白のインテリアは難しい?これだけは守りたい5つのポイント【おしゃれな事例あり】

白は明るく清潔なイメージがある一方で、部屋が真っ白だと、緊張感がありリラックスできないということもありますよね。ホワイトインテリアは、単純に白で統一するだけではなく、色味や素材を工夫することで居心地のいい空間になります。
そこで今回は、白い空間をセンスよくおしゃれにまとめるポイントと、ホワイトインテリアのメリット・デメリットをご紹介します。
実際のリノベーション事例もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
ホワイトインテリアはどんな人におすすめ?
必要最小限に抑えたいミニマリスト
ホワイトインテリアは、ものを必要最小限にしたいミニマリストにピッタリです。
部屋を白で統一すれば、色の情報が少なくすっきりした印象になります。
また、白は汚れが目立ちやすい色ですが、ものが少ないミニマリストであれば、毎日掃除をするのも苦ではないでしょう。
ものが多い人こそオールホワイト
ものが多い人にも、ホワイトインテリアがおすすめです。
白で統一することによって、ものが多くても、ゴチャっとしたイメージを軽減させてくれます。
化粧品などでものが溢れがちな洗面所では、ボトルを白に統一することですっきりしますよ。
白い空間をセンス良くまとめるポイント
白のトーンを合わせる
全て白い家具で合わせても、部屋がゴチャついて見えることがあります。
これは、白のトーンが混在していて、まとまっていないからです。
そのため、家具や壁の色などを選ぶ際は、色のトーンを揃えることが重要。
色のトーンは大きく分けると2種類あり、ブルーベースとイエローベースに分けられます。

・ブルーベース:冷たいイメージ
・イエローベース:温かいイメージ
まずは、冷たい印象か温かい印象にするかを決めてから選ぶと、最終的に統一感のある部屋にすることができますよ。
異なる素材の白をミックスする

ホワイトインテリアは単調になりがちですが、素材の違いで部屋にアクセントをつけることができます。色や柄を入れたくない人は、異なる素材を取り入れるとインテリアを楽しむことができますよ。
アクセントを入れるおすすめのアイテムは、以下の3つ!
クッションカバー
クッションカバーは、レザーにすればクールな印象に、毛が長いふわふわなものを選べばガーリーな印象になります。素材の種類がたくさんあるため、インテリアのテイストに合わせて選ぶことができますよ。
ラグ
床の色がインテリアと合わない場合、ラグやカーペットを敷いて床の存在感を抑えることもできます。
また、居心地の良さをプラスしたい人にもおすすめです。
カーテン
スッキリ見せたい場合はブラインドを選びましょう。ガーリーなインテリアに合わせるなら軽くてふわふわしたカーテンがおすすめです。ナチュラルテイストなら、リネン素材のカーテンが合いますよ。部屋の中でカーテンの色や素材は印象を左右する大きなパーツです。カーテンも様々な素材があるので、インテリアのテイストに合わせて選んでみましょう。
光沢感に注目する

素材や色のトーン以外にも、光沢感の違いに注目しましょう。家具の中でも特に、テーブル、テレビ台、収納棚など大きな家具は表面の加工によって大きく印象が異なります。
素材の光沢感には、ツヤかマットの2種類があります。
高級感を出したい場合には、ツヤのある白を、ナチュラルな雰囲気にしたい場合はマットな白を選びましょう。
ただし、全てをツヤのある家具で揃えると光の反射がきつく、落ち着きのない空間になることもあります。光沢感のある家具は部分的に取り入れ、別の素材で高級感を演出しましょう。
曲線と直線を使い分ける

曲線と直線を使い分けることで、統一感のあるインテリアにすることができます。
曲線:優しい、ナチュラル
直線:クール、スタイリッシュ
曲線は、自然界の洞窟や木をイメージさせるため、優しい印象になり、ナチュラルテイストにすることができます。一方で直線は、人工的な機械をイメージさせるため、クールでスタイリッシュなテイストにすることができます。
リノベーションで曲線を取り入れたい場合は、アーチ型の入り口が人気です。パントリーなど扉が必要ない所がおすすめですよ。直線を取り入れる場合には、縦型のブラインドやキッチンとテーブルの高さを揃えるなど、1本の線を強調する工夫が効果的です。
電球は「昼白色」のものを選ぶ
電球の色には、昼光色、昼白色、電球色の3種類あります。電球を選ぶ際には、太陽光に近い昼白色にすることで、ホワイトインテリアの雰囲気に馴染みますよ。

