【デザイナー推薦】室内窓こそお洒落リビングの第一歩!リノベーション解説付き
こんにちは!クジラ株式会社デザイナーの片山です。
Writer 片山飛翔 デザイナー事例はこちらから バランスの取れた色彩感覚と暮らしやすさを考えた動線計画で、女性からも人気のあるデザイナー。休日は料理とキャンプをするのが定番です。 |
「家に開放感が欲しい」
「広い壁にアクセントが欲しい」
「家全体が明るい家にしたい」
こんな願いにおすすめのアイテムが「室内窓」です。
一般的に採光や通風が主な目的の窓ですが、室内窓ではインテリア性やコミュニケーション向上のためという目的で取り付ける方もいます。
今回は室内窓の基本的な機能やメリット、取り付ける時の注意点などを紹介します。
目次
室内窓とは
外壁に取り付けるのではなく、部屋と部屋の間の壁に設置する窓を室内窓と言います。
外に面する窓は、採光と通風という機能を果たしています。一方で、室内窓は採光や通風のほか、インテリアのためやコミュニケーションのためなど様々な目的があります。
室内窓の種類
室内窓は一般的な外窓と同じ「開閉タイプ」と開閉できない「はめ殺し(FIX)タイプ」に分かれます。
開閉タイプは開け閉めの方法によって下記の5つの種類にさらに分かれます。
室内窓タイプ① 引き違い窓
左右に扉を引いて開閉ができる、一般的な窓です。
出典:YKK
室内窓タイプ② 上げ下げ窓
一般的な左右に開閉するタイプではなく、上下に動かして開閉するタイプです。
出典:YKK
室内窓タイプ③ 開き戸タイプ
欧風なインテリアにピッタリです。
出典:YKK
室内窓タイプ④ 突き出し窓
カフェのようなインテリアにマッチします。
出典:LIXIL
室内窓タイプ⑤ 回転窓
窓を開けた状態では、より動きができるので壁のアクセントになります。
出典:TOOLBOX
限られたスペースで使用するため、回転窓や突き出し窓が室内窓には人気です。
採光やインテリアのためには、はめ殺しタイプもおすすめです。
室内窓のメリット
インテリアのアクセントに
広い壁はすっきりして見える一方で、殺風景な印象も与えてしまいます。
広すぎる壁はインテリアとしてはマイナスポイントになりかねません。
出典:LIXIL
室内窓を取り付けることで、スタイリッシュさは保ちつつ、インテリアのアクセントにもなります。
ステンドグラスのようにデザイン性の高いガラスを使用するとインテリアアイテムとしてより存在感のある室内窓になります。
開放感が出る
2つの空間の仕切りを室内窓にすることで、空間に広がりができ、開放感が出ます。
室内窓はリビング・ダイニングとキッチンや書斎、廊下などとの間に取り付ける場合が多くあります。
こういった狭い部屋でも室内窓を取り付ければ、圧迫感が軽減されます。
採光・通風の確保
外窓と同様、採光や通風の確保にも、室内窓は有効です。
日光を取り入れにくい部屋や外壁に面しておらず、窓のない部屋の場合でも、室内窓を取り付けることで光を取り込みやすくなります。
また開閉タイプなら風通しも良くなり、より快適な空間が作れます。
視認性が良くなる
書斎やキッチンスペースを間仕切り壁で分けてしまうと、空間を仕切ることができますが、別室の様子が全く見えなくなってしまいます。
そういった場合には、リビング・ダイニングルームに面する壁に室内窓を取り入れることで家族の様子が見られます。
小さなお子さんやペットがいる家庭では家族の様子を見ることができるので、安心して別室で家事や作業ができます。
リビングの様子が見えることで、キッチンや書斎からリビング、子ども部屋からリビングにいる家族とのコミュニケーションも図りやすい環境になります。
室内窓はトータルコーディネートが必要
取り付け位置によっては外窓よりも視界に入ることの多い室内窓。インテリアとの組み合わせも、より大事になります。
窓枠(フレーム)は主に4種類
窓枠もインテリアの印象を左右する大事なパーツです。
主に、木材・アルミ・スチール・アイアンの4種類の窓枠(フレーム)があることを覚えておきましょう。
木製フレームを使ったリフォーム・リノベーション事例
優しく、温かみのある部屋を演出してくれる木の窓枠。
ナチュラルな雰囲気はどんなテイストの部屋にも合わせやすい素材です。
▼このリフォーム・リノベーション事例を詳しく知りたい方はコチラ!
アルミフレームを使った事例
すっきりした印象を与えてくれるアルミフレーム。玄関に入ったところとLDKを繋ぐ室内窓。
アルミに焼き付け塗装したブラックは階段の手すりのアイアンなどと統一感があります。
▼このリフォーム・リノベーション事例を詳しく知りたい方はコチラ!
