2023.02.16.Thu リノベーションのヒント

「派手かな…?」を解決!バランス感あるリフォーム・リノベーション事例6選!

リノベーションのヒント

こんにちは!クジラ株式会社デザイナーの兒島(こじま)です。

夢のマイホームをリノベーションで!と張り切ったものの、「派手に見えたり、オシャレすぎるのはちょっと勇気が出ない…」という人も多いのではないでしょうか。

Writer
兒島ゆう子
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大学で建築を学び設計デザイナーとしてクジラに入社。SEKAI HOTEL 高岡のPJにも携わるなど住宅だけでなく幅広くリノベーションの引き出しを持つデザイナー。豊かな感性と視点を持ち、お客様と細かく打ち合わせを重ねてリノベーションを創っていくことが得意。

弊社にご依頼頂くお客様の中にも「あまりオシャレに詳しくないから、シンプルでいいです」という方も少なからずいらっしゃいます。

しかし、せっかくの住まいづくり。

今回はあまり主張しすぎない、良いバランスのデザインについてリノベーションのプロが紹介します!

カラーバランスが良いインテリアとは

インテリアのカラーを決める大原則をご存じですか?

よほどのこだわりがない限り、インテリアに取り入れるカラーは3色にまとめるのが鉄則です。どうしても、という場合でも多くて4色程度に抑えるとお部屋のデザインがまとまります。

またベースのカラーとメインのカラー(アソートカラー)、さらにアクセントのカラーがまとまりよくなる比率も決まっています。

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ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー=70 : 25 : 5

ベースカラーはお部屋の大部分を占める色なので、床や天井、壁といった広い範囲に使用します。

アソートカラーは部屋の約25%を占めるカラーで、ソファやテーブル、カーテンなどの大きな家具に取り入れられます。

すでに手持ちの家具でリノベーション後にも使用したい物がある場合には、お部屋のデザインだけでなく、手持ちのソファやテーブルに合わせたカラーを選ぶことも大切です。

さらにアクセントカラーは部屋の5%程度なのでクッションや小さめのラグなどの小物に取り入れると効果的です。一か所に大きく取り入れるよりも数か所に分けて取り入れることでよりバランス良く見せてくれます。

リフォーム・リノベーション事例1 ―真鍮とピンクの寝室が上品さを演出!

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私が担当させていただいたこちらの事例では、

ベースカラー:グレー

アソートカラー:ピンク

アクセントカラー:ゴールドカラー

の組み合わせを取り入れています。

黄金比を守ることで一見派手になりそうなカラーの組み合わせをホテルライクにすっきりまとめています。

ゴールドも数か所に分けて取り入れているので、キラキラした派手さを演出するのではなく、お部屋のアクセントとしてインテリアを引き締めています。

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リフォーム・リノベーション事例2 ―シンプルで可愛い!白×グレー×木目

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シンプルかつ可愛い印象をもたらせてくれる組み合わせが「白×グレー×木目」です。

ベースカラー:白

アソートカラー:木目

アクセントカラー:グレー

という組み合わせで、ナチュラルで可愛い演出が可能です。

この組み合わせはカフェで使われることも多く、居心地の良さを演出するのにちょうど良いのかもしれませんね。

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異素材の組み合わせでコーディネート

上で紹介したように、カラーの基本を守っていればバランスのいいインテリアコーディネートに近づけますが、色をあれこれ使用したくないという方もいますよね。

シンプルにしつつも、メリハリのあるインテリアコーディネートにするには“異素材の組み合わせ”を取り入れるという方法もあります。

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素材には大きく分けて「無機質」と「有機質」があります。

「無機質」とは生命活動の無い物質を指し、インテリアではコンクリート・ガラス・ステンレス・モルタル・タイルなどが代表的です。

クール、スタイリッシュな空間に仕上げてくれて、和洋問わずに取り入れやすいのが特徴ですが、無機質で揃えると少し殺風景な印象を与えることもあります。フローリングが主流の今ではお部屋のアクセントとして無機質を使用することが多いでしょう。

