2026.10.25
最終更新日
2026.10.25
リノベーションのヒント

築浅・新築マンションをリノベーションする理由と費用|築20年以内の実例7件

新築マンションのリノベーション事例

築浅・新築のマンションでも、キッチンやお風呂などの設備はそのまま使い、壁・照明・収納・間取りの一部だけを変えるリノベーションなら、費用を絞って手を入れられます。クジラの事例では、新築マンションの壁と照明、トイレの腰壁に手を入れて186万円(税抜)※家具・家電除く、築9年のマンションのキッチン周りの収納だけで36万円(税別)、築10年のマンションでキッチンとお風呂を残して間取りの一部を変えて425万円(税別)でした。

この記事では、築20年以内のマンションに手を入れた7件の費用と工事の範囲を表で比べ、新築・築10年前後・築14〜19年の順に、その年数で手を入れた理由と、どこまで直したかを紹介します。

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築浅・新築マンションのリノベーション費用を実例7件で比べる

7件の費用は、キッチン周りだけの36万円(税別)から、間取りから変えたフルリノベーションの1,160万円(税別)まで開きがあります。費用を分けているのは築年数よりも、工事の範囲です。同じ新築でも、壁と照明とトイレの腰壁に絞った島本町は186万円(税抜)※家具・家電除く、キッチンの塗装から収納・書斎・壁と天井のアールまで手を入れた吹田市は923万円(税込)でした。

表は横にスクロールできます →

エリア築年数面積工事の範囲工期参考費用事例の掲載年
大阪府三島郡島本町新築約37㎡部分リノベーション(LDKの壁と照明、スクリーン、アクセントクロス、トイレの腰壁)約21日186万円(税抜)※家具・家電除く2025年
大阪府吹田市新築81.88㎡部分リノベーション(既存キッチンの天板の塗装、ウォークインクローゼット、書斎、壁と天井のアール)120日923万円(税込)2026年
大阪府豊中市築9年約8㎡(施工面積)キッチン周りの部分リノベーション(マグネットパネル、壁一面の棚、カウンター下の収納)4日36万円(税別)2025年
大阪市北区築10年約58.5㎡部分リノベーション(キッチンとお風呂は既存のまま、リビングの間取り変更、室内窓、ヌック)60日425万円(税別)2024年
大阪市城東区築14年74.36㎡(壁芯)部分リノベーション(対面キッチン、造作のテレビボード、洗面所。床は既存のまま)約60日660万円(税別)2021年
大阪府東大阪市築18年70.74㎡フルリノベーション(対面キッチン、壁面収納、スクリーン)約70日980万円(税別)2017年
大阪市旭区築19年約70.0㎡フルリノベーション(カウンターと一体にしたキッチン、レンガの壁、照明)約110日1,160万円(税別)2024年

面積と参考費用は、各事例ページの今の表示どおりです。参考費用は税抜・税別・税込が混ざっています。事例の掲載年は、施工事例のページを公開した年です。

新築マンションの2件は内装を自分たちの好みに替えている

新築で手を入れた2件は、どちらも設備や間取りを大きく変えず、壁・照明・収納に手を入れています。

大阪府三島郡島本町の新築マンション(ふたり暮らし)は、「新築マンションにそのまま住むのもいいけれど、せっかくなら自分たちらしい空間にしたい」という思いから手を入れた住まいです。LDKのテレビの壁に石目のストーンシートを貼り、壁掛けテレビと一枚板風の棚、間接照明を組み合わせました。映画を観たいときは、壁からスクリーンを下ろします。

石目のシートを貼ったLDKの壁に壁掛けテレビと木の棚があり、天井の際に間接照明が灯っている。奥にダイニングテーブルとキッチンが見える

写真のテレビの壁は、石の凹凸のある模様のシートで仕上げ、天井の際から間接照明が当たっています。

高橋 桃子高橋 桃子

担当デザイナー

石の素材感を楽しむ、やわらかな間接照明

石目のストーンシートを貼った壁面に、壁掛けテレビと一枚板風の棚を組み合わせました。テレビまわりをすっきりと見せつつ、質感のある印象的なLDKになりました。間接照明の灯りが、ストーンシートの凹凸にやさしく陰影を落とします。

ほかには、お客様のお気に入りの「DULTON」の家具に合わせて、グリーンのアクセントクロスを選びました。トイレは壁も床もそのままにして、腰壁までタイルを貼り、タイルの小口をゴールドの見切り材で仕上げています。工期は約21日、参考費用は186万円(税抜)※家具・家電除くです。

トイレの便器の後ろの壁に、白地に茶や黒の石が混ざった模様のタイルが腰の高さまで貼られ、ゴールドのペーパーホルダーが付いている

↓こちらの施工事例もご覧ください

大阪府吹田市の新築マンション(81.88㎡・家族3人)は、どこか味気ない「よくある内装」を自分たちらしくするためにリノベーションを決めた住まいです。据え付けのシステムキッチンはそのまま使って天板と側面にモールテックスを塗り、1部屋をまるごとウォークインクローゼットにしました。エアコンの配管を隠す柱をつくるなど、小さな違和感も一つずつ直しています。工期は120日、参考費用は923万円(税込)です。キッチンを交換せずに生かした方法は、次の記事で紹介しています。

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築10年前後はキッチン周りやリビングに手を入れる場所を絞る

築9年の住まいはキッチン周りの約8㎡だけに、築10年の住まいはキッチンとお風呂を元のまま使ってリビングを中心に、手を入れる場所を絞っています。

築9年のキッチン周りだけを4日で直した事例

大阪府豊中市の築9年のマンションでは、お子様のいるご家族が、新しい家族を迎える前に、キッチン周りの約8㎡だけに手を入れました。キッチン横にマグネットパネルを付けて、料理をしているそばで子どもが遊べる場所にしました。壁一面には棚板を動かせる棚を付け、絵本やおもちゃ、大人の趣味の物をしまえるようにしました。工期は4日、参考費用は36万円(税別)です。

