2022.06.05.Sun リノベーションのヒント

古民家リノベーション! その魅力や費用、補助金は?

歴史を感じる空間やレトロなものが好き。

代々受け継いできた家を長く快適に住みたい。

そういった願いを叶えられるのが古民家を利用したリノベーションです。
最近では、住宅だけではなく、カフェや宿泊施設などで古民家リノベーションを見かけることも多くなってきました。

「古民家」と聞くと、古いデザインや機能性の面で不安を感じる方もいるかもしれません。
しかしリノベーションすることで、古民家でも長く快適に暮らせる自分たちのお気に入り空間を作ることができます

今回は古民家のリノベーションについてわかりやすく説明します。

「古民家(こみんか)」って?

「古民家」とは明確な定義があるわけではなく、「昔に建てられた日本様式の家」を総称した言い方です。
建築基準法が制定される1950年以前の建物を呼ぶことが多く、職人技で建てられた家は日本人がどこか懐かしく感じる雰囲気を持っています。

近年、田舎に移住する人や建替不可物件に住みたい人が、自分たちの住みやすいスタイルに変えていく古民家リノベーションが注目されています。

そんな「貴重な建物」である古民家特有の温かみを自分の住まいに取り入れたい人も多いでしょう。

古民家リノベーションの魅力

古民家リノベーションと聞くと「古い家より新しい家の方がいいでしょ」なんて思うかもしれません。
古民家にそのまま住む、もしくは新築を建て直すわけではなく、なぜ古民家をリノベーションするのか?
古民家リノベーションのメリットや魅力をみてみましょう。

古民家リノベーションの魅力① 新築では実現できないデザイン

古民家には日本の昔ながらの雰囲気が感じられるのが一番の特徴です。
梁や柱などにはヒノキやケヤキなど今では高級な建材が使用されされることが多く、それらがむき出しになっているデザインになっており、独特な風合いを持ち合わせています。

▼この古民家リノベーション事例はコチラ!

こちらは立派な梁や大黒柱をそのまま生かしたリビング。
経年変化した木の風合いにリノベーションによって自然な和モダンテイストにするのも人気です。

経年変化による風合いは新築住宅では実現不可能であり、長い時間によって実現するものです。

古民家リノベーションの魅力② 住居面積

古民家の多くは、解体して新築すると古民家の時よりも住居面積が減る傾向があります。
建物を新築する際は、必ずその土地に決められた住居面積の上限を守らなくてはなりません。
しかし法律で定められた、住居面積の計算方法が昔と今では異なります。そのため昔に建てられた古民家の方が住居面積が広くなるのです。

言い換えれば、同じ場所にある同じ広さの土地でも昔に建てられた古民家の方が、今から建てる新築よりも住居面積が広いということになります

古民家リノベーションの魅力③ 固定資産税が軽減される

古民家の場合、新築よりも固定資産税が抑えられます。一般的に固定資産税は築年数をもとに計算されるためです。

固定資産税とは建物と土地にそれぞれ必要な税金ですが、建物の固定資産税は新築時が一番高く、古くなるほど安くなります。一定以上古くなると、建物の価値が無いことになり、建物にかかる固定資産税はゼロになります。

同じ場所に住みたい、同じ規模の家にしたいという場合には建替えや新築よりも古民家リノベーションの方がランニングコストとしては安くなります

ただし固定資産税の計算方法については各自治体によって異なるので、事前に調べておく必要があります。

古民家リノベーションにかかる費用

古民家リノベーションは家のダメージの修繕や断熱や耐震の工事が必要なため、他のリノベーションに比べると高額になります

例えば、二階建ての住居面積80㎡の古民家であれば水回りの交換だけなら300〜600万円、それに加えて壁紙や床材などの内装のリニューアルも加えると800〜1400万円程度かかります。

その他にも、間取りを変える、階段を架け替える(新しくする)、耐震補強、防水工事、屋根の葺き替え、外構工事なども追加していくのであれば別途費用が必要です。
多くの古民家は、部分的な改修のみでは雨漏りや耐震の面で不安が残るため、大規模なリノベーションを必要とします。

先述した二階建ての住居面積80㎡の古民家のリノベーション規模であれば、1,800〜2,600万円ほどの予算で計画する必要がありそうです

古民家リノベーションは補助金がでる?

古民家は、
・現在の耐震基準をクリアしていない
・夏に過ごしやすさを重視した風通しの良い造り
・部屋の入口に縁がある、階段が急で高齢者が住みにくい
ということも多いです。

こういった問題を解決する耐震や断熱の工事、バリアフリー化には国や各自治体から補助金が出ます
長く住んでいくうえで必要な家の性能について、プロと相談し、利用できる補助金をうまく使いましょう。

ほっとする古民家を自分好みにリノベーションしよう

古民家リノベーションの魅力について今回は触れてきました。
懐かしさを感じさせる、帰ってきた時にホッとするというのは家づくりの中でもすごく大事なポイントです。

近年のスタイリッシュ・モダンな雰囲気ももちろん素敵ですが古民家にはまた違った良さがあります。
気に入った古民家、受け継いできた家をより自分たち好みにアップグレードさせていきましょう!

 

 

WRITERこの記事を書いた人

代表取締役 / プロデューサー

矢野 浩一KOICHI YANO

代表取締役(プロデューサー) / 宮崎県出身 / お客様の“不安”を”安心”に転換できるプロデュース / お客様と一緒にチームを作るのがクジラ流です。とことんこだわりたいお客様から、「どうしていいかわからない」というお客様までクジラスタッフを上手くご利用ください。

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