【おすすめされない理由をプロが解説】IKEAキッチンのリノベーション
こんにちは!クジラ株式会社の山根です。
Writer 山根広大 ディレクターWORKS 宅地建物取引士。大学で建築を学び、人の暮らしにより幅広く関わりたいと思い不動産業界を志望。2019年にクジラ株式会社に入社。不動産・建築の両面からワンストップでリノベーションをサポートするのが得意。 |
IKEAのキッチンは北欧風のデザインがオシャレで可愛く、お客様にも人気が高いので最近リノベーション業界、リフォーム業界でも注目されています。
これまでクジラでリフォーム・リノベーションしていただいた方の中にも、IKEAのキッチンを選ばれた方が多数いらっしゃいます。
InstagramやPinterestのリノベーション(リフォーム)人気事例でもよく使用されているのを見かけますね。
しかし、お客様に聞くと「ほかの工務店に相談した時は“オススメしない”と言われました」「IKEAには”簡単にカスタマイズ”って書いてあるのに…」というようなお話をよくお聞きします。
この記事では「IKEAのキッチンがなぜ施工会社からおすすめされないのか?」の理由をプロ目線で解説していきます。
「工務店に相談したけど、IKEAのキッチンを使うことを遠回しに避けられているような気がした。。」とモヤモヤした疑問を持っている方必見の内容になっております!
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目次
IKEAのキッチンには施工会社が「おすすめしたくない」ポイントがある?
お客様にとっては、デザイン性も良し、価格も国産キッチンに比べて比較的低価格、セミオーダー型で色々とアレンジできるので、選んでみたくなるキッチンですよね。
そんな素敵なキッチンならリフォーム・リノベーションの現場で頻繁に使われるはずですが、実際にはそうではありません。
なぜなら、施工会社側の立場から見ればいくつかの「おすすめしたくない」ポイントがあるんです。
IKEAから取得できるキッチンの図面が特殊
IKEAから届くキッチンは組み立て前のバラバラのパーツの状態で届きます。
そのため、現地で職人さんが組み立てる必要がありますが、キッチンを組み立てる前にそれぞれの分野の職人さんが「キッチンを置くための床」や「給排水管の立ち上げ」などの準備をしておく必要があります。
通常、設備屋さんが配管を施工するときはメーカーの図面を参照して位置などの確認をします。
しかし、IKEAから取得できる図面には配管をどこに立ち上げるのかの位置が細かく指定されていないため、設備屋さんが施工する際にどの位置に配管を立てておけばいいのかが正確に把握できません。
最悪の場合、キッチンを組み立てている最中に既に立ち上げた配管をやり直さなければならない事態に陥ってしまいます。
そして、キッチンを組み立てる職人さんは配管の工事はできないので日を改めて設備屋さんに配管の手直しをしてもらい、後日もう一度キッチンを組み立てに来てもらわなければなりません。
予定していない工事が突然発生するので、配管をやり直す手配やそれによる工期の遅れなど施工会社としては大きな手間やコストがかかりますよね。
また、IKEAのキッチンは海外の寸法規格で作られています。
そのため、日本で一般的に使われている「mm・cm」や現場で使われている「寸・尺」などとミリ単位での寸法が合わないことがあります。
その場合は金具ひとつすら細かなプランニングが必要になり、詳細な図面の作成や現場との打ち合わせが必要になります。
自社で図面を作成することができなかったり、下請け会社に工事を発注しているとここで様々なやりとりが発生してしまいます。
上記の理由で、施工会社としては普段扱い慣れている国産メーカーのキッチンをお客さんに勧めた方がリスクが低いため、「おすすめできない」と言ってしまうんです。
カスタマイズが売りなのに、軽微な変更でも大きな手間がかかる
IKEAのキッチンの”売り”といったら、セミオーダー型で自分に合ったデザインで作れるカスタマイズ性ですよね。
しかしキッチンの組み合わせを一度決めた後に、お家に帰ってゆっくり思い返してみたら「やっぱりこっちの組み合わせの方がいいかな?」なんて悩むことも。
こういった”いろんな組み合わせを検討する”や”一度決めた組み合わせを変更する”といった打ち合わせにかかる手間が、国産メーカーのキッチンよりも増えるために施工会社からすると負担が大きくなります。
通常、施工会社は専門の商社を通して国産メーカーのキッチンを購入するため、仕様の変更手続きなどは専門の商社と打ち合わせをします。
IKEAの場合、お客様から「キャビネットの寸法を少し変更したいな」「水栓をやっぱり違うものにしよう」という要望をお聞きしてIKEAに相談しようと思っても、正式な見積書や図面を作成してもらうためにはカスタマーサポートの相談予約をしなければなりません。
時期にもよりますが予約が混み合っている時期だと予約が取れるのが2,3週間後ということもあります。
それではお客様の気持ちが変わる度にカスタマーサポートの予約相談をしなければならないので、施工時期がどんどん遅くなっていきますよね。
先行して他の工事を進めようと思っても、上述の通りIKEAから取得できる図面がなければキッチン周りの工事は進めて行くことができません。
施工会社がIKEAとのやりとりをスムーズにできないためすぐに検討することができず、軽微な変更でも打ち合わせに膨大に手間がかかってしまうことも「おすすめできない」と言われる点のひとつです。
「施工会社が仕入れる価格=お客様が購入する価格」のため儲けが少ない
「そんなの当たり前じゃないの?」って思う方もいるかもしれません。
実は施工会社は、ほとんどの国産メーカーのキッチンについては商社を通して割引価格で仕入れをしています。
そして、仕入れ価格に自社の利益を上乗せしてお客様に販売をしているのです。
例えば定価100万円で5割引のキッチンだとすると、50万円で仕入れて70万円で販売すれば利益は20万円ということになります。
この差額で施工会社は利益を生み出している訳です。
プランニングや見積もり依頼、変更手配などの手間代が施工業者の利益には含まれているので、当然といえば当然なのですが、IKEAのキッチンの場合割引が無いので「施工会社が仕入れる価格=お客様が購入する価格」になり、利益を取ることができないのです。
1〜3で述べたように、リスクが大きくコストがかる可能性があることに加えてキッチン本体で利益を取ることができないため、かかる労力の割に儲けが少ないのでおすすめされないのです。
IKEAのキッチンを使って上手くリフォーム・リノベーションをするためには?
