300万円以内のマンション部分リノベーション実例|変えた所と残した所

300万円以内でマンションを部分リノベーションするなら、家全体を新しくするのではなく、暮らしで困っている所を選んで工事を絞ることになります。大阪市大正区の45.44㎡・1LDKのマンションでは、参考費用260万円(税抜。税込に換算すると286万円)・工期12日で、間仕切りの撤去、リビングだけの床のカーペット、造作収納に絞って手を入れました。
この記事では、300万円以内で考えるときの工事ごとの目安と、大正区の事例で変えた所・変えずに残した所、見積もりと管理規約で見ておくことを紹介します。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する目次
300万円以内の部分リノベーションは工事する場所を選んで考える
300万円以内に収まるかどうかは、どこを、どんな設備や仕上げで変えるかの組み合わせで決まります。広さだけで「何㎡なら300万円」とは決まりません。
表は横にスクロールできます →
| 工事 | 目安(税込) | 単位 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 壁の撤去のみ | 5万〜6万円 | 1箇所 | — |
| 壁の撤去+電気工事 | 10万〜13万円 | 1箇所 | — |
| フローリングの張り替え | 1.1万〜3.3万円 | 1㎡ | 既存の床の解体費は別 |
| クローゼット(ハンガーパイプ・造作棚などを含む) | 22万〜55万円 | 1箇所 | — |
| I型システムキッチン(壁付け) | 50万〜100万円 | 1台 | — |
| ユニットバスの交換(マンション) | 70万〜130万円 | 1箇所 | — |
表のとおり、水回りの設備は1箇所で数十万〜100万円を超える幅があります。キッチンと浴室を両方交換すると、目安の下限同士を足しても120万円(税込)で、300万円の4割にあたります。気に入った設備がグレードの高いものなら上限側に寄るため、水回りをどこまで新しくするかで、ほかの場所に使える予算が大きく変わります。
どこに予算を使うかは、一つの物差しでは決まりません。傷んだ設備を直して住まいを保つこと、狭さなど毎日の困りごとを解消すること、居心地や見た目を好みに近づけること。どの観点を重く見るかで、同じ300万円でも工事の中身は変わります。
洗面所・浴室・トイレ・キッチン・収納・床など箇所ごとの費用の幅と、800万円・1,000万円・1,500万円でできることは、次の記事が箇所別に並べています。
▼コチラの記事もおすすめ
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する260万円(税抜)で変えた所と残した所|大阪市大正区の45.44㎡マンション
1人暮らしの1LDKでLDKの窮屈さから手を入れた
大阪市大正区の中古マンション(45.44㎡・1LDK・RC造・築37年)で、1人暮らしのお客様の住まいを部分リノベーションした事例です。

表は横にスクロールできます →
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エリア・種別 | 大阪市大正区・中古マンション(RC造・築37年) |
| 面積・間取り | 45.44㎡・1LDK(1人暮らし) |
| 工事内容 | 部分リノベーション(間仕切りの撤去、リビングの床、造作収納など) |
| 工期 | 12日 |
| 参考費用 | 260万円(税抜)※税込に換算すると286万円 |
260万円(税抜)は、2026年5月に公開した施工事例に掲載している、この住まいの工事全体の参考費用です。
変えた所1 間仕切りを撤去し寝室の上部に開口を設けた


改修前(上)と改修後(下)の図面です。改修前に「LDK」「洋室」「WIC」と書かれていた部分が、改修後は「リビング」「DK」「寝室・WIC」になっています。寝室とWICは一つの部屋として書かれ、壁際には「固定棚」が描かれています。


改修前と改修後の写真です。改修前は木目のフローリングの部屋でしたが、改修後は床がグレーのカーペットになり、壁の上部には横長の開口が見えます。
変えた所2 床を変えたのはリビングだけ
床は、LDK全体を張り替えずに、リビングだけ既存のフローリングの上からカーペットを施工しました。DKの床はフローリングのまま残し、床材の違いでくつろぐ場所を分けています。

