マンションの部分リノベーション費用|範囲別に見る大阪の実例9件

マンションの部分リノベーションの費用は、何部屋に手を入れるか、水回りまで含めるか、壁や床・建具までつくり直すかで変わります。クジラが大阪府内で手がけた事例では、部屋の使い方と収納を変えた住まいが280万〜450万円、水回りとLDKまで含めた住まいが520万〜820万円(いずれも税別の事例)でした。キッチン前の壁を取り、廊下とキッチンまわりを回遊できるようにした住まいや、床と建具の段差をなくした住まいは1,000万円を超えています。
この記事では、直した範囲と費用を9件の事例で表にまとめ、範囲ごとに、何に手を入れていくらかかったかを紹介します。最後に、部分リノベーションとフルリノベーションの境目にも触れます。
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マンションの部分リノベーション費用の早見表
クジラの中古マンションの部分リノベーションを、参考費用の低い順に並べました。金額は各事例ページに掲載されている参考費用で、税区分もページの表示に合わせています。
表は横にスクロールできます →
| 直した範囲 | エリア | 面積 | 築年数 | 工期 | 参考費用 | 事例の掲載年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 和室と寝室の使い方を入れ替え、子どもの個室と収納部屋をつくる | 大阪市東住吉区 | 約56㎡(施工面積) | 築13年 | 約30日 | 280万円(税別) | 2025年 |
| 洋室とクローゼットをひと続きにし、壁一面の収納をウォークインクローゼットに、障子をアクリルの間仕切りに | 大阪府三島郡島本町 | 74.34㎡ | 築24年 | 約60日 | 375万円(税別)※家具・家電除く | 2025年 |
| 和室を子ども部屋にし、リビングの物の置き場を見直す | 堺市 | 約50㎡(施工面積) | 築16年 | 35日 | 450万円(税別) | 2026年 |
| 玄関横の収納とLDKの本棚・内装(LDKの間取りは大きく変えない) | 大阪府吹田市 | 53.70㎡ | 築52年 | 約40日 | 約500万円(税込) | 2026年 |
| 内装と水廻りの交換(キッチン・廊下の洗面台・トイレ) | 大阪市淀川区 | 約35.8㎡ | 築53年 | 約40日 | 520万円(税別)※家具・家電除く | 2025年 |
| 廊下・洗面台・トイレ・LDK | 大阪府 | 82.12㎡ | 築28年 | 約90日 | 800万円(税込) | 2026年 |
| 水回り・LDK・内装 | 大阪市旭区 | 約71.4㎡ | 築44年 | 約31日 | 820万円(税別)※家具・家電除く | 2025年 |
| キッチン前の壁を取り、廊下とキッチンまわりを回遊できるようにして、廊下・ウォークインクローゼットの収納と玄関をつくり直す | 大阪府富田林市 | 85.5㎡ | 築30年 | 約90日 | 1,170万円(税別)+家具代23万円(税別) | 2025年 |
| 床・建具・壁の段差や凹凸をなくし、小さな和室と収納を設ける | 大阪府吹田市 | 76.43㎡ | 築27年 | 80日 | 1,340万円(税抜) | 2026年 |
面積は各事例ページの表示どおりです。「施工面積」とある事例は、工事をした部分の面積です。どの事例も、住まいの一部に手を入れた部分リノベーションです。
キッチンだけ、浴室だけなど、1か所ずつの費用はリフォーム・リノベーション費用の記事で箇所別に紹介しています。
部屋の使い方と収納を変える部分リノベーションの費用
部屋の役割や収納、建具を中心に変えた事例は、280万〜450万円(税別)と約500万円(税込)でした。東住吉区と島本町の住まいは、子どもの成長や、子どもを迎えることがきっかけです。
①和室と寝室の役割を入れ替えて子どもの個室をつくる
大阪市東住吉区のマンション(築13年・施工面積約56㎡)は、子どもが成長し、それぞれの個室や大きな収納が必要になってきたご家族の住まいです。参考費用は280万円(税別)、工期は約30日でした。
寝室だった部屋を子どもたちの個室に、くつろぎスペースだった和室を夫婦の寝室にして、部屋数はそのままに役割を入れ替えています。家中に分かれていた収納は洗面脱衣所のそばの1か所にまとめ、既存のフローリングはそのまま使い、新しくした収納部屋と寝室には石目のフローリングを張りました。

