【フローリング種類】木目も香りも楽しめる!スギの特徴とインテリア事例
住まいに取り入れる木材はどんなことを重視しますか?特に住まいにおいて広い面積を占める床材を選ぶなら、木の持つ香りや色味や木目を楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
そんな願いにぴったりなのがスギのフローリングです。
スギは花粉症のイメージも強いですが、実は建材として優れものでもあります。
今回はスギ花粉というマイナスイメージを覆してしまうほどのスギの魅力を紹介します。
目次
スギとは?
日本の固有種であるスギは日本の人工林の大半を占め、昔から日本人には多く使用されてきました。
成長が早く真っすぐ伸び植林しやすかったため、今ではほとんどのスギが植林されたものです。
秋田地方や屋久島のスギは天然スギとして有名で、流通量も他より少なく、価格も高くなります。
また一般的に寒い地域で育った方が目の詰まった堅いスギに、暖かい地域で育った方が目の粗い軽く柔らかいスギに育つ傾向にあります。
スギの特徴
先ほども述べたように生息地によって特徴に少しずつ違いはあるものの、基本的な特徴は共通しています。
性能も見た目も使用するメリットたくさんのスギの魅力についてみてみましょう。
高い調湿効果と断熱効果
スギは密が低く間に空気をたくさん含んでいます。
そのため湿気を吸収したり、反対に空気が乾燥している時には湿気を放出したりしてくれます。
このため、湿度の高い日でもスギのフローリングはベタつくことなく、サラッとした肌触りを保っています。
梅雨や夏のじめっとした空気でも、スギの調湿効果のおかげで自然と過ごしやすい環境になりますね。
また空気の層を多く含んでいるので断熱効果も高いこともスギの魅力的な特徴です。
夏は冷たく、冬は暖かいので年中素足でも快適に過ごせます。
柔らかさに反した抜群の耐久性
スギの魅力の一つに肌触りの良さと柔らかさがあります。
すぐに傷がついてしまうというマイナス面とも言えますが、小さいお子さんやペットがいる家庭では柔らかい床にしてあげたいという要望も多く、スギのフローリングはおすすめです。
木が柔らかいと聞くと耐久性が心配になるかもしれませんが、心配は無用です。
スギはヤニという樹脂が多く含まれていることで腐りにくい特性を持っています。
防虫効果もあると言われ、長く安心して使うことができる樹種でしょう。
香り・木目・色味に注目!
スギの香りは主張しすぎない程度に甘い香りがします。
その香りはリラックス効果があるとされ、住まいにいながら森林浴をしているような気分になれます。
そしてスギと言えば何より注目してほしいのが木目です。
くっきりした木目はスギの産地によって異なるものもありますが、多くは印象的な木目で経年変化によってさらに際立っていきます。
スギを取り入れたインテリア
実際にスギのフローリングを取り入れているインテリア事例を紹介します。
スギ×ナチュラルモダン
梁や建具、ダイニングにアクセントとなる黒を取り入れているナチュラルモダン。
スギのフローリングはモダンでありながら暖かい空間を演出しています。
ナチュラルでもスギのフローリングがアクセントになってシンプルすぎないお部屋になります。
スギ×ヘリンボーン
個性的な印象のヘリンボーン張りにスギを取り入れるとより主張の強い見た目になります。
シンプルよりは可愛らしい雰囲気になるので、カントリーテイストのような凝ったインテリアにバッチリです。
カントリーテイストだけでなく、クロスや家具をシンプルにすれば北欧テイストやナチュラルにも、和風の家具を置いたら和モダンといった風に、どんなテイストにも合いますよ。
シンプルな内装コーディネートで床を主役に
スギのフローリングを使用するとその独特の見栄えから、周辺のコーディネートはシンプルに抑えても十分個性のある空間になります。
無地の建具と合わせてみても、全体の心地いいバランス感を感じますよね。
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スギでデザインも性能も満足する空間に
意外に知られていないスギのフローリングについて解説しました。
住まいづくりに使用する木材はあれこれとこだわってしまいますが、日本人になじみ深いものを使うことでどこか懐かしみのある居心地の良さも感じさせてくれます。
灯台下暗しではないですが、日本固有種のスギこそ、私たち日本人の住まいにぴったりの木材かもしれませんね。
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