2024.07.13
最終更新日
2024.08.20
リノベーションのヒント

【泊まれる町工場!?】今話題のコンバージョンとは、リノベーションとどう違うのか?

こんにちは!クジラ株式会社の矢野です。

Writer
矢野浩一
代表取締役/プロデューサー
調理師学校を卒業後、起業という夢を叶えるため不動産業界へ。
20年近い不動産・建築業界での経験から、空き家を利活用した新しい形のホテル「SEKAI HOTEL」などの事業も手がける。
CREATOR’s STORY|矢野 浩一

最近「あれ、どうやって作ってるの?」と聞かれることが少なくありません。

クジラ株式会社が手がけるSEKAI HOTEL Fuseはホテルの客室を、モノづくりの街である東大阪にちなんで「泊まれる町工場」をコンセプトにデザインしています。

「泊まれる町工場」を目指したリノベーション

みなさんの「どうやって作ってるの?」には、実際に町工場のリノベーションを検討されている事業主の方や、どういう経緯でコンセプトにたどり着いたかが気になる建築業界・ホテル業界の人など、いろんな方がいらっしゃるので実際のところを解説したいと思います。

リノベーションホテル

リノベーションとコンバージョンの違い

「町工場として使っていた建物を、ホテルの客室としてリノベーションした」という場合、これをコンバージョンと呼びます。

コンバージョンとは、建物の用途が変わる場合に使われる言葉です。

建物の用途が、「町工場」から「宿泊施設(ホテルの客室)」に変わるということですね。

コンバージョン

2023年には、星野リゾートが奈良県にある国の重要文化財「旧奈良監獄」をホテルとしてコンバージョンすることを発表しています。(2026年開業予定)

引用:国の重要文化財・旧奈良監獄を活用した監獄ホテル、ブランドは「星のや」に決定

コンバージョンの事例

「付加価値を与える」「生まれ変わらせる」というような意味で使われるのがリノベーションです。この10年、リノベーションは一般的にも広く利用される手段となり、それに引っ張られる形で、建物の用途を変えて新しい価値やストーリーを紡ぐコンバージョンの事例もたくさん増えてきました。

−倉庫や工場だったところが、最近オシャレなカフェになった

ということも珍しくはない時代になりましたよね。

金物屋だった町工場をシェアキッチンにコンバージョン

店舗リノベーション

こちらは、商店街に面する金物屋の町工場として長年使われてきた建物をシェアキッチンにコンバージョンしたものです。

商店街の新たな憩いの場として活躍しています。

店舗リノベーション

▼このコンバージョンの事例を見たい方はコチラ!

長年愛されてきた書店をホテルにコンバージョン

SEKAI HOTEL Takaoka フロント

富山県高岡市にある文苑堂書店は、2019年に惜しまれながらも閉店。かつては、ドラえもんの作者である藤子F不二雄が通い詰めたことで有名な書店でした。

SEKAI HOTEL Takaoka フロント

「文苑堂書店」の看板も残したままホテルにコンバージョンされて、地元の新しいランドマークとして生まれ変わりました。

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SEKAI HOTELは商店を「町工場風」にコンバージョン

冒頭の話に戻りますが、SEKAI HOTEL Fuseは町工場をリノベーションしたのではなく、空きテナントだった商店を「泊まれる町工場」のコンセプトに基づいてコンバージョンしたホテルとなります。

使い古された波板を設置したり、鉄管で作られた階段など「町工場に泊まれる」というコンセプトを体現したデザインになっています。

商店街で長いこと紙業を営んでいた商店跡地をコンバージョンし、室内を解体した際に出た古材も再利用するなど、建物の歴史をしっかり引き継いだホテルです。

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コンバージョンはいわゆる「エモい」

古い建物をコンバージョンして、カフェやオフィス、宿泊施設などが生まれ変わった事例はもはや少なくありません。

身近なところでは、スターバックスが全国の歴史ある建物をリノベーション・コンバージョンして営業しているケースも多く見られます。

コンバージョン

引用:スターバックス|リージョナルランドマークストア

歴史ある建物が、現代のデザインを帯びて生まれ変わった姿に、多くの人が「カッコいい」「可愛い」という感情を抱きます。

そこには、優れた機能性・意匠性に加えて「長い時間をかけて紡いできたエモさ」を感じるのかもしれません。居住用・商業用問わず、建物の歴史を継承しつつ、新しい形へリニューアルするコンバージョン。これからもっと広まっていきそうですね。

コンバージョンに興味のある方は、ぜひクジラにお問い合わせください!

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WRITERこの記事を書いた人

代表取締役 / プロデューサー

矢野 浩一KOICHI YANO

代表取締役(プロデューサー) / 宮崎県出身 / お客様の“不安”を”安心”に転換できるプロデュース / お客様と一緒にチームを作るのがクジラ流です。とことんこだわりたいお客様から、「どうしていいかわからない」というお客様までクジラスタッフを上手くご利用ください。

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