「火事事故からのスタート」を、ご家族で抱え込まないようにする【KUJIRAメソッド⑭】

こんにちは。クジラ株式会社・デザイナーの高橋です。
![]() | Profile 高橋桃子 デザイナー 事例はこちらから 2016年にクジラに入社した最もクジラ歴が長いメンバー。住宅のみならず、オフィスリノベーションも得意としている。趣味は美味しいものを食べること。 |
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D様のリノベーションは、火事で半壊からのスタートでした。家を直すという話の前に、まず火事というショックがある。マイナスの状態で家づくりの打ち合わせを始めなければいけません。
打ち合わせを進めていくなかで、ひとつ気をつけたいことがありました。家づくりが、D様お一人の「義務」のような時間になってしまわないかということです。
家を直すのは、設計の仕事。
けれど、家を「楽しみたい場所」に変えていくのは、住む方ご家族全員の仕事だと思っています。
そこで、当時大学生だった娘様にも、打ち合わせに加わっていただくことにしました。
打ち合わせの場所は、娘様が通ってた大学の学食でした。ランチタイムのひとときを共に過ごしながら、見積もりの詳細や保険会社との調整事項、そして間取りのプランニングといった具体的な打ち合わせを進めていきました。
事務所のテーブルで「これからどうしますか?」とお話しするのとは、同じ言葉でも届き方が違ったと思います。
そのうえで、娘様ご自身の部屋のアクセントクロスと、2階トイレのクロスの選定は、娘様にお任せしました。デザイナーの私が「こちらでお選びしました」と提示するのではなく、ご本人の手で「これがいい」と決めていただくのです。


完成した家には、娘様が選ばれたクロスが貼られているお部屋があります。
その壁の前を通るたび、ご家族のなかで「あの打ち合わせ」「あの学食のランチ」「自分が選んだ柄」が思い出される。これは、引き渡しの瞬間で終わる価値ではなく、住んでいる時間のなかで何度も立ち上がる価値です。
火事という出来事から始まったプロジェクトでしたが、終わってみるとご家族にとって「家を直した記憶」だけでなく「家族で一緒に家をつくった記憶」が残っているはず。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談するクジラメソッドとしてのまとめ
家を直すという仕事は、機能の回復だけでは終わりません。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談するクジラでは、住まいづくりをご家族全員が参加できる時間にしたいと考えています。打ち合わせは事務所でするものという前提を一度外し、お客様が落ち着く場所まで足を運ぶ。決定の権限を、ご家族のなかで分散させるのです。その積み重ねが、家が完成したあとに残るものを変えていくのです。
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