【ポイント4選】ダイニングテーブルの選び方|基礎編
ダイニング空間の印象を左右するダイニングテーブル。
お気に入りのダイニングテーブルを迎えた団らんの空間は日々の食事の時間をより豊かなものにしてくれそうですよね。
どんなダイニングテーブルならお部屋に合うのか、サイズや素材、カラーと悩むポイントが多く出てくると思います。
購入・設置後に「しまった!」とならないためにもダイニングテーブルを選ぶポイントを押さえておきましょう。
ポイントを知っておくことでダイニングテーブル選びもスムーズに進みますよ。
目次
大きさで選ぶ
ダイニングテーブル選びでまず大事にしたいのは大きさです。
食事をとるスペースとして必要な大きさを確保できていなければ、いくらおしゃれなテーブルにしても毎日の生活が不便になってしまいます。
一般的に一人の食事スペースとしては幅60cm、奥行き40cmが最低限必要とされています。
しかし実際には食事で手を動かすこと、カトラリーを置くスペースを考慮して幅70cm、奥行き45~50cm程度を一人分のスペースとして見積もっておくといいでしょう。
複数人で使うダイニングテーブルの大きさはこちらを参考にしてください。
4本脚タイプのテーブルでは座る位置が思っているより内側に移動することになることを覚えておきましょう。
2人が横に並んで座る場合には脚と脚の間の広さで2人が座っても狭くないか、確認しておくといいですね。
天板の色・素材で選ぶ
目に入ってくる天板の素材や色を重視する方も多いでしょう。
ダイニングテーブルの色はお部屋のカラーとのバランスが大切です。
床や壁など広い面積のところと同じ色味、同じトーンのものにすることでインテリアがまとまります。
木材を使用したダイニングテーブルが多いですが、木材といっても種類がいくつかあります。
種類によっての特徴を知り、家族のスタイルに合ったものを選びましょう。
天然木(無垢材)
木から切り出したそのままの素材を使用しています。
木材の醸し出す雰囲気や経年変化する色味を楽しめるのがメリットです。
水気には弱く、仕上げ方法によっては定期的なメンテナンスをする必要があります。
また樹種によって伸び縮みすることで狂いが出ることも無垢材ならではのデメリットです。
天然木(集成材)
棒状にカットした天然木を接着させたものです。
木材のテーブルでは無垢材より安価なものが多く、手に入りやすい種類です。
無垢材のような伸び縮みは低減されますが、メンテナンスが必要なものもあります。
突き板
天然木を薄くスライスしたものを合板などのボードに張り付けたものを突板と言います。
見た目は無垢材や集成材のテーブルと同様に木材のテーブルですが、安価に入手できます。
反りがないので長く安定して使えます。
メラミン天板
樹脂を浸透させた紙を何層にも重ねた薄い板のことです。板の厚さは約1mmほどで、そこに木目や色柄をプリントして芯材に貼り付けます。
突き板と異なる点は天然木が一切使われていないという点です。
プリント紙化粧板
木目を印刷した紙を合板やパーティクルボードに張り付けたものです。
突板の代用としたアイテムですが、より安価に入手でき、使用している素材も軽いのが特徴です。
天然木でないので、長く使っていても見た目の変化がないことも大きなメリットです。
人工大理石
「人造大理石」と「人工大理石」ってどう違うの?と思う方もいるかと思いますが、本物の大理石を使用する人造大理石に比べて、人工大理石は「軽い」「加工しやすい」「安価」というメリットがあります。
形で選ぶ
ダイニングテーブルの形はスタイリッシュな印象や柔らかい印象を与えてくれます。
また使い勝手や同じ人数が座る場合に必要なダイニングスペースも変わってきます。
インテリアのテイストやダイニングスペースと相談しながら、どんな形がいいかも検討してみましょう。
長方形
どんな家具屋でもまず取り扱いがあり、種類も豊富にあります。
スペースによって壁付けにできたり、人が多い時には誕生日席を作ったりとレイアウトも変更しやすいというメリットもあります。
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キッチンスペースの隣に並んでダイニングテーブルを設置したレイアウトが近年多く採用されています。配膳・後片付けの動線がスムーズになるのでお子さんがいる家庭で特に人気です。