リビングと寝室は、アーチ形の開口でつないでいます。開口の先が、床を石目のフローリングに切り替えた寝室です。

まとめた収納部屋には、棚とハンガーパイプを並べ、家族の服や持ち物をここに集めています。
↓こちらの施工事例もご覧ください
②洋室とクローゼットをひと続きにして間仕切りを替える
大阪府三島郡島本町のマンション(築24年・74.34㎡)は、ご夫婦が子どもを迎えるのに合わせて手を入れた住まいです。参考費用は375万円(税別)※家具・家電除く、工期は約60日でした。
分かれていた洋室とクローゼットをひと続きにし、今は家族みんなで使う部屋に、将来は子ども部屋として区切り直せるようにしました。ひと続きにしたことで、家具の置き方や部屋の使い方を選びやすくなっています。壁一面にあった収納はウォークインクローゼットにつくり直し、障子はアクリルの板に替えて、枠をグレーに塗っています。

リビングの奥の部屋は、アクリルの引き戸で仕切っています。閉めていても、中の様子がうっすら分かります。

壁に沿って、木の棚板を何段も設けた収納です。
↓こちらの施工事例もご覧ください
堺市のマンション(築16年・施工面積約50㎡)も、和室を子ども部屋にした住まいです。リビングにあふれていた子どものおもちゃや道具を子ども部屋に移し、参考費用は450万円(税別)、工期は35日でした。
内装と収納を中心に手を入れた大阪府吹田市のマンション(築52年・53.70㎡)は、参考費用が約500万円(税込)でした。LDKの間取りは大きく変えず、玄関横に納戸とクローゼットを兼ねた収納、LDKに大きな本棚を設けています。
300万円以内でできた部分リノベーションの例は、300万円以内のマンション部分リノベーションの記事で紹介しています。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する水回りとLDKまで含める部分リノベーションの費用
洗面台やトイレ、キッチンなどの水回りとLDKまで含めた事例は、520万〜820万円(税別)と800万円(税込)でした。
大阪市旭区のマンション(築44年・約71.4㎡)は、水回り・LDK・内装に手を入れた部分リノベーションです。参考費用は820万円(税別)※家具・家電除く、工期は約31日でした。天井と壁のクロスを剥がしてコンクリートの躯体を見せ、床はブラックチェリーのフローリングにしています。

洗面台は、シンクからミラー、照明、タオルバーまでステンレス製でそろえ、壁は掃除のしやすいキッチンパネルで仕上げました。一方で、リビングのドアは塗装し、襖は襖紙を貼り替えて、既存の建具を使っています。

大阪府内のマンション(築28年・82.12㎡)では、廊下・洗面台・トイレ・LDKに手を入れ、参考費用は800万円(税込)、工期は約90日でした。フルリノベーションではなく部分リノベーションにしたため、最初に「家族の毎日が詰まるポイントはどこか」を確かめ、建具や洗面のミラーキャビネットは残しています。
大阪市淀川区のマンション(築53年・約35.8㎡)は、内装と水廻りの交換で520万円(税別)※家具・家電除く、工期は約40日でした。既存の吊り戸棚をそのまま使って費用を抑え、キッチン本体の色を吊り戸棚に合わせています。
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LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する間取りの一部や床・建具までつくり直すと1,000万円を超えることもある
部分リノベーションでも、キッチン前の壁を取って間取りの一部を変えたり、床や建具の納まりまでつくり直したりすると、1,000万円を超えることがあります。クジラの事例では、キッチン前の壁を取り、回遊できるようにした富田林市の住まいが1,170万円(税別)+家具代23万円(税別)、床や建具の段差をなくした吹田市の住まいが1,340万円(税抜)でした。
大阪府富田林市のマンション(築30年・85.5㎡)は、子育てがひと段落したご夫婦が、20年住んだ住まいに手を入れた事例です。ご夫婦ははじめ住み替えを考えていましたが、希望のエリアや広さを条件にすると予算と折り合いがつかず、今の住まいのリノベーションを選びました。工期は約90日です。
キッチン前の壁をなくしてLDKの圧迫感をなくし、廊下とキッチンまわりを回遊できるようにしました。廊下とウォークインクローゼットには一面の収納を設け、玄関には古材を貼り、息子さんが帰省したときに泊まれる部屋も用意しています。

