2023.09.21.Thu リノベーションのヒント

【猫カフェに学ぶ】リフォーム・リノベーションで愛猫と快適に暮らすアイデア5選

賃貸から持ち家にするタイミングで「猫を飼いたい!」と、猫と快適に暮らせるようにリノベーションする方が多くいます。

そこで、猫と過ごすスペシャリストとも言える猫カフェの空間を参考にすれば、猫も飼い主も快適な空間になるのではないかと思い、猫カフェに取材してきました!

気になるトイレ事情や、かわいい姿が見られるキャットウォークなどのアイデアをご紹介します。

トイレ

猫と暮らす上で気になることの上位に入るトイレ事情。猫カフェでは10〜20匹の猫がいますが、トイレの数や置き場所はどのようにしているのでしょうか?

トイレの数はいくつ必要?

教科書的には、猫の数+1つが好ましいとされていますが、多頭飼いしている場合、家にトイレをいくつも置くのは現実的ではありません。

10匹以上いる猫カフェでは、平均して3匹に1つの割合でトイレがありました。トイレの数が少なくても、猫がストレスなく過ごせるポイントは3つ。

・すぐに掃除をする
・離れた場所に数カ所置く
・人目につかない場所に置く

この3つを守ることで、トイレを猫の数に合わせて置かなくても、問題なく過ごせるそうです。多頭飼いの家庭に限らず、猫のトイレを管理する基本となるので覚えておきましょう。

トイレの場所は目立たない場所に

猫は排泄時に飼い主や他の猫の視線を感じるとストレスに感じてしまいます。トイレの場所は人目に付かず落ち着いてできる場所を用意してあげましょう。
猫トイレ

押入れをトイレに

ある猫カフェでは、和室の押入れを猫専用トイレスペースにしていました。障子扉のひと枠を開けて猫が通れる出入り口に。障子を閉めていれば視線を感じることなく、落ち着いてトイレを使うことができます。トイレ砂など猫用品を一緒に置いておくにも十分な収納力があります。

トイレ収納家具を使う

既製品で猫用トイレが隠せる家具も販売されています。
猫トイレ
一見するとただの収納家具なので、部屋のインテリアによく馴染みますよ。扉を開けてトイレを出し入れできるので、掃除も苦になりません。
猫トイレ

脱走防止対策

外の世界は猫にとって危険がたくさん。ちょっとした隙をついて飛び出してしまうこともあります。猫カフェでも、猫が玄関や窓から飛び出してしまうのを防止するために工夫がされていました。

格子戸で安全を守る

一番多い方法は、玄関にもう1枚扉を設置すること。

特に、格子戸が設置されていることが多かったです。ガラス戸でも見通しは良くなりますが、万が一の時の安全を考えると格子戸がおすすめです。
猫柵
猫柵扉

また、キッチンへの侵入防止扉を設置する場合は、キッチンにも空調が効きやすくするために格子扉にするといいでしょう。

格子の向きは縦にするべき

猫カフェでは『格子の向きを縦にすれば良かった』とスタッフさんが後悔する声もありました。

横向きの場合、運動神経のいい猫が登ってしまって怪我をする可能性があります。また、角度的に目線より下の先が見えないので、扉の反対側にいる猫の姿が見えないということもあるそうです。

猫の安全のために格子戸は横向きではなく、縦向きに作りましょう!

窓にも脱走防止柵が設置できる

窓の鍵を勝手に開けてしまって、外に飛び出してしまうことを防ぐために、窓に脱走防止対策をすることも可能です。
猫脱走防止
ある猫カフェでは、鍵に手が届く大きさの穴を開けた透明板を窓に設置していました。上部から通気ができるので、窓を開けて換気をすることができます。窓を開けたいけど、網戸は破れそうで不安という方でも、透明板をつける方法なら安心して窓を開けられますね。

▼玄関の脱走防止戸のリノベーション事例はこちら!