蛍光灯のように青白い昼光色は、白い空間がより冷たく見えてしまいます。また、オレンジ味が強い電球色は、ホワイトインテリアの雰囲気が崩れてしまいます。
そのため、太陽光に近い昼光色がインテリアの邪魔をせず、ホワイトインテリアに適した電球です。
真っ白すぎて落ち着かない…に注意
真っ白すぎる空間は、清潔感がある反面、緊張感を与え、落ち着かない印象になってしまうことがあります。そのため、白のトーンを揃えたり、異なる素材の白をミックスしたりするなど、工夫を凝らすことで、居心地の良い空間を作り出すことができます。光沢感のある素材を部分的に取り入れたり、曲線と直線を効果的に使い分けたりすることも有効です。また、照明の色を太陽光に近い「昼白色」にすることで、ホワイトインテリアの雰囲気に自然に馴染ませることが可能です。これらのポイントを押さえることで、真っ白な空間でもリラックスできる、洗練されたインテリアを実現できるでしょう。
白にプラスする、個性的なリノベーション事例
白は他の色と馴染みやすい特徴があります。白い部屋に他の色をプラスすることで、スタイリッシュ、フェミニン、ナチュラルなど、様々なテイストに変えることができます。
白にプラスする、個性的なリノベーションの事例をご紹介します!
白×黒=スタイリッシュ

真っ白な壁、床、天井。一見、単調な印象がありますが、黒色の照明や家具で差し色を加えることで、良いリズムとともに、奥行きのある空間が生まれます。また、部屋の中央にあるカウンターテーブルが空間にさらにアクセントを加えています。
白×ゴールド×ピンク=フェミニン

白にゴールドとピンクを加えることで、高級感のあるフェミニンなインテリアに。リビングなど常に目に入る場所では、ピンクの壁紙に挑戦しづらいという人には、トイレや洗面所などの小さな空間に取り入れるのがおすすめです。かわいいが詰まった空間に気分が上がりますよ。
白×木×グレー=ナチュラル