三内 絵七担当スタッフ
床の素材で居場所を分ける
LDK全体を貼り替えるのではなく、リビングだけフローリングの上からカーペットを施工しました。コストを抑えながら、床の素材でリビングを区切り、くつろげる場所をつくっています。
変えた所3 収納は木材と色をサンプルで選んだ
記事の最初の写真が、この住まいでつくった造作収納です。
三内 絵七担当スタッフ
後回しにしがちな収納に時間をかける
収納は後回しになりがちですが、お客様と一緒に時間をかけて向き合いました。木材・塗装色・クロスまで、サンプルを並べながら選んでいます。「好き」を並べる楽しさが詰まった収納です。
残した所 部屋数と水回りの位置
図面を比べると、部屋数は改修前も改修後も1LDKで、キッチン・浴室(UB)・トイレ・洗面室・玄関の位置は変わっていません。
水回りの位置を動かす工事を加えると、費用の幅は大きくなります。システムキッチンの交換にレイアウト変更を伴うと、目安は150万円〜(税込・1箇所)です。
↓こちらの施工事例もご覧ください
300万円の見積もりに含まれるものと管理組合への申請
300万円以内かどうかは、見積もりの総額に何が含まれるかで変わります。マンションでは、間取りや床の工事に管理組合への申請が要るかも、工事の中身を決める前に見ておきます。
見積もりの総額に何が含まれるか
同じ「300万円」でも、設計費、家具やカーテン、照明器具、消費税が含まれるかどうかで、実際に支払う金額は変わります。大正区の事例の参考費用も税抜の金額です。複数の見積もりを比べるときは、税込か税抜か、どこまでが総額に含まれるかをそろえてから比べます。
マンションの管理規約で工事の手続きを確認する
マンションでは、間取りの変更や床のフローリングの工事が、管理組合への申請の対象になることがあります。国土交通省のマンション標準管理規約では、共用部分や他の住戸に影響を与えるおそれのある専有部分の修繕等は、あらかじめ理事長に申請して書面による承認を受けるとしています。承認が必要な工事の具体例には、床のフローリングや間取りの変更などが挙げられています。
標準管理規約はひな型で、実際にどの工事に申請が要るかは、マンションごとの管理規約と管理組合の判断で決まります。工事の内容を決める前に、管理規約と申請の手順を管理会社に確認しておきます。
参考:国土交通省「マンション標準管理規約」(令和7年改正 単棟型 第17条・第17条関係コメント②)
300万円以内のマンション部分リノベーションの分かれ目は水回りの設備
300万円以内のマンション部分リノベーションでは、キッチンや浴室の設備まで新しくするかどうかで、間取り・床・収納に回せる予算が大きく変わります。見積もりは、税込か税抜か、どこまでが総額に含まれるかをそろえて比べます。
大正区の45.44㎡・1LDKでは、設備の位置を動かさずに、間仕切りの撤去と寝室上部の開口、リビングだけのカーペット、サンプルを並べて選んだ造作収納に手を入れ、参考費用は260万円(税抜)でした。
まずは今の住まいで困っている所を、傷んだ設備・毎日の窮屈さ・見た目の好みに分けて書き出し、どれを300万円の中に入れるか選んでみてはいかがでしょう? 水回りの設備の交換やキッチンのレイアウト変更まで入れると300万円に収まらないときは、予算を600万円に広げた場合の工事の中身が比べる相手になります。マンションなら水まわり設備の交換、キッチンのスタイル変更、リビングダイニングの全面リフォームが、その記事に挙がっています。
▼コチラの記事もおすすめ
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する





担当スタッフ
壁をなくして空気をつなぐ
LDKの窮屈さを解消するために、間仕切りを撤去しました。寝室の上部には開口を設けて、空調効率と開放感を両立しました。つながった空間が、ひとり暮らしにちょうどいい距離感をつくっています。