キッチン前のカウンターテーブルは2つに分かれていて、1台をダイニングテーブルに並べたり、2台をつなげたりできます。
菅原 沙絵担当デザイナー
廊下とキッチンまわりを回遊できるように
廊下やキッチンまわりを回遊できるように整えました。移動が短くなり、料理や片付けも効率的に。動線がつながったことで行き止まりがなくなり、家事のストレスが軽減されます。

玄関の手前には、扉と引き出しの付いた収納と、棚が並んでいます。
この住まいのお客様が、住み替えからリノベーションに切り替えた経緯や、壁の色を選んだ過程は、インタビュー記事で紹介しています。
↓こちらの施工事例もご覧ください
大阪府吹田市のマンション(築27年・76.43㎡)は、掃除や片付けの手間を減らすことを軸にした部分リノベーションです。床や建具、壁の取り合いの段差や凹凸をできるだけなくし、建具は床にレールの無い上吊りの引戸にしました。小さな和室と可動棚の収納も設け、参考費用は1,340万円(税抜)、工期は80日でした。
部分リノベーションとフルリノベーションの境目
部分リノベーションとフルリノベーションの違いは、手を入れる範囲です。費用だけでは見分けられません。
クジラの目安では、フルリノベーションのうち、3LDKの住まい全体で内装と設備を替える(間取りは変えない)場合が280万〜500万円(税込)、70㎡のマンションを一度スケルトンにしてつくり直す場合が1,000万〜1,300万円(税込)です。この記事の部分リノベーションの事例は280万円(税別)から1,340万円(税抜)までで、金額だけを見るとフルリノベーションの目安と重なっています。
範囲を決めるときは、どこに手を入れるかと同じく、どこをそのまま使うかも材料になります。東住吉区の住まいは既存のフローリングを、淀川区の住まいはキッチンの吊り戸棚をそのまま使い、旭区の住まいはリビングのドアを塗装し、襖は襖紙を貼り替えて生かしました。
住まい全体をつくり直す場合の費用は、中古マンションのリノベーション費用の記事で面積や間取りごとに紹介しています。
マンションの部分リノベーション費用は範囲で考える
マンションの部分リノベーションの費用は、部屋の使い方と収納を変えるだけなら280万〜450万円(税別)、水回りとLDKまで含めると520万〜820万円(税別)、間取りの一部や床・建具までつくり直すと1,000万円を超えることもありました。何部屋に手を入れるか、水回りを入れ替えるか、壁や床・建具までつくり直すかで金額が変わります。
東住吉区の住まいは和室と寝室の役割を入れ替えて280万円(税別)、島本町の住まいは洋室とクローゼットをひと続きにして375万円(税別)※家具・家電除く、富田林市の住まいはキッチン前の壁を取り、廊下とキッチンまわりを回遊できるようにして1,170万円(税別)+家具代23万円(税別)でした。
直したい所と、そのまま使えそうな所を部屋ごとに分けてから、近い範囲の事例と見比べてみてはいかがでしょう?リノベーション見学会で実際の住まいを見たり、リノベーション勉強会で進め方を聞いたりするのも、範囲を決める手がかりになります。
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担当デザイナー
寝室を子どもの個室に、和室を夫婦の寝室に
もともと寝室だった部屋は、子どもたちそれぞれの個室に。そして、和室だった場所は夫婦の寝室として新しく生まれ変わる予定です。リビングと寝室をつなぐのは、やわらかな曲線とアーチ開口。直線的なマンション空間に、ふわっとやさしい抜け感が広がります。