キャットウォーク

猫は高い所から全体を見渡して楽しむだけでなく、恐怖を感じた時の逃げ場にするためにも高い場所に行く習性があります。
そのため、猫が安心して暮らせるよう、キャットウォークやキャットタワーなどで高い場所に居場所を作ってあげることが大切です。

キャットウォークはリノベーションで他の家具と組み合わせて配置したり、既製品を置いたりと方法は様々です。

部屋の周りをぐるっと

部屋を一周できるようにキャットウォークを作ると、猫は気分に合わせた過ごし方ができます。棚板を1枚づつ設置して階段のようにしたり、ボックス型にしたり自由に作ることができますよ。
キャットウォーク

爪とぎと一体型

キャットタワーと爪とぎが一体になったものは、部屋全体にキャットウォークを作ることができなくても、部屋の一部を利用して居場所を作ってあげることができます。透明なボウルを使って、くつろぐ猫の肉球を眺めることもできます。
キャットタワー

突っ張り棒でDIY

賃貸で暮らしている方や、一時的に設置したい場合など、壁に穴を開けたくない時に便利な方法です。
ホームセンターで購入できる木材と突っ張り金具で柱を作り、好きな高さに棚を固定することができます。
完全に固定している訳ではないので、猫が飛び乗った衝撃で倒れないよう、衝撃が少なく移動できる高さにしたり、荷重がかかりすぎないよう棚の枚数を制限するなどして対策をしましょう。
キャットウォーク
▼キャットウォークのリノベーション施工事例はこちら!

爪とぎ

猫にとって爪とぎは爪のケアやマーキングのためなので、無理に辞めさせてしまうと大きなストレスになります。しかし、壁や家具に爪とぎされてボロボロになるのは防ぎたいですよね。猫用の爪とぎは立って使えるものや置き型のものなど数パターン用意しましょう。

猫カフェでは、壁や家具でも自由に爪とぎさせているという所もあれば、子猫のうちから決まった場所でできるようにしつけをしているという所もありました。

ソファは爪がかかりにくい素材を

猫ソファ
ソファが綺麗なままの猫カフェでは「爪は定期的に切って、ソファは目が細かく爪に引っかかりにくい素材を選ぶ」ことで家具がボロボロになるのを防いでいるそうです。

イタズラ対策

猫は動いているものやぶら下がっているものに興味を示して遊んでしまうし、高い所があれば乗りたくなる生き物です。怪我をしたり、家電製品が壊れたりしないように、見せない・触らせない・気づかせないように工夫しましょう。

電気コード噛み対策

コンセントなどの電気製品へのイタズラは猫の命に関わる危険な行動です。猫が安全にお留守番できるように、電化製品のコードやコンセントにはイタズラできないように対策をしておきましょう。

猫カフェでは、電気コードには、万が一噛んでも感電しないように市販の電気コードカバーをつけている店舗が多くありました。
猫電気コードカバー

立ち入り対策

エアコンの上や食卓の周りなど、猫が乗ってしまうと危険な場所には動線を作らない・乗れない工夫をしましょう。

飲食ができる猫カフェでは、食事中に猫が机に降りてくるのを防ぐため、机の横の窓に猫避けのトゲトゲを置いて対策していました。気にせず侵入する猫もいるかもしれませんが、こちらの猫はトゲトゲがある部分に乗ることはなく、効果があるようです。
猫避け

猫も人ももっと快適な家に

大切な家族の一員である猫が安全に快適に暮らすには、飼い主であるみなさんが様々な対策をしてあげる必要があります。

ただ、家族全員が快適に過ごすためには、掃除のしやすさやイタズラ防止対策なども欠かせないポイントですよね。

▼猫のためのリノベーションをもっと詳しく知りたい人はコチラ!
猫リノベーション

▼取材に行った大阪・中崎町界隈の猫カフェ特集はコチラ!

WRITERこの記事を書いた人

ライター

本荘 はるなHARUNA HONJO

webライター/大阪府柏原市出身/実家で保護猫2匹を飼っています/冬キャンプが好きで年末に富士山を見ながらキャンプをしました!

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