2026.10.16
最終更新日
2026.10.16
リノベーションのヒント

大型犬と暮らす玄関土間の実例|散歩帰りの人の手洗い器・リード・上着の置き場を決めた大阪の戸建て

中古戸建のリノベーション施工事例

「自転車を置くのと、ワンちゃんと散歩して帰って来た時にすぐに手を洗えるように、玄関土間に洗面台も希望しました」。大阪市の中古戸建てを購入し、大型犬と暮らすためにリノベーションしたY様が、インタビューで話した玄関土間への要望です。

大型犬との散歩帰りに玄関が散らからないようにするには、帰ってきてから玄関ですることを並べ、その道具の置き場所と、人と犬がいる場所を玄関土間の中に割り当てておく方法があります。Y様の住まいでは、水回りを2階へ移して1階を玄関土間とLDKに分け、土間に手洗い器、リードやカバンを掛けるフック、服をしまうハンガーバーを設けました。

この記事では、Y様の玄関土間でそれぞれをどこに置いたか、解体後に壁の位置を変えて土間を広げた経緯、土間収納の費用の目安と、事例の先で犬の足の手入れ・段差・飛び出しへの備えをどう考えるかを紹介します。

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大型犬の散歩帰りに玄関土間ですることと置き場所

散歩から帰って玄関ですることを書き出すと、土間に要る場所が見えてきます。Y様の住まいで、それぞれに何を用意したかを並べると次のとおりです。

表は横にスクロールできます →

玄関ですることY様の住まいで用意したもの
自転車を置く土間に置く場所を希望
人が手を洗う一枚板の天板に手洗いボウルを置いた手洗い器
リード・カバンを掛けるフック
上着をしまうハンガーバー
犬が室内から出迎える土間とLDKの間のガラス扉

散歩帰りの玄関土間を広くとった大阪市の戸建て事例

大型犬を飼いたいから一戸建てを選んだ

玄関土間の左に一枚板の天板と白い手洗いボウル、その先の左手に玄関ドアと掛けたリード、正面奥に姿見、右のガラス扉の向こうに立つ黒い大型犬

大阪市の中古戸建て(木造・築42年・約57.8㎡)を、1人暮らしの1LDKにフルリノベーションした事例です。物件探しから購入、リノベーションまでを一緒に進めました。

三輪 海斗三輪 海斗

担当スタッフ

大型犬を飼いたいというご希望から一戸建てを中心に案内

大型犬を飼いたいというご条件を考えて、物件探しでは一戸建てを中心にご見学いただきました。この家は、ご内覧のときにとても気に入っていただいた様子でした。

水回りを2階へ移して1階を玄関土間とLDKにした

改修前の1階は、左下の小さな玄関のほかに、洋室、DK、トイレ・洗面所・浴室がある間取りでした。Y様は「お風呂や脱衣所は2階に持って行きたい」「間取りは1LDKでゆったりしたい」と希望していました。

改修後は水回りを2階に集め、1階を、建物の幅いっぱいの玄関土間と、LDK・パントリーだけにしています。2階は浴室・ランドリースペース・トイレ・洗面所と洋室です。

改修前の1階の間取り図。左下に小さな玄関、右下に洋室、その上にDK、左上にトイレ・洗面所・浴室がある
改修後の1階の間取り図。手前に建物の幅いっぱいの玄関、奥にLDKとパントリーがある

玄関の手洗い器は散歩から帰った人がすぐ手を洗うため

土間の手洗い器は、散歩から帰った人がすぐに手を洗うための設備です。

天板は、Y様とデザイナーが材木屋へ行って選んだ一枚板です。ころんとした形の手洗いボウルを置き、壁の小ぶりなハニカムタイルは、貼り方を1枚ずつ決めています。

一枚板の天板に置いた白い手洗いボウルと、壁付けの黒い水栓、六角形の白いタイル。右の玄関ドア脇に赤いリードが掛かっている

環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」でも、飼い主は動物に触れたり排せつ物を処理したりしたときに、手指などを十分に洗い、必要に応じて消毒するよう定めています。玄関に手洗い器があると、室内のドアノブや家具に触る前に手を洗えます。

リードやカバンを掛けるフックと上着用のハンガーバー

土間には、リードやカバンを掛けるフックと、服をしまえるハンガーバーを設けています。写真では、土間の奥の天井から下げた黒いバーに上着やバッグが掛かり、リードは玄関ドアの脇に掛けてあります。散歩から帰って外したリードや脱いだ上着を、室内に持ち込まずに土間で掛けておけます。

玄関土間の奥の天井から下がる黒いハンガーバーに上着やバッグが掛かり、右に一枚板のカウンターと手洗いボウル、手前にリード、左にガラス扉がある

出かけるときは、ドアの前でそのままリードを手に取れます。

土間とLDKの間はガラス扉で帰宅時に犬が見える

土間とLDKの間はガラスの扉で仕切り、階段もオープンにして、限られた広さでも1階が開けて見えるようにしています。帰宅すると、ガラス扉越しにLDKから犬が出迎えてくれます。Y様は、玄関土間からリビングに入る扉の位置なども、一つずつ提案を受けて決めたと振り返っています。

解体後に壁の位置を変えて玄関土間を広げた

玄関に入ってすぐの壁は、計画の段階では今より狭い設計でした。解体後に大工さんの助言を受けて位置を変え、玄関土間を広くできたことで、Y様は「圧迫感も少なくなり変更して良かった」と感じています。玄関の寸法(図の黄色の矢印)は、解体前の計画の76cmから、解体後の変更で100cmになりました。