対面式のキッチンに一辺を付けたレイアウトも人気です。
ダイニングテーブルで作業をしたり、キッチンにいる人と会話をしやすくなります。ステンレスキッチンと長方形のテーブルがスタイリッシュな組み合わせですっきりしたインテリアになっていますね。
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丸形
丸いテーブルはカフェのようなおしゃれな印象や柔らかく居心地のいい空間を作ってくれます。
こちらの事例では丸いテーブルですが、アイアンの脚でスタイリッシュなデザインになっています。
天板も暗めのカラーなのでアンティークな雰囲気とよく合っています。広いスペースを必要とする場合があるのでレイアウトには注意が必要です。
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楕円形
楕円形のダイニングテーブルもおすすめです。
丸く柔らかい印象はそのままに、対面の人との距離も近くなります。リビングの形状や広さによって丸形と比べてみましょう。
丸いダイニングテーブルだと人が通りづらい部分ができるというときに、楕円形のダイニングテーブルだと解決するということもあります。
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機能で選ぶ
作業スペースとしてダイニングテーブルを使用することや、来客が多いという場合には機能付きのダイニングテーブルにすると便利です。
伸長式
天板が2重になっていて上の天板を左右に開くことでスペースが広くなる天板伸長式と天板を折りたたんで必要な時に伸ばすバタフライ式があります。
引き出し付き
作業スペースとして使用する場合にはさっと収納できる引き出し付きもおすすめです。
食事中に使う頻度の多いウェットティッシュなども収納しておけるのでダイニングテーブルの上をすっきりしておけます。
天板昇降
テーブルの高さが変えられます。
リビングスペースと兼用で使う場合に、食事の時には天板を上げて、くつろぐ時には下げて使用するなどシーンによって使い分けられます。
スペースに注意!
ダイニングテーブルを置くスペースを考える時には座った状態をイメージする方がほとんどです。しかし食事の場面では配膳や後片付けをするのにテーブルの周りを歩くという場面が必ず出てきます。
子供がいる家庭だと、子供が椅子に座っている後ろを親が行き来するなんて場面もあり、座った状態ばかりではありません。
ここで注意してほしいのがダイニングテーブルの周りに十分な移動スペースが確保できるかというところです。
人が正面を向いた状態でさらにトレーなどを持って歩く場合に必要なスペースが60cm程度と言われます。人がすれ違って歩く場合には110cm程度、横向きに通るのであれば45cm程度見積もっておきましょう。
また人がダイニングチェアに座るのはテーブルから50cm程度みておくといいでしょう。
さらに椅子をひいて立ち上がる際には70~80cmスペースを必要とされます。
大きめのテーブルにした結果、チェアの後ろを通りにくくなると食事の用意や後片付けの動線が悪くなってしまうので注意しましょう。
4人掛けのテーブル(長方形)に4脚並べてダイニングテーブルの周りを全て通れるように配置するのであればダイニングスペースとして横260cm、奥行き220cm以上をダイニングスペースとして確保しておくとスムーズです。
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お気に入りのダイニングテーブルを迎えましょう
毎日食事や団らんの場面で多く使うダイニングテーブルは家具のなかでも慎重に選びたいアイテムかと思います。
今回紹介してきたポイントを抑えておくことで失敗のないダイニングテーブル選びができるのではないでしょうか。
これから家づくりをするという方は工事業者に家具を配置したイメージも共有できるか相談してみるといいかもしれません。
購入・設置後にイメージと違ったとガッカリすることが避けられます。
長く使いたくなるお気に入りのダイニングテーブルを見つけてくださいね。