出典:YKK
本来のシルバーのフレームも白基調の空間をすっきりした印象にまとめてくれますね。
室内窓は目につきやすい位置(高さ)に取り付けることが多いので、壁や床の色、他の家具との素材の組み合わせを考えないと、ちぐはぐなインテリアになってしまいます。
それぞれのフレームがインテリアにもたらす印象を知って、部屋のテイストに合った素材を選びましょう。
他にも、スチールやアイアンの窓枠があります。
スチールのフレームは耐久性に優れています。スタイリッシュなインテリアにしたいときに選んでみましょう。
アイアンのフレームは、アンティーク調を求める人におすすめです。経年変化による独特のサビや使用感が好きな方はアイアン製品がぴったりです。しかし、アルミに比べると金額が上がってしまうため、アルミに黒く焼き付け塗装を施すことも可能です。
窓ガラスの素材も多数!
ガラスの柄や見た目にも注目です。
室内窓によく使用されるガラスの種類を見てみましょう。
フロート板ガラス
最も一般的な窓ガラスというと、フロート板ガラスです。平らで滑らかな表面、透明なガラスです。採光はもちろん、窓の向こう側もよく見えます。
型板ガラス
出典:オーダーガラス板.com
ガラス面に型の模様をつけた種類です。視界を遮りながらも光は通してくれるので、採光できるようにしつつもプライバシーを確保しやすくなります。
外窓でも、人通りの多い通りに面した壁に取り付ける窓として人気です。デザイン性の高いものが多く展開されているので、インテリアのアイテムとして選ぶのも楽しめそうです。
すり板ガラス
出典:AGC
板ガラスの片面を金属などのブラシで削って加工したものです。不透明になっているので、型板ガラス同様、プライバシーの確保ができます。透け感がないぶん、解放感は少し抑えられてしまいます。
上記のように、室内窓に使用されるガラスは、フロート板ガラス・型板ガラス・すり板ガラスの主に3つです。
建材メーカーの展開しているガラスなら、防音性や断熱性の高いものがあります。デザインを重視するか、機能性を重視するのかも合わせてガラスの素材を選ぶといいでしょう。
ちなみに、小さいお子さんやペットのいる家庭では、アクリルを採用するのも一つの手です。デザイン性だけでなく、安全性も考慮して窓の素材を選んでくださいね。
室内窓を取り入れたリフォーム・リノベーション事例
室内窓からペットの安全を見守る
猫を飼っているお客様の家ではキッチンに猫ちゃんが入ってくることのないよう、キッチンを別室にしてダイニングとキッチンを室内窓で繋げました。
キッチンにいる飼い主さんの様子、リビングにいる猫ちゃんの様子が双方から見えるので、家族も猫もお互いに安心して過ごせますね。
フローリングとキャットウォークが全体的に淡いアッシュがかったブラウンのなか、グレーの壁とアイアンの室内窓のフレームがアクセントになっています。
ダイニングに座っていても隣が一面の壁ではなく、室内窓になっていることで圧迫感が軽減されています。
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室内窓がお洒落なパーテーションに
日当たりのいい外窓の手前に室内窓の取り付けられたパーテーションを立てています。
実はこのパーテーションの後ろには掃除アイテムやお子さんのおもちゃの収納など、できれば隠して収納したい物がきっちり収納されています。
リビングで使用する物はリビングに収納しておくと便利ですが、収納スペースを作ることで生活感が出てしまったり、大きなクローゼットはお部屋に圧迫感を与えてしまいます。
室内窓のパーテーションはお部屋に解放感を持たせながら、壁の下半分を収納スペースにでき、生活感も隠してくれます。
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家具と揃えてトータルコーディネート
リビングが広く見えるように、書斎との壁に室内窓を設けました。
書斎へのドア、ソファ、室内窓のフレームを黒で統一することで空間に統一感を出しています。
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自宅をカフェのように演出
室内窓とドア上部にもデザイン性の高い型板ガラスを取り入れることで、カフェのようなダイニングスペースになっています。
ガラスの種類もこだわることで、リビングをお気に入りの空間にすることができたようです。
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室内窓は「開放的」「お洒落」にぴったり!
お部屋のアクセントとしても、開放感のある空間づくりにも、室内窓はおすすめのインテリアアイテムです。
実用性の面ではメリットもデメリットもあるので、家庭のスタイルに合わせた取り付け位置やガラスの素材を選ぶ必要があります。
リノベーションの場合には、構造の確認が必要になるので、室内窓を取り入れたいという方は、物件選びの段階でリノベーション会社にまずは相談してみましょう。
室内窓をうまく取り入れて実用面もインテリア性もワンランク快適でおしゃれな空間づくりを目指してくださいね。