2022.10.03.Mon 施主様インタビュー

インタビュー|「暮らしで余白を埋めていく」が私たちにはちょうど良い

“家族の時間、家事動線、趣味、木のぬくもり…”
様々なキーワードをもとに、戸建住宅をリノベーションされたK様ご家族。
物件購入から完成まで道のりをお伺いしました。


▼今回のPJチームメンバー
K様ご家族
クジラディレクター:山根
クジラデザイナー:兒島

新しくないって趣がある

クジラ(以下省略):本日はよろしくお願いします!
天井の木目が印象的なお家ですね。元のお家の良さが出ているようなデザインですが、リノベーションは最初から検討されていたんですか?

旦那様:はい!僕は家を買うなら新築よりリノベーションがいいなと思っていました。
中古の物件って、重ねてきた時間や思い出に趣がある感じがして面白い印象があったんです。
ボロボロな家に住むのもいいな〜って思ってたくらいで。

▲木造ならではの個性的な天井

奥様:私は逆に新築が良かったです!
結婚・出産から「マイホームを買う」といえば、綺麗な新築っていうイメージがありました。でも夫はずっと中古物件の魅力を語ってくれていて、ボロボロは嫌だけど、綺麗に住めるならリノベーションもいいかな!と思うようになりました。

デザイナー兒島:趣だと思ってもらえるの、なんだか嬉しいです!
このお気持ちを当初から聞いていたので、元のお家を生かしながらリノベーションするように心がけました。

▲天井の構造は昔のまま

ふわっとしていたものが、しっかりとイメージできた

ーリノベーションを検討されてからは、どんな風に進めていかれたんですか?

旦那様:結構たくさんの会社を見に行きました。問い合わせ後に、すぐ物件を見に連れてってくれてたのがクジラさんでした。
なんとなくやりたいことはあったけど、実際の建物を見ると具体的に要望が固まっていく感じがありましたね。

ディレクター山根:物件を見ていただくと、イメージがしっかりしていくんです。
暮らしには建物だけじゃなくて地域も大切なので、地域の感じも確認してもらいたくて色々見に行きました!

奥様:地域・物件に絶対欠かせないもの…などもそこからどんどん絞っていきましたもんね。
あれよあれよという間に進んでいて、いつの間にかクジラさんにお願いしていました。

木の温もりを感じる、開放感のある天井

ー最初に書いていただいたヒアリングシートをお持ちしました、要望はどんな風に今のお家に生きていますか?

▲当時のヒアリングシート

旦那様:懐かしいですね〜。
ここに書いている通り、木の温もりを感じる空間とか本に囲まれる空間がいいな〜て言ってました。

デザイナー兒島:このワードは打ち合わせ中もたくさん出てきたので、しっかりプランに反映させていただきました!
最初は、吹き抜けの話も出ていましたね。

旦那様:そうなんです!
結局悩んで吹き抜けはやらなかったんですが、解放感があるのはいいなあと思っていました。

デザイナー兒島:2Fの部屋数や広さ、コストの面などから吹き抜けにはしませんでしたね。
でも高さ的な抜けは作りたかったので、リビングの天井現しと階段の解放感に転用しています。

▲リビングの天井高さは3m近くあります!

▲1Fと2Fが繋がる階段。アイアンの手すりで解放感がGOOD。

奥様:お客さんが来たときは、必ず「天井いいね!」って褒めてもらえます。
高さもかなりあるので開放的で、木の温もりも感じます。

ディレクター山根:家の中で褒められたり自慢できるポイントがあるのって、最高ですね!

本を好きなだけ買えるって幸せ

旦那様:あとは大きな本棚が欲しかった。
今までは本を買う時に、買い過ぎないように気をつけていましたが、書斎ができてからは持ってきた物を全部入れてもまだまだ空いていて…!本好きにはたまらないです!

