2025.05.19
最終更新日
2025.05.19
施主様インタビュー

ワワワッフル、空間に宿る想い —CLACKスタッフインタビュー

「生まれ育った環境に関係なく、デジタルの学びで中高生に希望とワクワクを。」を掲げる認定NPO法人CLACK(以下、CLACK)が開業したワッフル屋さん「ワワワッフル」

代表の平井様に続き、今回はスタッフの皆様にもインタビューさせて頂きました。

リノベーション 店舗

▼今回のPJメンバー
CLACKスタッフ:野村様・北村様
クジラ代表・ディレクター:矢野
クジラデザイナー:片山
(クジラ施工管理:西山)

スタッフのお気に入りは

矢野:前回は代表の平井様にインタビューさせて頂いて、今日は野村様・北村様のお二人にお聞きしたいと思います。ワワワッフルが無事オープンとなりましたが、お気に入りの箇所ってありますか?

北村様:僕からいいですか?1階から2階への階段ですね。

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1階がワッフルで、2階3階がデジタルエリアに分かれてるからこそ、そこの階段を上がると「自分の居場所があるんだ」って。僕も機械とかデジタル系が好きなので、階段を上がる時に自然と「何か作ろう」という気持ちになります。

矢野:1階からの高揚感が、モチベーションにつながるんですね。

野村様:2〜3階は一般のお客様は立ち入り禁止です。「見学できないんですか?」という要望もあるんですけど、テクリエの方針に沿って「中高生の居場所なのですみません」と断っています。

北村様:子ども達に「ここから上は中高生だけが入れる場所なんだよ」と説明しているので、ワッフル屋さんのお客様の横を通って階段を上がっていく瞬間、ちょっと特別な気分になるのが良いですね。笑

矢野:野村様はいかがですか?

野村様:私はワッフルを並べるカウンターですね。

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野村様:最初の段階ではテイクアウト用の窓も検討していましたが、結果的に「店内を見渡せるほどの大きな窓・入り口ドアを通じて入店されたお客様が、そのままワッフルを選んでレジに向かう」動線になって、すごく満足しています。

クジラさんと一緒にしっかり悩んで作ったのが本当によかったです。

妄想は大きく、設計は細かく。

矢野:デザイナーとしては、振り返ってみてどうだったかな?

片山:野村様が店舗デザインの方向性をしっかり示してくれたのでとても進めやすかったです。

矢野:営業ディレクター的な役割を、今回では野村様が担ってくれた感じで…僕の仕事が減りました。笑

野村様:でも、カウンターのR部分や「ワッフルの丸みをデザインに反映したい」という私の要望を取り入れてくださって、出来上がりを見たときは「さすがだなぁ」と感動しました。

片山:当時の図面を見返すと、打ち合わせ序盤からR形状案がありましたね。ワッフルの陳列もイメージしながらいろいろ話し合ったのを覚えています。

矢野:一番最初、カウンターを2段にしようって話していた時の図面やね。

片山:いろいろ吟味した結果、1段の方がスッキリすると考えました。

矢野:野村様に頂いたカラーコーディネート資料も印象的でした。

野村様:空間の色味についてはとても悩みました。ワッフル屋さんだけど、奥にある小上がりには少し和の要素も取り入れたかったり、カウンター部分に使った差し色の緑のニュアンスも考えたり。

矢野:お客様側からこういう資料を出してくださるケースって稀にあるんですよ。そこからのすり合わせの打ち合わせが結構大変なイメージがあるんですけど、今回はとてもスムーズにいったなと思います。

確か、資料を見ながら片山に「これであと調整を繰り返したらいけるな」みたいな話をした覚えがあります。

片山:そうですね。

矢野:大きな方向性は野村様の資料を参考にして、細かな部分は我々で調整していく。そんなコミュニケーションをとりながら空間のカラーコーディネートが出来上がっていきました。

空間デザインが及ぼす影響

矢野:最後に、「空間デザインがそこを使用する人に影響を与えているな」と実感するところってありますか?

北村様:中高生が1階の小上がりでくつろいでいるのを見た時に実感しますね。

2〜3階でデジタル系の作業に熱中していた中高生が、一区切りついたタイミングで1階に降りていくのですが、天井が高く窓も開放的な1階に降りて小上がりでくつろぐ…というようなフロアごとの役割がしっかり機能しているように感じます。飽きないですね。

矢野:居場所に“飽きない”ってすごく良いですね。

北村様:中高生にとっては出会いも増えるんじゃないかと思っています。

くつろぐスペースもあれば、自分の好きなことに集中できる場所もある。それぞれの場所でそれぞれの目的に合わせて、同じような仲間と出会える。もちろん目的がない時も全然あっていいと思うのですが、一つの拠点にいくつかの居場所があるって良いですよね。

矢野:ありがとうございます。設計・施工を終えると、なかなか大きな変更ができないのが空間デザインですが、だからこそそこで働く人や集まる人たちの後押しになるようなものを作りたいと思っています。

中高生にとってかけがえのない居場所であり続けることを祈っております。本日はありがとうございました!

 

 

WRITERこの記事を書いた人

代表取締役 / プロデューサー

矢野 浩一KOICHI YANO

代表取締役(プロデューサー) / 宮崎県出身 / お客様の“不安”を”安心”に転換できるプロデュース / お客様と一緒にチームを作るのがクジラ流です。とことんこだわりたいお客様から、「どうしていいかわからない」というお客様までクジラスタッフを上手くご利用ください。

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