実家をリノベーションして住む|誰と住むかで変わった直し方と費用【実例7件】

実家をリノベーションして住むときの費用は、クジラの実例では、家全体を直した4件で約1,200万円〜1,860万円(税別)、和室1室だけを直した1件で300万円(税別)でした。誰と住むかで変わったのは、間取りの決め方と、家のどこまで手を入れるかです。
この記事では、親の家(実家)に住むことになった7件の実例で、直した範囲と費用、誰と住むかで変わった直し方、受け継いだ実家を自分の住まいにした直し方を紹介します。
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実家のリノベーション費用は直す範囲で大きく開く
7件を並べると、費用の差は、誰と住むかよりも、家全体を直すか一部だけ直すかで大きく開いています。家全体を直した4件は約1,200万円〜1,860万円(税別)、一部だけ直した2件は300万円と1,500万円(税別)です。
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| 誰と住むか | 地域・物件 | 面積・間取り | 築年数 | 直した範囲 | 参考費用 | 工期 | 事例の掲載年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 夫婦ふたり | 兵庫県神戸市・長屋 | 62.22㎡・2LDK | 不明 | フルリノベーション | 1,720万円(税別) | 約90日 | 2026年 |
| お母さまと娘さん夫婦の3人 | 堺市南区・中古戸建 | 約16.1㎡(施工面積) | 築50年 | 和室1室 | 300万円(税別)※家具・家電除く | 約20日 | 2025年 |
| 家族3人 | 大阪市西成区・長屋 | 78.86㎡・3LDK | 不明 | フルリノベーション | 1,860万円(税別) | 約90日 | 2026年 |
| 家族(人数は不明) | 大阪市北区・長屋 | 約103.8㎡・4LDK | 不明 | フルリノベーション | 1,700万円(税別)※家具・家電除く | 約150日 | 2025年 |
| 不明 | 大阪市淀川区・中古戸建 | 約97.61㎡・3LDK | 築27年 | 外壁・一部のサッシ交換・水回り交換・内装 | 1,500万円(税別) | 約90日 | 2024年 |
| 不明 | 大阪府吹田市・長屋 | 約49.5㎡・1LDK | 約57年 | フルリノベーション | 約1,200万円(税別) | 約105日 | 2024年 |
| 不明 | 大阪市生野区・中古マンション | 約52.6㎡・2LDK | 築32年 | フルリノベーション | 非公開 | 約90日 | 2026年 |
参考費用は、各事例ページに掲載された金額です。
一部だけ直す場合でも、外まわりや水回りまで含めると、全体を直した家に近い金額になります。大阪市淀川区の鉄骨造の戸建て(築27年)は、ご実家を引き継いだ住まいで、外壁・一部のサッシ・水回り・内装に手を入れて1,500万円(税別)でした(淀川区の施工事例)。
キッチンや浴室など、箇所ごとの費用の目安は、リフォーム・リノベーション費用の相場と内訳の記事で紹介しています。
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誰と住むかが事例ページに書かれている4件では、夫婦ふたりは搬入とキッチンの寸法、親との同居は新しく使い始める一部屋、家族では後から仕切れるリビングや、使い方が変わっても空き部屋にならない間取りに手をかけていました。
①夫婦ふたりで住む実家は住めるかどうかの確認から始めた
夫婦ふたりで実家に住む場合は、ふたりが毎日使う場所の寸法と、家具が入るかどうかを先に確かめると、計画を進めやすくなります。
兵庫県神戸市の長屋(62.22㎡)は、奥様のご実家として使われてきた家を、ご夫婦ふたりの住まいにした事例です。車を置くことを検討したため、玄関の間口は最小限になり、「大きな家具が入らないかもしれない」という不安がありました。光の入り方や、通り抜けの窮屈さも含めて、この家で暮らせるのかを確かめる必要がありました。
そこで最初に行ったのは、デザインを決める前の「不安の棚卸し」です。ソファや大型家電の搬入経路と寸法を、ガレージから玄関、室内まで順に検証しました。
キッチンは、図面上の最小寸法に合わせるのではなく、ご夫婦が並んで立つ場面や、すれ違う動作を思い描いて広さを決めています。玄関は大きな下駄箱を置かず、床下や式台の下に普段履く靴の収納を設けました。費用は1,720万円(税別)、工期は約90日です。

写真は、ダイニングからキッチンとリビングを見たところです。2人用のテーブルの奥に、木目の扉のキッチンがあり、その先のリビングの窓まで見通せます。
↓こちらの施工事例もご覧ください
②親と同居する実家は一部屋だけ直す方法もある
親が住み続けている家に子ども世帯が加わる場合は、家全体ではなく、新しく使い始める部屋から直す方法があります。
堺市南区の戸建て(築50年)は、お母さまが長く住み続けてきた家に娘さん夫婦が加わり、3人で暮らすことになった住まいです。工事は和室1室(約16.1㎡)を洋室にするもので、費用は300万円(税別)※家具・家電除く、工期は約20日でした。
この部屋では、既存の柱・長押・障子を残し、床や壁、カウンターに自然素材を使っています。2階にあったお父さまの本と手作りの本棚をこの部屋へ移し、木部の色味は現場で本棚になじむように合わせました。担当デザイナーは、住まいの記憶をどう残すかが大きなテーマだったと話しています(堺市南区の施工事例)。