▲壁一面の造作の本棚。大きな本棚は本好きの人、みんなの憧れです。

ディレクター山根:お子様が本を自然に手にとるようになってほしいというお話もありましたね。

旦那様:そうですね!書斎は落ち着いていて、リビングとの使い分けもできるんですが、子どもと一緒に過ごすこともできる空間です。リビングにも本棚を作りました。

▲DIYで作られた本棚。今はお子様のお気に入りの絵本が並んでいます。

なんでも言ってみる

ディレクター山根:最初は枯山水も作りたいっておっしゃってましたね。

旦那様:言ってたな〜〜。あれは一時的なブームでした。
今思うとなんであんなに作りたかったんだろうって思います。
でも、そんな要望も絶対聞いてくれるし、プランにしてきてくれて嬉しかったです。
なんでも聞いてもらえる!という気持ちになりました。

ディレクター山根:出させてもらったプランも様々なパターンで、A~E案までありました。
今のお家はE案が元になってますね。


▲今の間取りの元になったプラン。

旦那様:E案まであったんですね。
庭も欲しかったんですが、物件の条件が厳しくて無しになりました。庭を欲しい理由が子どもと遊べる場所が欲しい、野菜を育てたいだったんですが、リビングで結構遊んだり野菜も裏の小さな庭で育てて、やりたかったことやってますね。笑

デザイナー兒島:この前奥様のインスタで、家の中でいちご狩りしてるの見てめっちゃ楽しそう〜って思いました!

奥様:そんなこともやってましたね。(笑)
筋交に苺を引っ掛けて遊んでました。
キッチンとリビングの回れるようになっているところから、隠れて顔を出してきたりもします。
最初作ってもらった時は想像してなかったような遊びが生まれてて面白いです。

家族の思い出になるDIY

ー工事を進める中で印象に残ってることはありますか?

奥様:トイレの壁の塗装はやって良かったです!楽しかったし、お気に入りです。

▲作業中の風景。スポンジで柄を付けていきます。

旦那様:トイレの壁って結構見るんです!
そこに家族でDIYした箇所があるとその時間もちょっといいものになる。

ディレクター山根:僕たちも楽しかったです!みんなで一緒につくった部分があると、思い出になりますよね。

▲DIYで塗装したトイレの壁。柄ひとつひとつが思い出です。

家族の時間が増えた

ー過ごしてみてお気に入りの箇所はありますか?

奥様:洗面所が広いのが嬉しいです!
お風呂上がりに子供が走り回れるくらい。

デザイナー兒島:なるべく動線は無くして、その分スペースを大きく取るようにしました。
私が個人的に、家事は最短で終わらせたいので…、すごく気持ちがわかります…。


▲洗濯→干す→しまうが洗面所で完結。

奥様:洗濯物の動線もここだけにまとまっているので、すごく楽で…。子供の着替えもスムーズで、家族で協力することもさらに増えました。

ディレクター山根:家事動線をシンプルにすることで、家族の時間が増えるってとっても素敵ですね!

余白を暮らしで彩っていく

ー今後リノベーションされる方に向けてアドバイスはありますか?

旦那様:とりあえず、自分のやりたいことは遠慮なく伝えて欲しいです!
なんかアホっぽいことを言っても、真面目に考えてきてくれます!
金額とか、現実的に考えてやらないこともあると思うんですが、違うところに生きたりするのでよかったなと思います。

奥様:それは絶対そう!
やりたいことを沢山伝えたことで、最初のプランから細かい箇所が好きなものに変わっていってて。
自分では、ぼんやりとこういうのがいいな〜程度のことも、
「確かにその方法なら、可能かも!」って提案してもらえるので、是非なんでも伝えてみてください!

ディレクター山根:そう言っていただけて嬉しいです。
お施主様の希望を具体的な形にしていくのが僕達の仕事なので、そこは自信を持っている箇所です!

旦那様:あとは、機能を限定しすぎるんじゃなくて、暮らしの余白を作っておく。
住んでいるうちに、思ってもなかった使い方をしたり、自分達の暮らしで家に色がついていくのが楽しいです。

奥様:どちらも枯山水が良い例です。(笑)

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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

兒島 ゆう子YUKO KOJIMA

デザイナー / 兵庫県豊岡市出身 / 暮らしが好きになるお家づくり / 蚤の市へ行ったり古い家具をもらいに行ったりと、ストーリーを大切にもの選びをしています。

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