壁、扉、照明器具は白に統一しています。梁やテーブルを木目調にすることで落ち着きのあるナチュラルな空間に。イスのグレーが部屋をほどよく引き締め、インテリアのアクセントになっています。
場所別のホワイトインテリア事例
ホワイトインテリアは、単に白で統一するだけではなく、部屋の場所ごとに色のトーンや素材、光沢感を使い分けることで、居心地の良い空間を演出できます。特にリビングや寝室では、柔らかな印象のオフホワイトやアイボリーを基調とし、異なる素材のテキスタイルを組み合わせると良いでしょう。キッチンやバス・トイレなどの水回りは、清潔感を重視し、光沢感のある白を取り入れることで、衛生的な印象を与えられます。それぞれの空間の目的に合わせて、白の特性を最大限に活かしたインテリアコーディネートが可能です。
リビング
リビングは家族が集まる団らんの場所であるため、リラックスできる空間づくりが重要です。そのため、真っ白ではなく、オフホワイトやアイボリーといった温かみのある白を基調にすることがおすすめです。また、カーテンやクッションカバー、ラグといったファブリック類に異なる素材の白を取り入れることで、空間に奥行きと表情が生まれます。例えば、リネン素材のカーテンで自然な光を取り入れ、ウールのラグで足元に温かみを加えるなど、素材感の異なるアイテムを組み合わせると、居心地の良いリビング空間を演出できます。
キッチン
キッチンは、清潔感を保ちたい場所のため、ホワイトインテリアが非常に効果的です。特に、壁やシステムキッチンなどの大きな要素を白で統一することで、空間全体が明るく広々とした印象になります。光沢感のある白い素材を選ぶと、汚れが拭き取りやすく、衛生的な状態を維持しやすいでしょう。一方で、全てを真っ白にするのではなく、木目調のカウンターやステンレス素材の調理器具を取り入れることで、単調にならず、洗練された印象のキッチン空間を演出できます。
寝室
寝室は心身を休める大切な場所であり、ホワイトインテリアは安らぎと落ち着きのある空間を演出するのに適しています。真っ白な空間は緊張感を与えてしまう可能性があるため、オフホワイトやアイボリーなど、温かみのある白を基調にすることがおすすめです。また、ファブリック素材のカーテンやクッション、ラグなど、異なる素材感の白いアイテムを取り入れることで、単調にならず、心地よい奥行きのある空間を創り出すことができます。例えば、柔らかい肌触りのリネン素材の寝具や、ふわふわしたウール素材のラグなどを取り入れると、視覚だけでなく触覚からもリラックス感を高めることができます。
バス・トイレ
バス・トイレは清潔感を保ちたい場所であり、ホワイトインテリアは非常に効果的です。特に、壁や床、収納棚などの大きな要素を白で統一することで、空間全体が明るく広々とした印象になります。光沢感のある白い素材を選ぶと、水滴や汚れが拭き取りやすく、衛生的な状態を維持しやすいでしょう。一方で、全てを真っ白にするのではなく、タオルや小物にアクセントカラーを取り入れたり、木目調の収納を取り入れたりすることで、単調にならず、洗練された印象の空間を演出できます。
【白コーディネート】住まいメリット・デメリット
白い空間をセンス良くまとめるポイントや施工事例をご紹介しました。
最後に、住まいに白のコーディネートを取り入れた場合のメリットやデメリット・注意点を解説します!
メリット
広く見える

みなさんもご存知のとおり、白系の色は膨張色なので、部屋を広く見せる効果があります。
そのため、部屋の狭さに悩んでいる人におすすめの色です。ソファや収納棚などの大型家具を白にすることで圧迫感を抑えることができますよ。
清潔感がある

白には、清潔、神聖、純粋といった印象を与えます。
そのため、衛生面を徹底する病院やクリーンなイメージの教会などでは、白を基調とした部屋がほとんどです。
家では、清潔に保ちたい洗面所やトイレなどに取り入れるのがおすすめです。
家具によって様々なテイストに変えられる

白はどの色とも合わせやすい色です。そのため、インテリアの好みが変わっても模様替えしやすいメリットがあります。壁・床・天井などは白で統一しておくと、好みが変わっても安心ですよ。
部屋のテイストを変えたい場合は、家具で色を加えると簡単にイメージを変えることができます。例えば、白とベージュなどの茶系でナチュラルテイスト、白と黒でスタイリッシュなテイストが人気です。
デメリット
緊張感がある

白には、清潔な印象があると同時に、緊張感を与える色でもあります。
しかし、素材を工夫することで、オールホワイトでも安心感のあるインテリアにすることができますよ。
床の汚れが目立つ

白はどうしてもほこりや汚れが目立つので、避けている人も多いかもしれません。
しかし、今では軽く拭き取るだけで簡単に汚れが落とせる床材などがあります。また、頻繁に触る場所には、手垢が付きにくいクリア塗装がおすすめです。キッチンやトイレなど汚れやすい床には、お手入れしやすい素材を選びましょう。
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まとめ
ホワイトインテリアは、ミニマリストの方や、ものが多くてもすっきり見せたい方におすすめです。白い空間をセンス良くまとめるには、白のトーンを合わせること、異なる素材の白をミックスすること、光沢感に注目すること、曲線と直線を使い分けること、そして電球は昼白色を選ぶことがポイントになります。白を基調にしながら、黒やゴールド、木目調などをプラスすることで、様々なテイストの空間を演出できます。
広く見える、清潔感がある、家具でテイストを変えやすいというメリットがある一方で、緊張感がある、汚れが目立つといったデメリットもありますが、素材やお手入れの工夫で解決できます。
この記事でご紹介したポイントや事例を参考に、ぜひあなたにとって居心地の良いホワイトインテリアを実現してください。







