床面積はあるのに、レイアウトに従わされて使えていないスペースの工夫【KUJIRAメソッド⑬】

こんにちは。クジラ株式会社・営業の三輪です。
![]() | Writer 三輪海斗 ディレクターWORKS 2018年に新卒入社後、住宅・店舗・オフィスなど幅広く担当。住宅ローンの工面など難しい状況でもお客様に寄り添ってサポート。 |
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今回は、LDK全体のレイアウトの話です。
物件は大阪市阿倍野区、3階建ての建売住宅でした。便利な立地で、建売としては合理的なつくりです。ただし、建売の宿命として、間取りはあらかじめ決まっています。各フロアが広くないなかに、階段・水回り・LDKが「標準的な配置」で並んでいる。
I様は最初の打ち合わせで、こうおっしゃいました。
「階段の場所が、なんかもったいないと思っていて」


現場に立ってみると、確かにそうでした。
階段の登り始めが、LDKの動線をまっすぐ削っている。水回りの位置も、LDKの形を決めているのは設備の都合であって、暮らしの都合ではありませんでした。
LDKが狭いのではなく、床面積が「使われていないスペース」と「使われているスペース」に分かれてしまっている。
これが、現場で見えていた違和感でした。

部分リノベーションでできることには限りがあります。建物の構造は動かせません。それでも、階段の登り始めの位置を変え、水回りの配置を組み替えることで、LDKの形そのものを描き直しました。
同じ床面積なのに、視線が抜けるところが増え、家具を置ける壁が増える。図面の上では数十センチの違いでも、立つ位置・座る位置を変えると、LDKは別の場所になります。

その上で、もうひとつやったことがあります。
階段の1段目を、テラスのほうへ少し伸ばしました。 これは段としても使えますが、植物を置く棚にもなる。座ればベンチになる。背中側からは腰壁としても機能する。
テラスとLDKの境目に植物を置く場所をつくりたい、というご要望が当初からありました。テラスの床高をLDKとフラットに揃えていたので、この延長された1段目は、室内と屋外をやわらかくつなぐ「兼用のスペース」として収まりました。

新しい家具を置いたわけではありません。床面積を増やしたわけでもありません。
ただ、1段目をベランダまで伸ばしただけです。それだけで、暮らしの選択肢が3つ増えました。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談するKUJIRAメソッドとしてのまとめ
「家が狭い」と感じるとき、その原因の多くは床面積そのものではなく、レイアウトに従わされている使い方のほうにあります。
KUJIRAでは、狭さの相談を受けたとき、最初に間取り図を広く描き直そうとはしません。まずは、いま使われていないスペースがどこに眠っているかを探します。階段、水回り、廊下、コーナー、それぞれが本来の役割の外で兼用できる可能性はないか。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する一つのスペースに、二つ、三つの役を持たせる。広さを足すのではなく、機能を重ねる。 これは建売リノベの制約の中で見つけた考え方ですが、戸建にも、マンションにも、同じように効きます。
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