解体前と解体後の1階の計画図を並べた図。玄関の左側に黄色の矢印があり、解体前は76cm、解体後は100cmと書かれている

Y様は施主インタビューで、住み始めてからはリビングでくつろいだり、愛犬と一緒にソファーで寝たり、散歩に出かけたりして過ごしていると話しています。

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項目内容
エリア・種別大阪市・中古戸建(木造・築42年)
面積・間取り約57.8㎡・1LDK
工事内容フルリノベーション
工期約90日
参考費用1,950万円(税別)※家具・家電除く

参考費用は、水回りの移設やキッチン、2階の内装などを含むフルリノベーション全体の掲載額です。

三輪 海斗三輪 海斗

担当スタッフ

広々玄関土間は、散歩後の時間を快適に

大きいワンちゃんと暮らすために、広々とした玄関土間を。帰宅後すぐに手が洗える手洗い器、リードやカバンを掛けるフック、服をしまえるハンガーバー。人もワンちゃんも快適に過ごすためのワンワンポイントが詰まっています。

↓こちらの施工事例もご覧ください


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玄関土間の費用は土間収納の広さと給排水の有無で変わる

玄関に土間収納を新しくつくる費用の目安は、約1畳で10万〜20万円、約2畳で20万〜40万円、約3畳以上で40万〜80万円です(いずれも税込・1箇所)。土間の床をモルタルで仕上げる場合は、1㎡あたり2,500〜3,500円(税込)が目安です。

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工事広さ・条件費用の目安(税込)
土間収納の新設約1畳10万〜20万円(1箇所)
土間収納の新設約2畳20万〜40万円(1箇所)
土間収納の新設約3畳以上40万〜80万円(1箇所)
土間のモルタル仕上げ床の仕上げ2,500〜3,500円(1㎡あたり)

大型犬と暮らす玄関土間は、自転車や上着の置き場、手洗い器まで入れると、土間収納だけの目安より広さも設備も増えやすく、予算を超えることもあります。手洗い器や水栓を土間に設けるなら、給排水の工事が加わります。見積もりで土間収納と給排水を分けて書いてもらうと、どこまでを土間に置くかを比べられます。

Y様の住まいは、間取りを変えるフルリノベーションの中で玄関土間をつくっています。土間で使いたい物を収める収納の考え方は、玄関土間収納の事例をまとめた記事やシューズクロークの広さの記事、玄関ドアの交換なども含めた費用は玄関リフォームの費用相場の記事も参考になります。

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大型犬の玄関土間に要る足の手入れ・段差・飛び出しへの備え

Y様の住まいを自分の計画に当てはめるときは、犬の足をどこで手入れするか、土間の床と段差、玄関ドアを開けたときに犬がどこにいるかの3つを決めておくと、土間に要る設備と広さが見えてきます。

犬の足は土間で拭くか水で洗うか

Y様の住まいでは、浴室・洗面所は2階にあります。散歩帰りの足を土間で拭いて済ませるか、土間に水栓と排水を設けて洗うか、室内の浴室まで連れて行くかで、土間に要る設備と広さが変わります。土間で水を使って洗う場合は、前の節で触れた給排水の工事を見積もりに含めます。

土間の床と段差は濡れた足で上り下りしても大丈夫か

Y様の住まいでは、土間から段差を上がってガラス扉の内側の室内に入ります。犬が毎日、散歩帰りの足で上り下りする場所なので、土間の仕上げ材と段差(上がり框)の高さは、滑りにくさと掃除のしやすさを見本で確かめながら設計者と決めます。土間の仕上げ方は土間のモルタル仕上げの記事、段差の高さは上がり框の記事でも紹介しています。

玄関ドアを開けたとき犬はどこにいるか

犬が土間にいるのか、室内側の扉の向こうにいるのかで、飛び出しへの備えが変わります。Y様の住まいのように土間と室内をガラス扉で仕切る場合、その扉を飛び出しへの備えとしても使うなら、扉の開け方や、犬が扉に体を預けたときに開かないかを設計者と確かめておきます。

環境省の基準も、飼い主が留意する事項の一つとして「飼養施設は、家庭動物等の逸走の防止に配慮した構造とすること」を挙げています。玄関ドアを開ける場面は、住まいの中でその備えを考えたい場所の一つです。

参考:環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(平成14年環境省告示第37号)(第3の6(2)・第3の7(1))

大型犬と暮らす玄関土間の計画の要点

大型犬と暮らす玄関土間は、散歩から帰って玄関ですることを並べ、人が手を洗う場所、リードや上着を掛ける場所、犬がいる場所を土間の中に割り当てて計画します。大阪市のY様の住まいでは、水回りを2階へ移して1階に建物の幅いっぱいの土間をとり、解体後に壁の位置を変えて土間を広げました。

犬の足を土間で拭くか、水栓と排水を設けて洗うかで、土間の広さと、土間収納の目安に足す給排水の工事が変わります。

玄関から住まい全体に目を広げると、床材の滑りにくさ、玄関とリビングの間のガラス扉・柵で脱走を防ぐ工夫、散歩後に足を洗う洗面所を玄関の近くに置く考え方まで、犬と暮らす住まい全体の工夫を次の記事で扱っています。

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WRITERこの記事を書いた人

ディレクター

三輪 海斗KAITO MIWA

大阪府高槻市出身 / 三輪に頼んで良かったと言ってもらえるように頑張ります / 休日はよく古着屋巡りや、家具屋さんに行きます!

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