【正しいスイッチ位置】高さや位置で使い勝手が変わる!気をつけるべきポイント
こんにちは!クジラ株式会社デザイナーの髙橋です。
Writer 髙橋桃子 デザイナー 事例はこちらから 2016年に入社したスタッフの中で最もクジラ歴の長いメンバー。住宅のみならずオフィスリノベーションも得意としている。趣味は美味しいものを食べること。 |
当たり前にあるスイッチですが、位置や高さひとつで毎日の生活動線に大きく関わってきます。
注文住宅やフルリノベーション(スケルトンリノベーション)では、それぞれの家族のライフスタイルに合わせた間取りを作りますよね。間取りにはこだわっていても、スイッチの位置にまで気が回らないという方もいます。
新築やリノベーションのタイミングで適当に決めてしまって、入居後に「スイッチ位置を後悔している」という声はよく聞きます。
今回は新築住宅でもリノベーションでもスイッチ位置を考える時に気を付けてほしいポイントについて解説します。
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目次
スイッチ位置の適切な高さ
一般的なスイッチの高さは床から110~120cm程度です。
この高さはちょうど大人が立って腕を曲げて押せる高さになります。後述しますが、110~120cm程度の高さが誰にでも使いやすい高さというわけではありません。
スイッチ位置の高さについては以下の2点にも注意して考えてみましょう。
家族の身長に合わせたスイッチ位置
小さなお子さんや高齢者の方がいる場合、上記で述べた110~120cmの高さではスイッチに手が届きにくいことがあります。
しかし子供はこれから背も伸び、また不用意にスイッチを押さないためにもそれほど注意しなくてもいいでしょう。
一方で高齢の方の場合、スイッチのオンオフのたびに不便な思いをするのは避けたいですよね。
またこれから自分たちが高齢になった時や車いす生活になった時のことを考えて、あえて低めにしておくというのも一つの手でしょう。
使用箇所に応じたスイッチ位置
たとえば書斎スペースに設置するスイッチの高さについて考えてみましょう。
勉強机や作業台の近くにスイッチを設置しておくと椅子に座ったままスイッチ操作が可能になります。
寝室のスイッチも、通常の高さにばかり設置するのではなくベッド横には寝ころんだままで手が届く高さに設置しておくとリラックスタイムから就寝まで立ち歩く必要がありません。
部屋の用途がすでに決まっていて家具の配置も決まっている場合には、その部屋での動きを想像してスイッチの高さを考えてみるとより便利になります。
子供部屋や寝室、使う場面や主に使用する人の高さについて考えてみると、スイッチの高さはどこが最適か変わってきます。
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スイッチ位置のポイント
家具の配置
間取りを決めるタイミングで家具のレイアウトについてもイメージしてみてください。
具体性を持たせるために間取り図に家具を実際に書き込んでみるのもいいでしょう。家具だけでなく扉にも要注意です。
扉を開けた時に隠れてしまう位置にスイッチがあるのは絶対に不便と言えます。
特に扉の種類を部屋によって違うものを取り入れている場合には、一つ一つの部屋に入室するシーンを考えて、スイッチの位置が適切か確認してみてくださいね。
生活動線
2方向から出入りできる部屋や廊下のようないくつかのドアに繋がっているところでは、スイッチが1か所しかないと不便になります。
たとえば廊下ではリビングから出て2階の部屋まで移動した場合、リビングから出たところでスイッチを押して、2階の部屋に入るところでスイッチを消すという流れになります。
このように2か所以上でオンオフの操作を行う場合には、3路スイッチや4路スイッチが必要です。
一方で、リビングダイニングのように一続きになっている空間では、照明をつけるタイミングがほとんど同じになります。
こういった場合にはスイッチを一か所にまとめておくとオンオフを一緒に操作できるので時短になります。
こちらの事例では生活のどのシーンでも不便を感じることなくスイッチの操作ができる位置に設置されています。
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スイッチ種類
機能がついたスイッチを適切な場所に設置するとより便利になります。
たとえば玄関に通常の片切りスイッチを設置していると、帰宅した時に照明がつかず不便です。
センサー付きのスイッチであれば両手に荷物が多い状態や、まだ子供がスイッチに手が届かない時にはそのまま明かりがつくので便利です。
リビングなどには調光機能付きのスイッチだと時間帯や使用するシーンに合わせて照明を切り替えられます。
最近ではリモコン付きの照明もあるので、おしゃれスイッチにしたい場合にはリモコンで調節機能があるものを選ぶのもいいでしょう、
寝室も同様に、照明をいくつか付けて使い分けるのもいいですが、調光機能付きだとリラックスタイムから就寝まで一つの照明で使い分けられますね。
▲調光機能付きのおしゃれスイッチも
寝室などのリラックスしたい空間にはスイッチにまでこだわってとことんお気に入りの空間にしたいですね。
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スイッチ位置は事前のイメージが大切
リノベーションだとスイッチ位置はもともとあった場所にそのままスイッチを設置した案で提案されることが多いかもしれません。
しかし間取りを変更する、子供や高齢者がいる、また来客が多いといった色んな要件でスイッチの位置は変更した方がいい場合もあります。
実際にスイッチを設置してしまってからの位置変更は決して容易でありません。
工事のタイミングで事前に生活しているイメージを持ちながら、スイッチの場所を考えてみてくださいね。