長屋(テラスハウス)リノベーションの費用やメンテナンスって?事例5選
こんにちは!クジラ株式会社の山根です。
Writer 山根広大 ディレクターWORKS 宅地建物取引士。大学で建築を学び、人の暮らしにより幅広く関わりたいと思い不動産業界を志望。2019年にクジラ株式会社に入社。不動産・建築の両面からワンストップでリノベーションをサポートするのが得意。 |
「親族から引き継いだ長屋(テラスハウス)をリノベーション・リフォームして住む事はできますか?」と毎日のようにご相談をいただきます。築60年を超え、傾きや腐食のある長屋・古民家は一般のリノベーションに比べてはるかに難しい事は確かです。
また、こういった建物は再建築できない立地や、再建築した際に居住面積が著しく狭くなるものが多く、悩まれている方も大変多いです。しかし、クジラではデザイナーの設計力や職人の施工の腕をフル活用して多くの長屋(テラスハウス)・古民家をリノベーション・リフォームしています。
今回は古い家を活かしたクジラのリノベーション事例5選をご紹介します!
目次
長屋・古民家の事例5選
三連長屋(さんれんながや)をガレージ付きの住宅に
三連長屋(連棟長屋)が住宅兼店舗と賃貸物件として生まれ変わりました。
古い物件でよくある雨漏り。この物件でも雨漏りしていたので、屋根の葺き替え工事をしました。
外壁(がいへき)もサイディング工事したので、長屋の古くてボロボロという印象を払拭する事ができます。
間取りを少し変更し、キッチンはリビングと対面できるように設計しました。内装を全て変え、今までの雰囲気をガラッと変える事も可能です。
築年数 | 築52年 |
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参考価格 | 1000万円(税別) |
面積 | 85㎡ |
種別 | 長屋(テラスハウス) |
工期 | 90日 |
リノベーション箇所 | フルリノベーション |
築47年の木造長屋(もくぞうながや)を活かした吹き抜けのある家
長屋の一番端をリノベーションしました。2階の床を一部取り壊し、吹き抜けにする事で狭い部屋でも広々と感じられます。既存の木造の柱や梁を活かし味がある家にしました。構造的に抜ける柱と抜けない柱を見極めてデザインしています。2階の窓からも光が入ることで明るいリビングに。
築年数 | 築47年 |
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参考価格 | 862万円(税別) |
面積 | 57.45㎡ |
種別 | 長屋(テラスハウス) |
工期 | 80日 |
リノベーション箇所 | フルリノベーション |
店舗付き長屋の部屋同士をつなげて広々LDKに
もともと店舗兼住宅として長年慣れ親しんだ家。お店をたたむという事で住宅部分を広くするリノベーションを行いました。屋根や外壁もメンテナンスし、これからも安心して長く住める家にしました。3部屋を繋げる事で広々としたLDKになりました。
憧れの対面キッチンで料理するのが楽しくなりそうです。
築年数 | 不明 |
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参考価格 | 1140万円(税別) |
面積 | 44.7㎡ |
種別 | 長屋(テラスハウス) |
工期 | 60日 |
リノベーション箇所 | フルリノベーション |
築40年の長屋、品のある玄関先に
気になる外壁は、目に付く玄関先だけでも変える事で大きく印象を変えることができます。天井や床は古く朽ちている部分もありましたが、リノベーション・リフォームで十分綺麗にすることができます。玄関に入ると土間がリビングまで続いていて新鮮。壁面は白い木材が施され爽やかな海岸をイメージした内装に仕上げました。
築年数 | 築40年 |
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参考価格 | 590万円(税別) |
面積 | 44.24㎡ |
種別 | 長屋(テラスハウス) |
工期 | 90日 |
リノベーション箇所 | フルリノベーション |
長屋の外壁も綺麗に
長屋(テラスハウス)の外壁メンテナンスは見栄えだけでなく、雨漏りを防ぐなどの目的もあります。建物の耐久性などの生活の安全を守るための工事費用はリノベーション・リフォームを検討する際、序盤から重要となります。
長屋リノベーションでとてもお客様からの要望が階段の架け替え。階段の位置を考え直すことで、室内全体の開放感や動線、収納力をデザインします。
築年数 | 築51年 |
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参考価格 | 1745万(税別) |
面積 | 66.56㎡ |
種別 | 長屋(テラスハウス) |
工期 | 約90日 |
リノベーション箇所 | フルリノベーション |
気になる長屋(テラスハウス)の耐震
あまり知られていませんが、長屋は連棟(いくつかの住まいが繋がっている)なので土地と建物の設置面が広く、揺れに強いのが特徴です。
しかし建物の老朽化は否めないのでしっかりとした補強工事が必要となります。「補強工事費用は高い」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、実際には補強工事が高いのではなく、補強工事に付随する工事に費用がかかります。
▼建物補強に必要な工事
①現状の床・壁・天井などの解体工事
②柱・梁などの補強工事
③新しい床・壁・天井の下地の造作工事
④壁紙などの内装工事
つまり、補強に必要な解体工事(上記①)やその後の復旧工事(上記③、④)の費用がかかるために「補強工事費用は高い」と思われがちですが、リノベーション・リフォームをお考えの方であれば①、③、④は元々のリノベーション・リフォーム費用に含まれています。
そのため、新たに必要な費用は②のみとなり50〜70万円程度で補強することも可能です。
長屋(テラスハウス)は防音工事もしっかり
長屋(テラスハウス)は複数の住居が壁を挟んで繋がっている構造です。特に天井裏は壁がない状態なので全住居繋がっています。リノベーションする際は隣家との壁の防音工事と、天井裏に新たに壁を設けることをオススメします。
リノベーションにおける防音方法はたくさんありますので、「防音とはどういうものなのか?」から理解しても良いかもしれません。
長屋(テラスハウス)リノベーション費用の相場
二階建ての長屋の場合、床面積が50㎡前後のもので600〜800万円、80㎡前後のもので800〜1200万円程度の事例が多く見られます。
これから長屋(テラスハウス)を購入する方は
長屋を購入するのは、基本的に一戸建てやマンションを購入すると変わりません。しかし、不動産売買契約を交わす前に知っておきたい情報についてはしっかりとした調査が必要となります。
・土地は所有権なのか(借地ではないか)
・電気、水道などのインフラは独立しているか
・建物の修繕履歴はあるのか
・敷地の境界線について
・リノベーション/リフォームするのに隣接する住民に承諾してもらう内容
など、不動産的な調査、建築的な調査の両方が必要となります。
長屋は比較的安い価格で取得できる不動産ですが、調査に関してはプロフェッショナルの知識や経験を結集して判断する必要があります。
こんな方からの相談が多いです
●新築にすると面積が減ってしまうのが心配
●相続で引き継いだけど活用方法に困っている
●駐車場が作れなくて困っている(リノベーションで駐車場が作れる場合があります)
●昔ながらの雰囲気が好き
現地調査させていただきますので、お気軽にご相談ください。
▼長屋(テラスハウス)リノベーションをご検討の方はコチラもぜひ!
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