【フローリング種類】オーク(ナラ)の特徴とリノベーション事例
リフォーム・リノベーションにおける床材の定番といえばフローリングですが、人によって木目、色、特徴など気になるポイントはさまざまです。
特に自然のままで使用する無垢材のフローリングを取り入れたい場合には色や木目だけでなく木そのものの特徴も知っておきたいところ。
今回はフローリングに使われる木材のなかでも世界的にポピュラーなオーク(ナラ)について紹介していきます。
▼オーク(ナラ)以外のフローリングの種類について知りたい方はコチラ!
目次
オークについて
オークは日本では「ナラ」「ミズナラ」と呼ばれるブナ科コナラ属の広葉樹で、どんぐりのなる木として馴染まれてきました。
日本はもちろん、北米やヨーロッパ、ロシアなど世界各地に自生していて、産地によってオークのなかでも種類や特性が少しずつ違っています。
オークの特徴
オークの特徴と言えばまず強い耐久性が挙げられます。
オークは堅い素材のため傷がつきにくいので、フローリングとしての床材だけでなく、ダイニングテーブルなどの使用頻度の高い場所にも最適です。
また、オークは他の樹種に比べて変形が少なく、家具に使用しても長く使い続けられます。
さらに、天然の木材には一般的にタブーとされる水分にも比較的強い耐性を持っているのがオークの特徴です。
古くは酒樽にも使用されてきたことから分かるように耐水性は木材のなかで一番強いと言えます。
小さなお子さんがいてもオークのテーブルや床なら飲み物をこぼしてもさっと拭けばシミになりにくいのは安心ですね。
オークの種類
オークと一言で言ってもなかには種類がたくさんあります。
中でもインテリアに用いられる代表的な3種類を紹介します。
1. ホワイトオーク
アメリカやカナダ原産のホワイトオークは白みがかった色味とずっしりした重量感と堅さが特徴です。
オークのなかでも特に耐水性に強いので古くはワインやウイスキーなどの熟成樽に使用されてきました。
後に紹介する「ミズナラ」とよく似た色味ですが、流通量が多いことから比較的手ごろな価格で手に入れられます。
2. レッドオーク
その名の通り少し赤みがかったレッドオークはホワイトオークと同様、アメリカやカナダの北米原産です。
他のオーク材と違って木目が目立ち、重厚感があるのが特徴です。
どっしりとした重厚感と柔らかく加工しやすい、また衝撃に強いことからインテリアでは大きな家具や床などにおすすめです。
3.ナラ(ミズナラ)
北海道やロシアなど寒い地域で育つナラは白い色味ときれいな木目が特徴的です。
色味、木目に加えて独特な白檀や伽羅などのお香のような香りがするのもナラ特有です。
特に北海道原産のミズナラは「ジャパニーズオーク」と称され、品質と希少価値の高さから高値で世界中に輸出されてきました。
切り出し方で変わる木目にも注目!
オーク材は木目の美しさが特徴ですが、切り出し方で木目の見え方が大きく変わることにも注目です。
柾目(まさめ)と呼ばれる丸太の中心部を切断した際の木目は直線・平行な木目になります。
できるだけシンプルにしたい場合には柾目のオーク材がおすすめです。
板目(いため)は丸太の中心付近を避けて切り出した時の木目で山形の曲線模様が力強い印象を与えます。
木目がよりはっきりして見えるので重厚感が増します。
そしてオーク特有の虎斑と呼ばれる木目は板目の切り出し方に稀に見ることのできる銀色の虎の毛のような木目です。
どの木でも必ずとれるものではないため、オーク材のなかでは一番高価になります。
オークを取り入れたリノベーション事例
こちらは長屋のリノベーションにオークを取り入れました。
▼このオークのフローリングを使用したリノベーション事例はコチラ!
こちらはホテルの客室にオークを使用した事例です。
▼このオークのフローリングを使用したリノベーション事例はコチラ!
オークを使用したリフォーム・リノベーションで素敵な空間を
世界的にも広く取り入れられてきたオーク材について紹介してきました。
木をインテリアに取り入れる時には木目や色味も大事ですが、長く使い続けられることも大切なポイントです。
美しい木目と色、そして優れた耐久性を持つオーク材をぜひインテリアに取り入れてみてくださいね。
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