【プロが解説】部分リフォームをデザイン会社に依頼すると嫌がられる理由

「キッチンだけ変えたい」
「洗面だけおしゃれにしたい」
「内装の一部だけ整えたい」
そんな“部分リフォーム”を考えて、デザインが得意そうな会社に相談したところ、
なぜか反応が薄かったり、話が全体リノベーションの方向に戻されたり、
「それだけなら他社さんの方がいいかもしれません」と言われた——
そんな経験はありませんか?
「部分リフォームって、そんなに変な相談だったの?」
そう感じてモヤモヤしている方も多いと思います。
部分リフォームそのものが悪いわけではありません。
これはお客様のご期待・ご要望と、業者側の都合のズレによるものです。
目次
部分リフォームは、合理的な選択肢のひとつ

まず前提として、部分リフォームはとても現実的な選択です。
予算を抑えられますし、住みながら工事ができるケースも多く、
引越しや仮住まいのコストが不要という大きなメリットもあります。
にもかかわらず、なぜデザイン会社では敬遠されがちなのでしょうか。
理由①|工数と売上が釣り合わない(ビジネス構造の問題)
部分リフォームであっても、
デザイン会社がきちんと向き合おうとすると、
ヒアリング
暮らしや価値観の整理
コンセプト設計
デザイン検討
図面作成・現場調整
といった工程は、フルリノベーションとほぼ同じだけ必要になります。
一方で、施工金額はどうしても小さくなります。
結果として、ビジネスとして成立しにくい案件になってしまうのです。
これは「面倒だからやりたくない」という話ではなく、
構造的に続けづらい仕事だというのが実情です。
理由②|「部分だけおしゃれ」は失敗事例が多い

デザイン会社が部分リフォームに慎重になるもう一つの理由は、
過去の失敗事例を数多く見てきているからです。
よくあるのが、
キッチンだけ主張が強く、空間から浮いてしまう
洗面だけ世界観が違い、違和感が残る
照明だけおしゃれだが、部屋全体と噛み合わない
といったケース。
完成後に施主から言われがちな言葉は、
「思ってたのと違いました」。
これはクレームではなく、
期待と現実のズレによるものですが、
デザイン会社にとっては一番避けたい結果です。
そのため、全体設計なしで部分だけを強く触る仕事には、
どうしても慎重になってしまいます。
理由③|「住みながら工事する」は難易度が高い
部分リフォームの多くは、住みながら工事が行われます。
これは施主側にとっては大きなメリットですが、
施工・管理側からすると難易度が一気に上がります。
工事しない部分への細かな配慮
養生・音・粉塵・動線への神経
常にお客様が工事現場にいる状態
特にデザイン会社は、仕上がりのクオリティや体験全体への責任意識が強いため、
この条件が大きな負荷になることも少なくありません。
「現場管理の難易度が上がるので、追加の管理コストくださいね」とは
なかなか言えないですよね。
じゃあ、部分リフォームはどこに頼めばいい?
大切なのは、部分リフォームかどうかではなく、
何を重視するかです。
機能改善が目的 → 施工会社・リフォーム専門
価格重視 → 量販リフォーム
世界観を一から作りたい → デザイン会社・リノベーション会社
部分だが全体も大事 → ワンストップ型
「部分リフォーム=デザイン会社NG」ではありません。
その会社が何を価値として設計しているかを見極めることが重要です。
クジラの場合|なぜ部分リフォームにも対応できるのか
クジラはフルオーダーのリノベーションを得意としていますが、
部分リフォームのご相談もお受けしております。過去の事例も多数ございます。
▼部分リフォームの事例はコチラ!
それが可能なのは、
部分であっても一度「暮らし全体」を設計し、
その上で「今回はどこまでやるか」を決める進め方をしているからです。
部分リフォームを
中途半端な設計で終わらせないことを前提にしているため、
デザインと現実のズレが起きにくくなります。
まとめ|嫌がられた=あなたが悪いわけではない

もし部分リフォームの相談で、
少し冷たい反応をされたとしても、
あなたの要望が間違っていたわけではありません。
それは単に、
会社の思想
得意領域
ビジネス構造
工事条件
が合っていなかっただけです。
何をしたいのか、どこまでやりたいのか、
そして誰に頼むべきか。
この3つを整理することで、
部分リフォームはもっと納得感のある選択になります。