デザイン費をお支払いして打ち合わせをする”設計デザイン事務所”に依頼する
設計デザイン事務所は直接施工を請け負うことは少なく、デザイン費をお支払いすることで図面やCGパースを使ったプランニングを提案してくれます。
デザイナーやコーディネーターがお客さんの”代理人”としてIKEAと施工会社の間に入って対応してくれるので、施工会社がリスクだと考える「おすすめできない理由」を解消してくれます。
しかしこの場合、「設計デザイン事務所に支払うデザイン費+施工会社に支払う施工費」がかかるため、全体の予算は上がってしまいます。
▼IKEAキッチン以外の種類や費用、事例を知りたい方はコチラ!
正規取扱店でワンストップリノベーションのクジラだからできるIKEAのキッチン施工!
クジラはIKEAキッチンの正規取扱店で施工事例が豊富かつ、社内にデザイナーや施工管理スタッフがいるため、コミュニケーションコストを気にせず多種多様なパターンをお客様に検討していただくことができます。
クジラならプランニングから組み立て施工まで全てお任せできます!
クジラのリフォーム・リノベーションはなんと打ち合わせ回数が無制限!
さらに、社内にディレクター・デザイナー・現場監督・職人の全てがいるので、お客さんのカスタマイズに柔軟に対応することができます。
また、クジラのリフォーム・リノベーションは基本的に施工費にデザイン費(打合せ費)が含まれているため、コストが上がる心配もございません。
お客様と一緒にIKEAに行ってどんな扉にどんな取手をつけるのがいいのか、キャビネットの寸法はどのくらいにするのが適切なのかなど、コーディネートのお手伝いもお客様の心ゆくまでさせていただきます!
もちろん後日プランを変更したくなった場合もお客様の代わりに変更手配をさせていただきます。
▼IKEAのキッチンを使ったリノベーション事例
クジラならCGパースでお部屋全体のイメージができる!
お部屋全体のイメージに合わせて、どんな雰囲気のキッチンがいいのかアドバイスもさせていただきます。
好みのデザインでIKEAのキッチンをプランニングし終わったら、お部屋にIKEAのキッチンを入れた場合のCGパースを作成してご確認いただきます。
「いざお部屋に入れてみるとイメージと違ったな。。」という場合は変更することもできるので、完成後がイメージとズレてしまうかもしれない心配は必要ありません!
クジラなら引き渡し後トラブルが起きてもアフターサービスですぐに対応します!
品質不良などで器具が故障した場合、国産メーカーのキッチンとは違ってIKEAの場合は自分でIKEAに行って交換の対応をしてもらわなければなりませんが、クジラならお客様の代わりにご対応させていただきます。
お客様自身で原因が特定できない場合もございますので、すぐに駆けつけ調査させていただきます。
お引き渡し後は3ヶ月・6ヶ月・以降1年毎の定期点検も行なっておりますので、お客様では普段気づかない損傷や劣化についても点検させていただきます。
【2024年11月最新】IKEAのキッチンリノベーション事例
私だけのお気に入りと暮らす。-リノベーション賃貸物件
「賃貸住宅のキッチンはデザインが微妙だったり、生活感が丸見え、作業スペースが狭い、コンロが1個しかない…と、テンションの下がるポイントが多い」というご要望を受け、デザイン性・カスタマイズ性の高いIKEAのキッチンを導入して、よくばりな願望が叶うキッチンに。
シンプルながらも框扉のデザインを採用したことで、空間に馴染みながらもインテリアのポイントにもなります。
▼IKEAのキッチンを使ったリノベーション事例
ホワイトインテリアでまとめたマンションリノベ
こちらの事例は、クジラ事務所3階にあるショールームの事例です。
「ホワイトインテリア」をコンセプトにしたショールームで、IKEAのキッチンや収納・家具を使っています。
白は膨張色なので、部屋を広く見せる効果があり、テーブルや収納家具など大型家具を白に統一することで圧迫感を抑えたコーディネートができます。
また、キッチンだけではなくその周辺の組み合わせもカウンター上にタイルと壁面にブラケットライトを取り付けたことで、やわらかく可愛い印象に仕上がりました。
▼IKEAのキッチンを使ったリノベーション事例
おまけ
キッチンの個性を追求したら、他の部分にも個性を求めたくなっちゃいますよね。住まいには眺めるだけのデザインでなく、キッチンのような“触れるデザイン”が他にもあります。
大手メーカーの洗面台(既製品)と変わらない金額で、世界に一つだけのオリジナル洗面台を作りたい方はこちらもぜひごらんください。
是非お気軽にお問い合わせください
せっかくリフォーム・リノベーションを検討されるのであれば、住まいに妥協をせず理想に近づけて、お気に入りを詰め込んだ特別なリフォーム・リノベーションをしませんか?
クジラなら、お客様のご希望を事細かくお伺いしてとことんお付き合いさせていただきます。
IKEAのキッチンを使ったリフォーム・リノベーションをしたいと考えている方はもちろん、IKEAキッチン以外も検討している方は是非クジラにお問い合わせください。
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