対面キッチンのカウンターの下に白い扉の収納が付き、右の壁一面に白い棚が4段並んでいる

写真の手前は、ダイニング側から見たキッチンのカウンターです。カウンターの下の収納は、造作ではなく既製品を使って費用を抑えました。右の壁には白い棚を並べています。

↓こちらの施工事例もご覧ください

築10年でキッチンとお風呂を残しリビングを変えた事例

大阪市北区の築10年のマンション(約58.5㎡)は、わんちゃん1匹とご夫婦で暮らすために購入された住まいです。キッチンやお風呂は元のものを使い、内装とリビングの間取りを変えました。

リビングと寝室の間の壁には、上が突き出し窓、下が観音開きになった大きな室内窓をフルオーダーで付けました。窓が付いたことで壁の圧迫感がなくなり、リビングが面積以上に広く感じられるようになっています。リビングの端には、お客様が熱望されたヌックをつくり、座面の下を収納にしました。

淡いブルーの壁に壁掛けテレビがあり、右手に黒い枠の大きな室内窓が付いている。右奥にキッチンのカウンターと黒いペンダントライトが見える

写真の淡いブルーのテレビの壁は漆喰で仕上げ、右手の黒い枠の窓の向こうが寝室です。キッチンは、ダウンライトだけだった照明をペンダントライトに替え、元の天板の色に合わせて照明の色を選びました。工期は60日、参考費用は425万円(税別)です。

↓こちらの施工事例もご覧ください

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築14〜19年の3件はキッチンの形や住まい全体まで変えている

築14〜19年の3件は、キッチンを対面にしたり、住まい全体をつくり直すフルリノベーションにしたりしていて、費用は660万〜1,160万円(いずれも税別)でした。

  1. 大阪市城東区の築14年(74.36㎡(壁芯))は、新婚のご夫婦が築浅のペット可マンションを購入し、奥様の憧れだった対面キッチンに変えた部分リノベーションです。床は既存のものを使い、造作のテレビボードの面材を床の色に合わせました。660万円(税別)。
  2. 大阪府東大阪市の築18年(70.74㎡)は、趣味の映画鑑賞をスクリーンで楽しみたいという要望から、間取りから内装、家具までを変えたフルリノベーションです。980万円(税別)。
  3. 大阪市旭区の築19年(約70.0㎡)は、既製品のキッチンの背面に高さ95cmのカウンターを付け、レンガの壁や陰影を付けた照明でヴィンテージの雰囲気にしたフルリノベーションです。1,160万円(税別)。

城東区の住まいで、どこを替えずに使い、どこに費用をかけたかは、次の記事で詳しく紹介しています。

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築浅マンションで今ある設備をそのまま使うときに確かめること

7件のうち、新築・築9年・築10年・築14年の5件は、キッチンや床など、今ある設備や内装の一部をそのまま使っています。そのまま使う部分があるときは、次の3つを先に確かめておくと、工事の範囲と費用を決めやすくなります。

①今の設備に不満がないか

吹田市の住まいはシステムキッチンを、北区の住まいはキッチンとお風呂を、そのまま使っています。設備の使い勝手に不満がなければ、本体を替える費用を、壁や収納、間取りに回せます。反対に、キッチンの向きを変えたい城東区の住まいのように、使い方そのものを変えたい場所があるなら、その場所は入れ替えを前提に費用を考えます。

②残す床や設備の色に新しい部分を合わせられるか

城東区の住まいは、既存のナチュラルな色の床に合わせて、造作家具の面材にシナ合板を選びました。北区の住まいは、キッチンの元の天板の色に合わせてペンダントライトの色を選んでいます。残す部分の色や素材を先に見ておくと、新しくする部分の仕上げを選びやすくなります。

③管理規約と工事の届け出を確かめる

新築・築浅でも、マンションのリノベーション工事は管理規約に沿って進めます。工事の申請や届け出、新築時のアフターサービスの扱いは、新築マンションのキッチンをリノベーションする記事で紹介しています。

築浅・新築マンションのリノベーション費用は手を入れる範囲で決まる

築浅・新築のマンションに手を入れるときは、設備をそのまま使うか入れ替えるか、間取りをどこまで変えるかで、費用が大きく変わります。今回の7件では、壁・照明・収納・リビングの一部に工事を絞った3件が、島本町186万円(税抜)※家具・家電除く、豊中市36万円(税別)、北区425万円(税別)、キッチンの形や住まい全体まで変えた3件が660万〜1,160万円(いずれも税別)でした。

新築の島本町の住まいは壁と照明とトイレの腰壁に、築9年の豊中市の住まいはキッチン周りの収納に、築10年の北区の住まいはリビングの間取りと室内窓に、それぞれ工事を絞っています。

今の住まいで使いにくい場所や好みと違う場所がどこかをご家族で話し、似た築年数・広さの住まいがどこまで手を入れたかを、部分リノベーションの施工事例で見比べてみてはいかがでしょう?完成した住まいを実際に見たい方はリノベーション見学会、工事の範囲と費用の決め方から知りたい方はリノベーション勉強会もご覧ください。

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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

高橋 桃子MOMOKO TAKAHASHI

和歌山県和歌山市出身 / 実際の現場だけではなく、資料など全ての細部にまでこだわるようにしています。 / 海辺のお家を購入後に自分好みにリノベをして、猫とのんびり住むのが将来の夢の1つです

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