【フローリング種類】ブラックチェリーは“変化を楽しむ木材”
私たち日本人にも身近なアメリカンチェリーは木材としても大変人気なのを知っていましたか?
「ブラックチェリー」とはなじみ深いアメリカンチェリーやワイルドチェリーという木の総称した樹種のことです。
他にはない色味で高級感のある木材として昔から家具や建材によく使われてきたブラックチェリー材。
今回はその特徴とブラックチェリーを使用したリノベーション事例を紹介します。
目次
ブラックチェリー材って?
ブラックチェリーは北米で多く生産されているバラ科サクラ属の広葉樹です。
重厚感のある見た目で古くから家具などに多く使用されてきました。
木材の中では高級品の部類に入るブラックチェリーですが、ウォールナットなどの三大銘木よりは安価に入手でき、かつ見栄えとしては見劣りしないほど美しい木材です。
劇的な経年変化!
ブラックチェリーの最大の特徴と言えば経年変化が挙げられます。
天然の木材は樹種によって程度や色味は異なりますが、どの樹種でも例外なく経年変化が起こります。
そのなかでもブラックチェリーははじめの半年から1年でピンクがかった白から赤みのある飴色に大きく色味が変わっていきます。
だいたい他の樹種が5年~10年単位で経年変化を感じるのに対し、ブラックチェリーは早いスピードで経年変化を楽しむことができます。
淡い木目が優しい空間に
木材を家に取り入れる時、気になるポイントの一つに木目の模様があると思います。
ブラックチェリーの木目は柔らかい曲線の「リップルマーク(さざ波紋)」と呼ばれる特徴的な模様をしています。
さざ波のようにうねった模様が広がり、色の濃淡や一つ一つのリップルマークの形が違うので同じブラックチェリー材でも表情が大きく変わります。
「ガムポケット」と呼ばれる樹脂が木目に詰まって黒く斑点や筋として現れるものもブラックチェリーの特徴です。
高級感のあるすべすべの肌触り
ブラックチェリーは木の表面に凸凹がなく、すべすべした触り心地も魅力の一つです。
触り心地がいいだけでなく、古くから高級家具にも使われてきたほど、艶のある表面で、オイル仕上げにした時にはより一層光沢のある見た目になります。
ブラックチェリーを取り入れたリノベーション事例
こちらのリノベーションした事例では、柱やキッチンの戸棚、フローリングで統一感を演出しています。
ブラックチェリーを使用すると少しレトロっぽく、優しい印象になるのも素敵ですね。
▼ブラックチェリーのフローリングを使用したリノベーション事例はこちら!
ブラックチェリーを取り入れるポイントは?
ブラックチェリーは経年変化が激しいことと色味が個性的なことでインテリアに取り入れる時に注意したいポイントが2つあります。
特に無垢材など天然の素材は家具、床材ともに安くないので注意ポイントに気を付けて「こんなはずじゃなかった」ということのないようにしましょう。
日の当たりが均一になるように
経年変化は紫外線の影響を大きく受けます。
特にブラックチェリーは経年変化がスピーディーかつ色味が大きく変わるので、日光の当たりがまばらな場合、よく日の当たるところとそうでないところの差が大きく変わってきてしまいます。
床が場所によって色が違ってしまうことのないように、特に広いリビングなどで使用する場合には床に直接日光が当たらないようにするなど採光のスタイルを見直しておきましょう。
インテリアは変化後の色味を想定して
住まいにブラックチェリーを使用する場合、部屋のコーディネートは経年変化後の色味を想定してデザインを決めていきましょう。
はじめのピンクがかった白色でテイストを合わせてしまうと経年変化した後に「思っていたインテリアと違う」となってしまいます。
反対に、ブラックチェリーの赤みのある飴色を想定しているとはじめに「理想の色じゃない」と感じることもあるかもしれません。
時間をかけて風合いが出てくるブラックチェリーを楽しむためにも、周辺のインテリアはあまり主張が強くないものでコーディネートしておくのもひとつの方法かもしれませんね。
ブラックチェリーで落ち着いた空間に
他の樹種にはない赤みがかった色のブラックチェリーは家具に使えば高級感を醸し出す存在に。
床に取り入れたら温かみの感じる落ち着いた空間を作ってくれます。
少し個性的なインテリアに挑戦してみたい、木ならではの経年変化を思う存分楽しみたい方にはもってこいのブラックチェリー。
お家づくりの際にはぜひ検討してみてくださいね。
▼ブラックチェリー以外のフローリングについて知りたい方はこちら!
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