージが沸きやすく、とても有り難かったです。

▼CGパース(カウンター正面向きver)

▼平面図(カウンター正面向きver)

▼CGパース(カウンター横向きver)

▼平面図(カウンター横向きver)

T様:それで、カウンターの件と並行して外壁に窓を作る話もしていたのですが、
最終的に「横向きにすると窓からちょうど僕が作業している様子が見える」というのがリアルにイメージできて、横向きもアリだなと決断できました。

山根:CGパースは、イメージのすり合わせだけでなく、迷った時の比較検討の資料としても重要ですよね。

しっかり整えてくれるからこそ、安心してぶつけられる

ー内装について、大事にしていたポイントはありますか?

T様:住居一体型にしてるので、まずは「自分がずーっと居ても心地が良い」こと。ここに居たくないなって思っちゃったら、多分お客さんも居たくなくなるし、それだけは無いようにしたかったです。

ーとても大切ですね。具体的なデザインについてはいかがですか?

T様:留学でロンドンに行ったんですが、ハリーポッターの雰囲気に近いような、あの街並みやバーの雰囲気がすごく好きで。レンガは絶対に取り入れたかったですし、やりたいイメージは具体的に持っていた方だと思います。

菅原:はい、今回私が1からデザインを提案していくというよりは、T様が伝えてくださる要望を元に提案していく感じでしたね。

T様:はい。でも多分、僕がやりたい放題やってたら洞窟みたいになっちゃってたんじゃないかな(笑)
最初の方は「全面レンガにしたい」と思っていたので。

菅原:そうでしたね。4面ともレンガにすると、予算がかかることに加え「狭く感じる」と思い、2面のみに取り入れる案をご提案させていただきました。


T様:はい。菅原さんがいい塩梅でしっかりと調整して作って下さったので、本当に良かったです。「ちゃんと整えてくれる」からこそ、僕も安心してやりたいことを全部言えたんだと思います。

実際、お客様からも「おしゃれですね」ってよく言っていただけますし、凄く満足しています。

「完璧」は無理でも「後悔」は無くせる

ーこれからリノベーションされる方に、ぜひアドバイスをいただけないでしょうか?

T様:そうですね。
こんなこと言うのも何ですが、絶対に100点を叩き出すのは無理だから。諦めも大事ですよ(笑)

でも、ここだけは譲れないっていうのだけは、ちゃんとしっかり抑えて、よく話し合った方がいいと思いますね。「ここはどうなんですか」とか、わからないことはちゃんと聞く。曖昧にしたら後悔するんじゃないかな。
勿論、今になって「こうしてた方が良かったな」と気が付くところはあるんですけど、その時はわからなかったから仕方ないというか。やっぱりちゃんと一つ一つ話して納得して決めていったので、「後悔」はないです。
クジラさんは、納得が行くまでとことん検証してくださるので、”会社選びは間違ってなかったな”というのは当時から思っていましたね。もう、”運が良かったな”と。
大きい買い物ですから、時間がかかっても、じっくりやった方が良いと思います。

山根:T様とは、本当に沢山やり取りしましたね。改めてトーク履歴を遡って見てたんですけど、ものすごく量が多くてびっくりしました(笑)完璧は難しくても、過程次第で後悔はゼロにできるということですね。

今日は本当にありがとうございました!また皆でケーキ食べに行きますね!

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WRITERこの記事を書いた人

ディレクター

三橋 玲奈RENA MITSUHASHI

ディレクター / 大阪府交野市出身 / おしゃれをすること、部屋を可愛く、居心地よくすることが好きです / 身に付けるモノや身の回りの空間が持つパワーはとても大きいです。「自分らしくいきいきと暮らす人を増やしたい」「誰かの人生をより豊かにしたい」という想いでこの仕事に就きました。
お客様にとっての”心地良さ”や”好き”を一緒に形にしていきたいです!

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