写真では、こげ茶の柱と長押が和室のときのまま残り、明るい色の壁と床の間に、木のカウンターが付いています。
親の世帯と子の世帯がそれぞれの居場所を持つ二世帯住宅にする場合は、工事の規模が大きくなります。大阪市住吉区では、旦那様が生まれ育った長屋と、空き家になっていた隣の長屋をつなげて、ご両親との二世帯住宅にしました(180.12㎡(ガレージ除く)・4,640万円(税別)・約150日)。二世帯の間取りと費用は、次の記事で詳しく紹介しています。
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③家族で住む実家は暮らし方が変わっても使える間取りにした
家族で実家に住む場合は、今の人数に合わせるだけでなく、あとで部屋を分けたり、空いた部屋を使い直したりできるようにしておく方法があります。
大阪市西成区の木造長屋(78.86㎡・3LDK)は、ご主人のご実家を、家族3人の住まいにした事例です。それまで別々に暮らしていた家族が、あらためて同じ家で暮らし始めることになりました。リビングは、いずれ一部を仕切って使えるように、カーテンレールをあらかじめ仕込み、照明やコンセントの位置も、分けて使うことを前提に決めています。
両側を建物に挟まれた長屋で、前面の道路も広くないため、大きな窓を増やすことはしていません。窓の位置や部屋のつながり方を見直して奥まで視線が通るようにし、天井は梁を見せる形にして広がりを出しました。キッチンには、毎日何度も使う場所として、LIXILのハイグレードシリーズ「リシェル」を選んでいます。費用は1,860万円(税別)、工期は約90日です(西成区の施工事例)。

写真は、LDKからキッチンを見たところです。天井に木目の梁が3本並び、キッチンの前には木のカウンターが付いています。
大阪市北区の木造長屋(約103.8㎡・4LDK)は、奥様が育った実家を、家族の暮らしに合わせて直した住まいです。家の使い方が変わっても「空いた部屋が活かせない」「動線や収納が合わない」と感じないことを目指しました。キッチンは壁付けではなく家族の方を向く対面式にし、階段は緩やかで上りやすいものに架け替えて、階段の下を収納と腰掛けられるベンチにしています。費用は1,700万円(税別)※家具・家電除く、工期は約150日でした(北区の施工事例)。

写真では、階段の下から横へ木のベンチが続き、家族が通りがかりに腰掛けられるようになっています。
長屋ならではの建物の特徴や、購入・リノベーションの注意点は、長屋とは?の記事で紹介しています。
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する親から受け継いだ実家は今の困りごとと好きな過ごし方から直した
親から受け継いだ実家を自分の住まいにした2件では、細長い長屋の暗さという困りごとと、読書や料理など好きなことをする場所に手をかけています。
大阪府吹田市の木造長屋(約49.5㎡・1LDK・築約57年)は、幼少期から親しんできた実家を、終の住処としてリノベーションした住まいです。2連長屋の1軒で、建物が細長く、光が奥まで届きにくい形でした。そこで、階段室に壁を設けずに吹き抜けにし、木と細い鉄骨のフレームを組み合わせた階段にしました。2階の階段まわりの腰壁はガラスにし、床の一部はすき間のある格子状にして、1階のキッチンまで光が落ちるようにしています。費用は約1,200万円(税別)、工期は約105日です(吹田市の施工事例)。

写真は2階です。階段のまわりを壁で仕切らず、木の柱の間にガラスの手すりを入れているので、奥の窓まで見通せます。
大阪市生野区の中古マンション(約52.6㎡・2LDK・築32年)は、親から受け継いだ住まいを、いまの暮らしに合わせて直した事例です。読書や料理を楽しめるように、LDKの一角に造作のベンチを設け、キッチンまわりには趣味で集めた食器を飾りながら使える収納をつくりました。いつか次の世代にも引き継いでいけるようにと考えた住まいです(生野区の施工事例)。
実家をリノベーションして住む前に家族で話しておきたいこと
実家をリノベーションして住むときの費用は、7件の実例では、家全体を直して約1,200万円〜1,860万円(税別)、和室1室だけで300万円(税別)でした。誰と住むかで変わったのは間取りの決め方で、夫婦ふたりは搬入とキッチンの寸法、親との同居は新しく使う一部屋、家族では後から仕切れるリビングに手をかけています。親から受け継いだ実家を自分の住まいにした例では、長屋の暗さや好きな過ごし方に合わせて直していました。
神戸市の長屋は「本当に住めるか」を寸法から確かめてから計画を進め、堺市南区の戸建ては柱や本棚を残して和室1室だけを直し、西成区の長屋はリビングを後から仕切れるようにしました。
まずは、実家で誰がどの部屋を使い、いつどこで過ごすかを、一緒に住む家族で話してみてはいかがでしょう?そのうえで、似た家族構成の施工事例を見ると、自分たちの場合にどこまで直すかの見当がつけやすくなります。名義や相続、ローンの組み方は、工事の計画とは別に、税理士・司法書士・金融機関などの専門家に確かめておきましょう。相続した長屋を直して住むか、貸すか、解体するかで迷っている場合は長屋の空き家を相続したときの記事、工事費をローンに含める方法はリフォーム一体型住宅ローンの記事で紹介しています。
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担当デザイナー
入る・通れるまで考えた玄関
車の出入りはもちろん、ソファや大型家電の搬入までを想定し、ガレージから玄関、室内へと続く動線と寸法を事前に細かく検証しました。完成後や引っ越し時に「想定外」で困ることのない、長く安心して使い続けられる玄関まわりに整えました。