無機質とは反対に「有機質」は、木材のような生命活動のあるものを指します。暖かいイメージを与えてくれるので、多くの方が床や壁など広い範囲に取り入れています。

有機質の代表である木材はどんな素材・テイストにも合わせやすいので、木材と無機質素材との組み合わせで考えるとデザインがまとまりやすくなります。

リフォーム・リノベーション事例3 ―ガラス戸×ステンレスキッチン

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こちらの事例では異素材であるガラスとステンレスをお部屋のなかでも視界に入りやすいドアとキッチンに採用しています。

カラーは白基調でまとめているのにお部屋が単調にならないのは、こういった異素材の組み合わせがお部屋のアクセントになっているからです。室内窓は大きく存在感があるのに解放感も生まれます。

空間を分けていても隣の部屋の様子が見えるので、小さいお子さんがいる家庭などに特に人気です。

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リフォーム・リノベーション事例4 ―モルタル×木材

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リビングのなかでひときわ目を引くキッチンカウンターはモールテックス。梁もコンクリート打ちっぱなし、キッチンスペースはタイルを使用しモダンな印象を与えています。

▼モールテックスについて詳しく知りたい方はコチラ!

一方でダイニング・リビングスペースの床に木、観葉植物などの有機質を取り入れてキッチンスペースとは違ったデザインに。メリハリをもたせることでリビング・ダイニングにいても、キッチンにいてもインテリアを楽しめる空間に仕上がっています。

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アクセントクロスを取り入れたコーディネート

アクセントカラーをリビングに取り入れたいという希望は多く聞かれます。いざアクセントクロスを選ぶとなるとお部屋のどこに取り入れようか、何色にしようかと悩みますよね。

アクセントカラーはお部屋の10~20%に収まるように位置を決めるのがベストです。すでに手持ちの家具をリノベーション後にも設置予定なら家具の色と合わせるとインテリアがまとまります。家具だけでなく、ドアやカーテンなどと合わせてもいいですね。

ただしカーテン近くにアクセントクロスを取り入れる場合にはカーテンと同系色にしてしまうと「アクセント」でなくなってしまいます。

リフォーム・リノベーション事例5 ―シンプルな内装にネイビー

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すでにお手持ちのソファに合わせた濃いネイビーのアクセントクロスがコーディネートした事例です。

アクセントクロスの色を決める際にはできるだけ大きめの見本(サンプル)で、実際に貼る場所の明かりの下で見てみると出来上がりのイメージがしやすくなります。

濃い色は広い面積には使いにくいですが、テレビ周りなら見える場所が限られるので程よいアクセントになります。

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フォーカルポイントもオススメ

お部屋に目を引く部分があるとインテリアにメリハリが生まれるだけでなく、奥行きが感じられるのでおすすめです。

アクセントクロスではない、「フォーカルポイント」を設えることで目を引く部分を作る選択肢もあります。

フォーカルポイントになるものとしては

絵画

飾り棚(小物)

などがあります。

奥行きの狭い方向にフォーカルポイントを作るとお部屋に圧迫感が出てしまうので、奥行きのある方向に作りましょう。

リフォーム・リノベーション事例6 飾り棚と観葉植物がポイント

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ダイニングテーブルの奥に見える飾り棚やサンルーム側に設置された室内窓から見える観葉植物がポイントのリビング・ダイニング。

こちらではダイニングテーブル側の壁に飾り棚を設置し、家族の写真やお気に入りの小物を並べて温かい空間になっています。木とアイアンという組み合わせも有機質と無機質の組み合わせをしっかり生かしています。

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もう一つのフォーカルポイントである室内窓には観葉植物が奥に見えるようになっています。

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バランスのいいコーディネートを実現しよう

派手すぎず、さりげなく。

言葉にすると簡単ですが、実現するには少し知識が必要です。しかし、今回ご紹介したポイントを押さえればきっとうまくいきます。

毎日過ごす空間がちょうど良い佇まいになるよう、ぜひみなさんもチャレンジしてみてください。

WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

兒島 ゆう子YUKO KOJIMA

デザイナー / 兵庫県豊岡市出身 / 暮らしが好きになるお家づくり / 蚤の市へ行ったり古い家具をもらいに行ったりと、ストーリーを大切にもの選びをしています。

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