2023.07.13.Thu リノベーションのヒント

【デザイナーを真似る】引っ越ししても長く使うために、多機能な家具にも注目。

デザイナーに聞いたおすすめの家具屋

人生の中でダイニングテーブルを買うタイミングは2〜3回ほどでしょうか。それほど頻繁に買い替える訳でもなく、決して安い訳でもない家具。せっかくなら、自分が本当に気に入ったもので囲まれたいですよね。

そこでこの度、クジラのデザイナー7人に「おすすめの家具屋さん」「自分ならではの家具を選ぶ基準」についてインタビューをしました!
気になる家具屋さんや建築イベントがあると、休日に互いを誘い合わせて遊びに行くことも多いクジラのデザイナー陣。仕事・プライベート問わず感度が高いデザイナーは普段どのような家具を見ているのでしょうか?

今回は、アンティーク好きな松尾(翔さん)と、ナチュラル好きな菅原(さえさん)が教えてくれます。

大阪にある家具屋さんや、DIYでも使用できるパーツを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Designer
松尾翔
デザイナー 事例はこちらから
大学院中退後は設計デザイン事務所で修行を積み、2018年にクジラにジョイン。住宅から店舗まで幅広く設計案件を担当。「SEKAI HOTEL」のデザイン統括も担当している。
Designer
菅原沙絵
デザイナー 事例はこちらから
2017年に新卒入社以来、住宅だけではなく店舗や宿泊施設のデザインも担当してきた。
お客様の理想を正確に捉え、ヒアリングを中心にデザインしていくことを得意としているデザイナー。

▼前回までの記事はこちら!



おすすめの家具屋さんはありますか?

本荘:早速ですが、好きな家具屋さんはありますか?

菅原:70Bとかはよくふらっと見に行ったりするかな。
70B
USED家具屋

本荘:京都のアンティークショップですよね。大阪にもあるんでしたっけ?

菅原:大阪の堀江にもあるよ。ビルの3フロア分の家具・照明器具・小物とか置いてる。

本荘:すごい見応えありそうですね。70Bはどこの国から集めたものが多いんですか?

菅原:最近はヨーロッパが多いみたいやね。特にイギリス・フランス・オランダとかかな。入荷されると公式インスタで「どこの国から到着しました!」って告知されてる。特に目的がある訳ではないけど、行くたびに置いてるものが変わるから、つい足を運んじゃう。

松尾:70Bは安いし品揃えも豊富やから、ヨーロッパのアンティーク家具好きに人気やんな。確か、京都が一番品揃えが良いと思う。

本荘:以前、京都までお客さんと一緒に家具買いに行ったことがあります!

菅原:他には、ここが好き。
MOMO NATURAL
リノベーション家具屋

菅原:ここもよく休日にふらっと行く店で、いつかダイニングテーブルが欲しいなと思ってる。
素材が無垢だから、メンテナンスとかしながら長く使えるし、愛着持てそうでいいなと思って。ダイニングテーブルってリビングの中心にあって、大事な場所だから良いものが欲しいな。

本荘:翔さんはどうですか?

松尾:大阪府和泉市にあるここがおすすめ。
ANTRY-parts&supply-
リノベーション小物
松尾:輸入したアンティーク家具とかオリジナル製品を販売してるショップやねんけど、DIYでも使えるパーツとか小物がかわいい。

あとは、インダストリアル系やとここがおすすめ。
PACIFIC FURNITURE SERVICE
リノベーション小物
松尾:インダストリアルやけど、荒々しさがなくて綺麗め。特にメタルプロダクトが秀逸。自社製品が多くて、アンティークではないけど、良い味がある。

本荘:照明が可愛いですね。

松尾:スケルトンリノベーションによく合いそう。
メタルとかも工業製品系の小物ってテイストが限られてくるけど、ここの商品はニュートラルに使えると思う。
▼インダストリアルデザイン事例

自分の家で家具を選ぶ基準は?

菅原:いつかは引っ越すと思うから、サイズが調整できる家具とか、多機能で使えるものを選んでるかな。
こたつは冬だけじゃなくて、布団を取れば一年中使えるものにするとか。

あとは、やっぱり色味かな。

本荘:今の部屋はどんな色ですか?

菅原:白・ベージュでナチュラルな感じかな。今は白の家具が多いけど、これから木の家具を集めて、暖かみのある部屋にしたいな。

本荘:翔さんはどうですか?

松尾:その家具があることで日常が楽しくなるか、ワクワクさせてくれるかで選んでるかな。
正直、機能性とかはどっちでもよくて、ビジュアルで選んでることが多い。単純に好きなものが日常にあると、生活がときめくよね。

本荘:ビジュアル的に好きなのはアンティークとか無垢素材の家具とかですか?

松尾:ん〜。何を持って“本物か”っていうのもあるけど、“偽物”が嫌いで、木目柄のメラミンより本物の木とか石とかが好き。

あとは、デザインとしてきれいで、整ってるものが好きかな。

本荘:翔さんは子供ができて変わったことはありますか?

松尾:仕上げとか素材の安全性は気にするかな。口に入れていいのかとか、最悪食べてもいいのかとか。
あとは、刺激がありそうなものを選んでるかな。

本荘:刺激?

松尾:そうそう。家具だけじゃないけど、五感を刺激するようなものが良いなと思って選んでるよ。

お気に入りの家具はありますか?

松尾:最近、Kalitaのコーヒーミルを買った。見た目は昔からあるようなデザインで、構造がシンプルやから壊れにくくて良いと思う。

菅原:テレビボードはこれ使ってる。幅の調整ができたりL字型に置けたり、場所に合わせて組み替えられるから引っ越し先でも使えそう。
TV台
松尾:あと最近、世界の屋台マーケットの事例が載っている本を買った。
※POP URBANISM: 屋台・マーケットがつくる都市(著:中村航)

最近は、ショッピングモールとかの大規模開発ではなくて、屋台みたいな小さい店が集まるコミュニティーに回帰してて、そういった人を集める空間をつくる勉強になるなと思って。

空き家・廃工場・トンネルを使った屋台マーケットの事例が載っていて面白いよ。

家具の情報収集はどうやってしてる?

菅原:インスタが多いね。インテリアを紹介してる人をフォローして、家具屋さんを見つけてる。

本荘:家具屋さんを探しているときってどうしてますか?

松尾:テイストが決まってれば、ネットで検索するのが早いと思う。でも、好きなインテリアの雰囲気が定まってなければ、大手の家具屋さんのHPとかインスタを一通り見るのが良いと思うよ。きっと自分が好きなテイストが分かってくるはず。

本荘:なるほど、、勉強になりますね。ありがとうございました!

今回は、ナチュラルなインテリアが好きな菅原と、インテリアだけでなく、パーツや空間作りについても教えてくれた松尾でした。
大阪に店舗がある店も紹介しましたので、ぜひ足を運んでみてください!

WRITERこの記事を書いた人

ライター

本荘 はるなHARUNA HONJO

webライター/大阪府柏原市出身/実家で保護猫2匹を飼っています/冬キャンプが好きで年末に富士山を見ながらキャンプをしました!

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